- ベストアンサー
老人性痴呆とアルツハイマー病
- アルツハイマー病と老人性痴呆は同じものだという認識が広まった
- アルツハイマー病はかつては医学的に稀であったが、寿命の延長により患者数が増加した
- アルツハイマー病の発見は当初大きな関心を集めたが、後に稀な病気だと見なされるようになった
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
(質問1)「寿命が延びた」とありますが、これはアルツハイマー病だと診断された、60歳以下の患者が60歳以降も生きたということでしょうか? ■違います。平均寿命が長くなって老人が増え、老人で脳の解剖をすることが多くなったのです。そうしたら、アルツハイマー病と同じ脳の変化が老人にもけっこうおきていた。ということです。アルツハイマー病の患者さんが長生きするようになったのではありません。 (質問2)「老人性痴呆」が増えた→その関連を認めるに至った。 ここのつながりが分かりません。なぜ「痴呆が増えたから、痴呆とアルツハイマーの関連性」が分かるのでしょうか?アルツハイマー病は医学的に稀だったのが稀ではなくなったということでしょうが、痴呆が増えただけでは、アルツハイマーはまだ「医学的に稀」のままではないでしょうか? ■老人性痴呆が増えたのではありません。皆痴呆になるくらいまで長生きするようになった。ということです。 ■例えば、85歳で発病する病気があったとします。寿命が75歳の国ではそんな病気はないことになりますが、寿命が90歳の国では病気としてみつかります。そういうことです。60歳台までに発病する若年発症のほんとうのアルツハイマー病は今でも稀です。 ■老人性痴呆症には、アルツハイマー病と同じ脳の変化が起きているものがあります。でもそれは病気なのか老化なのか議論があります。初老期に発病するアルツハイマー病は脳が早く老化してしまう、と理解するのがよいでしょう。 ■よく90歳近いおばあさんが痴呆症となり、家族が「アルツハイマー病という難病と言われた」と何か特別なことがおきたように受診することがあります。このようなことを若くして発病するアルツハイマー病と医学的、社会的に同じ難病として扱うことには大きな疑問があります。脳の中でおきていることは同じでもやはり病気としての意味は発症年齢が重要です。 ■同じ顔の皺でも、80歳ではあたりまえ、30歳でできてきたら異常、というのと本質的には全く同じことです。 ■最近は、80歳以上でアルツハイマー病の変化が起きるのは老化によって普通(何か悪い病気がはじまった、というのではない)のことで、むしろそれが起きない人に遺伝的な「強さ」がある、という立場の研究がほとんどです。つまり、アルツハイマー病は何か「悪い原因」があってなる病気なのではなく、「脳の老化に強い遺伝子がない(たりない)」から起きる、という立場です。 おわかりになりますか?
その他の回答 (1)
- sentatoku01
- ベストアンサー率33% (22/65)
老人性痴呆という病気(?)は皆年をとったらなるものなのですか?老人性痴呆とアルツハイマー病は別の病気ですか? そうです。年齢による差はあっても歳をとったら皆老人性痴呆となります。ほとんど痴呆にならない人は世の中にいますが、そのように呆けない人は特別な人である、と考えられています。 みんながなるのであれば、それはもう病気とは言えませんから、85才を越えて痴呆症状が出てきた人に「○○病だ」と言ってもあまり意味がないでしょうね。脳は不死身ではないのですから。
補足
回答ありがとうございます。では、なぜこの文章では、 「すなわち、多くの場合、アルツハイマー病と老人性痴呆は同じものだと。」 という結論に至っているのでしょうか?アルツハイマーと痴呆は別物なのですよね?
補足
ありがとうございます。自分は医療系の知識は全くないので非常に難しいですが、何とか理解しようと努力しております。 質問ですが、 ■老人性痴呆が増えたのではありません。皆痴呆になるくらいまで長生きするようになった。ということです。 ということは、老人性痴呆という病気(?)は皆年をとったらなるものなのですか?老人性痴呆とアルツハイマー病は別の病気ですか?