大ざっぱということで、大ざっぱに答えます。
>東洋とはどの辺のことなのか
イメージとしては、ユーラシア大陸のなかのヨーロッパでない領域、つまりアジアのことです。オリエント、インド、東アジア(中国・朝鮮半島・日本など)、東南アジア、そして西域やシベリアなどでしょう。なおロシアは西洋かという問いがあり、ロシアは東洋だという考えもあります。
>どんな出来事があったのか
この地域は、昔から、広い領土を統治する大帝国が起こり、それが滅びて、また別の大帝国が起こるという歴史を繰り返しました。ともかく、広大な面積を支配する大帝国がたくさんあったのです。中国の王朝を考えれば分かるでしょう。
>どういう思想か
イスラム哲学(イスラム・スコラ哲学他)、インド哲学(ヴェーダの思想、ウパニシャッド思想、サーンキヤ思想、ヴェーダーンタ思想など多様)、中国哲学(儒教思想、老荘思想など多様)、仏教哲学(大乗思想、小乗思想、インド仏教思想など多様)、日本思想などなど。
>どんな物が絡んでいるのか
天地自然人間猿馬草や樹木、妖怪、河や海や道や山や、色々絡んでいます。アフリカ、西欧、太平洋文化と関係しています。
その他、ペルシア絨毯や、インド更紗、中国の絹、日本の小判や生類憐れみの令や、アッラーは偉大なりとか、モスク建築、十字軍とか神仙思想、ヒマラヤの超人や、世界一高いヒマラヤ連峰や、虎も凍るタイガの森林やツンドラのシベリアなどです。
>「東洋といえばコレ」
西洋に植民地にされた世界で、日本だけが、頑張って植民地化を拒否したが戦争で破れ、いまエコノミックアニマル変じ、サミットの一員になっている世界。貧困と飢えと、狂信の世界。西欧人が昔ひれ伏していた中国文化のある領域。東洋といえば、「オリエンタリズム」です。サイードを読んで下さい。
こういう思想の比較の本はどうですか:
>「西洋の着想東洋の着想」文春新書 (037)
>今北 純一 (著) 新書 (1999/04/01) 文芸春秋
>価格: ¥690