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社会保障や福祉という概念の成り立ちについて
どこの国でも当たり前にある 税金を納める代わりに生活のための様式を整えるとか 社会的弱者に一定の援助をする そういう「社会保障」という概念っていつごろ、どこの国で 誰が提唱した概念なのでしょうか? その手の成り立ちについて詳しく解説してある 本など(初心者向けで)教えてください よろしくお願いします
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> とても興味深い話ですね > 無知の偏見ですがピラミッドなんかは奴隷の犠牲で > 建設されたようなイメージがあったので 当然だと思います。学校の教科書でそう教えていたのと、90年頃まで2000年以上もそれが定説だったわけですから。 > 不要な仕事を与えるくらいの余裕があるなら、 > 国家が賃金や食べ物を変わりにあげればいいのにと思いますが そうなると社会が成立しなくなってしまうのでしょう。大麻と食べ物があればそれで幸せなんて事をいう人も世の中にはいますが、人間それではまともに生きられないのですね。精神的に破綻してしまいます。 また、ピラミッドは決して不要なものではなくその時代にとってとても重要なものであった事は間違いないでしょう。食べ物やお金を誰かがただ与えるより、仕事や雇用を与えた方が経済も社会も発展し、人にとっても良い影響を与えます。 といっても現代の市場万能主義というのも大きな問題を抱えていますが。 > 労働によって対価を得るという 概念も4600年前から > 変わらないのですね。 お金というのは人が持つ"価値"という概念が具現化したものです。動物には理解出来ません(チンパンジーぐらいの知能になると、教え込めばある程度理解出来きるようですが)。食べ物は腐りますが、お金は腐りません。これによって貯蓄が可能になり、労働として受け取った価値を貯め込んで、大きな価値を持つ家や道具を買い、よりよい生活を送る事ができます。こういう事は人が人としての知能を持った時点で恐らくは存在していたのでしょう。質問にある 社会保障や福祉という概念も根本的な意味では同じように存在していたのではないかと思います。 極論の極論を言えば群れで暮らす哺乳類などの動物にはすでにその概念があるという言い方もできるのかもしれません、と少し思いましたがちょっと極論すぎました。
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- pekopeko-goo
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>国民は税金を納めて、そのお金で国民を保護するという相互関係のようなシステムは誰だ考え出したのかが気になっています。 #3のおっしゃるとおり、慈善的な福祉と、システムとしての福祉国家と、を分けて考えるとわかりやすいかもしれません。 マルクス主義では「国家は資本家階級による支配の道具だ!」と主張されます。その適否は別にして、少なくとも国家は経済の活性化に適した政策を基本的にとらざるをえません。なぜなら、国家の活動は税収に依存するからです。 一方、福祉国家の発展と維持のためには、国家は重い税金を課さなければいけません。これは経済の活性化を妨げるので、上記の原則から逸脱します。 では、戦後の高度成長期に先進諸国は重税を課してまで福祉国家を発展させたのか? その答えの1つとして、福祉国家が経済の活性化に寄与することが考えられます。 #5が指摘されているように福祉国家の典型と言える北欧を例にとって。 輸出産業の比重が大きいヨーロッパ小国では、国際競争を勝ち残った大企業に淘汰されます。このような寡占状態では、企業の枠を超えて均質的な労働者が生まれ、全国規模の労働組合や強い社民主義政党が組織されます。ところが、ブルーカラーの労働者というのは人口に占める割合が案外少なくて(北欧の多い時期でも3~4割)、戦前は農民、戦後はホワイトカラー、と、その時代その時代の中間層を取り込むことでしか社民政党は政権をとることができません。その結果、社民政党は中間層にも配慮した政策を打ち出すし、労組もそれに応じて穏健化していきます。 このような労組の全国団体は、資本側にとって頼もしい協調相手です。輸出産業が国内産業の主力であり、無謀な賃上げが国際競争力の低下を招くことは労使ともによくわかっているので、労使の全国団体の間で大幅な賃上げの抑制が合意されます。もし下部組合(特に内需産業の組合)が大幅な賃上げを行おうとしても、統制力の強い労組の全国団体がこれを押さえ込みます。その代償として資本側は社民政権による寛大な福祉政策や、就業訓練や失業手当などの労働政策、完全雇用を目指すケインズ主義的な経済政策を容認します。社民政権は中間層に配慮して、選別主義的ではなく普遍主義的な福祉政策を打ち出します。これがエスピンアンデルセンの言う「社会民主主義型福祉国家」の典型的な発展過程です。 ただし、すべての先進国がこのような経路を辿って福祉国家を発展させたわけではありません。たとえばドイツは、労組が産業ごと/企業ごとに分断されていたので、キリスト教政党が主導して社会保障を充実させたものの、職域ごとに分立された社会保険と男性正規労働者を中心とした「保守主義型福祉国家」を形成しました。また、アメリカは、国内に貧しい黒人労働者を大量に抱えていたので寛大な福祉政策はとらず、市場メカニズム尊重・自己責任原則・選別主義的福祉を基本とする「自由主義型福祉国家」と呼ばれています。 一般的に労働者の生活水準の向上は階級間の対立を和らげて、社会をまとめる効果があります。労使関係の安定は円滑な経済活動の基礎です。 また、産業革命が進んで商品の大量生産が可能になると、それが大量に消費されなければ過剰生産になります。福祉政策や労働政策は、労働者の購買力を高め、大量生産の受け皿を用意します。 エスピンアンデルセンの類型論は、どんな政治勢力が福祉国家を推進したかによって福祉国家のあり方が大きく異なる、というものです。このことからもわかるように福祉国家のあり方は多様です。しかし福祉国家が国内経済の発展に寄与すると考えられていたので、高度成長期を通じて先進国は福祉国家を発展させてきたわけです。
- hinoki45
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「福祉国家論」というものがありましたが、今は廃れていますね。 対義語も「戦争国家」と当時(第二次大戦時)の空気をよく表しています。この言葉は戦争経済という名言(ヒトラー)からの引用ですね。 さて、やはり福祉といえば北欧でしょう。 私は福祉国家という概念が成立したのはエスピン・アンデルセンの福祉レジーム論からではないかと思っています。というよりこれが一般的です。 ということでアンデルセンに関するURLを置いておきます。 また、マルクスも見方によっては福祉国家の原形といっても良いでしょう。 対するはエンゲルスですね。
- pluto002
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現在、「ピラミッド建設は、エジプト国民救済のための公共事業である」というのがほぼ定説化しつつあるそうです。 毎年洪水が起こるため、川沿いの農地などは水浸しで仕事ができません。しかしこの洪水が養分のある土を運んで来ており、水が引くとそこが農地に非常に適した土地になり実りも大きいという自然環境があったそうです。 その洪水の間、職を失う人が出てきます。そこで洪水で農作業ができない間、人を集め公共事業としてピラミッド建設を行い雇用を与えていた というのが現在定説化しつつあるそうです。 また、何千体もの遺体とともに 労働者たちの墓 が発見されていて、そこには 骨折の治療などの医療が施されたあとが多数発見されているそうです。 ピラミッドは4,600年以上前に建設されているという事ですので、それ以前からという事になりますね。
お礼
とても興味深い話ですね 無知の偏見ですがピラミッドなんかは奴隷の犠牲で 建設されたようなイメージがあったので 不要な仕事を与えるくらいの余裕があるなら、 国家が賃金や食べ物を変わりにあげればいいのにと思いますが 労働によって対価を得るという 概念も4600年前から 変わらないのですね。ありがとうございました
- g6200
- ベストアンサー率43% (88/202)
#1です。 >国民は税金を納めて、そのお金で国民を保護する という相互関係のようなシステムは誰だ考え出したのかが気になっています。 そういう相互システム的な考え方は、やはり近代のヨーロッパの社会主義思想から出ていると思います。 ビスマルクというドイツの大政治家がおりますが、若いころラサールという社会主義者と付き合いがありました。ビスマルクは典型的な地主出身の保守政治家なのですが、反政府的な社会主義運動を徹底的に弾圧する一方、年金、保険などの社会保障制度を確立させるという 「飴とムチの政策」 というものを実施しました。そのころは労働者階級と資本家階級の対立が激しい時代でしたが、体制側の資本家階級も折り合いをつけて社会主義者側の言い分としての社会保障、福祉の観点も取り入れていかなければ社会全体が立ち行かないという認識から、それぞれの国がそれぞれの状況に応じて諸制度を導入していった歴史があります。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。 どこかで日本は最も成功した 社会主義の資本主義国家だと聞いたことがあります 真意はわかりませんがどちらかだけではやっていけませんよね。やはり。
- g6200
- ベストアンサー率43% (88/202)
#1です。 日本でいうと奈良の大仏様を作った聖武天皇の后、光明皇后が悲田院や施薬院を設置して病人や障害者の人々を救済したのは有名です。同時代に行基和尚も仏教者として、本質的な仏教を追求する過程で多くの社会事業を行いました。空海も全国各地で様々な大規模な民衆救済・慈善事業を行いました。総じて日本の偉大な仏教者は、民衆救済活動に熱心で、日本が誇るべき社会保障、福祉の実践者だと私は考えています。 メソポタミア文明だとハンムラビ法典に社会保障や福祉に関する記載があるそうです。
お礼
再び回答ありがとうございます。 福祉については非常によく理解できました。 日本の仏教の救済(でしたっけ?)というのは弱者には優しくという 考えが強いですよね 基本的に福祉と宗教とは切っても切れない関係かもしれません。 これらは、どちらかと言うと、強者が弱者に施しを与えるという形ですよね。 なんとなく昔の政治というのは独裁制というか上に絶対的な人物がいて多数の国民は 苦しい生活を強いられる(北朝鮮?)のようなイメージがあるんですけど 国民は税金を納めて、そのお金で国民を保護する という相互関係のようなシステムは誰だ考え出したのかが気になっています また当時の社会保障って具体的にどんなことが行われてたのかとか あと、社会には弱肉強食的な価値観(負けるのは負けたから悪い) もあると思うのですけど それと社会保障的な概念ってどう折り合いをつけてきたのかななどと考えたりもします ハンムラビ法典については自分でも調べてみようと思います。
- g6200
- ベストアンサー率43% (88/202)
まずは、参考サイトを紹介しますね。ちょっと難しいけど…。 <社会保障> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%88%B6%E5%BA%A6 <福祉> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E7%A5%89 近代的な概念としての社会保障や福祉は、やはりヨーロッパ近代の社会主義思想から生まれてきたのだと思います。しかし実際には古代からあるものです。メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明にもその萌芽が見られるといいます。 またゾロアスター教や仏教、ユダヤ教やキリスト教などが弱者救済を謳ってますが、これもある意味、社会保障、福祉の考え方を含んでいると思います。
お礼
やはりヨーロッパの概念なんですね。 日本の昔の社会保障はどうなっていたのでしょうか。 >メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明にもその萌芽が見られる 興味深いですね その辺の成り立ちについても知りたいです リンクありがとうございました
補足
現時点でお礼をさせていただいたない方、もう少しお待ちください