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医師になれなくても鍼灸師として価値がある?
私は鍼灸の専門学校を卒業しております。 鍼灸の治療効果というものも実感しており、 常識レベルで信用しています。 また、鍼灸治療を希望される患者さんは、 西洋医療と言われる科学的な治療だけでは満たされないものを求めてきているように感じられるので、 東洋医学はただ「治す」ということだけではなく、 「癒す」という哲学的な意味を含んだ治療技術としての価値があるのではないかと思っています。 そこで意見をお聞きしたいのですが、 最近は一般のお医者さんの鍼灸治療への関心が高まり、病院でも鍼灸治療が受けられるようになってきていますが、こうなると鍼灸師は必要ないと思われますか? すがる思いで鍼灸治療を求めてくる患者さんのためにも信用されるだけの知識と資格が必要だと思い医師になろうと大学を受けなおしているのですが、どうしても合格できません。 個人的に勉強会などに参加し知識を増やそうと思っていますが、専門的なものになると、参加資格が医師のみの勉強会が多くとても悔しい思いをしています。 ただ、東洋医学は治すことだけが目的でなくいと思うので、医師としてではなくてもやれることはあると思うのですが、やはり臨床の現場はあきらめるべきだと思われますか?
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hothotsoupさん こんばんは 薬局を経営している薬剤師です。 私の父は生前時計屋として時計の修理をしていました。父曰く、「時計みたいな精密機器はバランスできちんと動くんだ。従って新品の時計で時間が合わない時計をたまに見かけるけど、バランスが狂っている事が主な原因」と言っていました。もちろん歯車の歯が掛けていてきちんと動けない場合は、歯車の交換をしなければなりませんが・・・。 人間も同様な事が言えるのではないでしょうか???今の西方医学は、身体を部品毎に考え、極端に言えば胃の調子が悪ければ胃を新品の物に取り替えれば良いと言い感覚ですよね。胃だけ新品の胃に取り替えて胃部の動くが良くなっても、精密機器である人間のバランスがどうなるかは何とも言えないわけです。それは父が言う時計のバランスと同じなわけです。 針・灸を含めた東洋医学は、身体のバランスを整える医学です。従って胃がん・肺ガンみたいに即何とかしないとならない症状や骨折みたいに臓器等が壊れた場合は新しい臓器に変えないとならないわけです。そう言う場合は、当然西洋医学が優れていて東洋医学の出番は少ないと思います。 例えば骨折し骨をきちんと元通りにくっつける事が出来た場合でも、冬場や梅雨時等寒さを感じる時期では痛みを感じる場合があります。これを西洋医学的な感覚で治療する場合、部品的には問題が無いにも係らずの痛みですから、痛み止めで痛みを誤魔化すしか方法がないわけです。東洋医学的には、見た目の部品が元通りになっても身体のバランスの狂いで痛みが出ているとの判断での別の方向からの治療が可能なわけです。 以上より、鍼灸師として患者さんに係る事でも西洋医学(言ってしまえば医師)とは違う方向からの治療が可能だと私は思います。ワザワザ医師にならず、今の鍼灸師としての技術・能力を伸ばす事を考えられた方が良いのではと思います。 どんな業界でも、その業界の権利や主義主張を守ろうとします。医師だって同じです。法律上業として医業をする場合、医師としての資格が必要です。但し勉強するだけなら、本来は医師としての資格なんて要らないわけです。ですからどんな勉強会でも誰が参加しても良いわけです。実際は用語や内容が難しい場合があり、一般の方が参加しても理解が得られないだろうと言う事である程度の参加者の資格が問われるわけです。私なら針・灸を含めた東洋医学の分野なら、鍼灸師としての資格で参加しても差し支えないと思います。それを医師のみに限定するのは、医業と言う業界を守ろうとする行為に他ならないように思います。そう言う業界を守ろうとする行為に負けず、勉強されたら良いと思います。そう言う姿勢でいればきっと精進できると思いますよ。 実際の診療・治療の場では、法律上医師で無いと出来ない事も多々あり難しいかもしれませんが、やれる範囲内で頑張ったらどうでしょうか???hothotsoupさん的な感覚の方でしたら、きっと患者さんに喜ばれる治療が出来ると思いますよ。 私が大学を卒業した当初は刻み煎じを中心とした漢方薬局をしたいと考えていました。しかし色々勉強していく上で、生活していかなければならない等色々な理由で漢方薬局は諦めて、一般の薬局・調剤薬局を基本のした少し漢方寄りの薬局をしています。そう言う薬局をしていても壁にあたる事が有ります。それは薬剤師は診察して判断する事が出来ない、つまり脈診が出来ないと言う事です。そう言う意味で医師に勝てない部分は有ります。そう言う中でも患者さんといろいろお話する事で状況を掴もうと努力はしています。一時は以上の事も有って医師になろうと考えた事も有りましたが、人それぞれで病院嫌いの方もありそう言う人に頼られている自分(薬剤師)の事を考えて、結局は医師になりませんでした。 同様の事が鍼灸師の場合も言えると思います。何も医師ばかりが臨床の場で活躍できるわけでは有りません。病院嫌いで病院には行かないでも身体はトラブルを抱えていると言う方だって居るわけです。そう言う方を優しく何とかしてあげるのも鍼灸師の仕事ではないでしょうか??もちろん症状によっては、鍼灸師としての処置をするよりは医師の診察が必要な場合は病院に行く事をお勧めしなければなりませんが・・・ 以上より、私なら医師になるより鍼灸師として精進して多くの方に喜んで頂く方が良いと思いますよ
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- KAAZ
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まず「目の前の患者さんの為に役に立ちたい」のか、「自分の探究心・向上心を満たす方向性を優先する」のかを検討すべきです。 たとえば10年後にDr.として1人で何とかやっていくことが出来るようになったとします。Dr.が法的に許されている治療行為の範囲は鍼灸師の比ではないですよね。 でも、鍼灸師として患者さんと向き合っていれば10年間に何百人の方の役に立てるでしょう。 医学部入学を目指すとなると、治療には関係無い科目に時間を浪費します。その分、患者さんを良くする術を求める事も決して悪い選択ではないと思います。 わざわざ「参加資格医師のみの勉強会」で学ばなくても、このIT時代、いくらでも勉強は出来る筈です。 貴方は西洋医学・東洋医学と分けて考える傾向があるようにお見受けいたします。でも、貴方の仰っておられる西洋医療は多分に「偏見」が入っています。在宅医療・ホスピス・へき地での開業医等の場合は全然違いますよ。 病院でも、ペインクリニック等では優秀な鍼灸師を求めています。金儲け主義の整形外科での仕事は貴方には認め難いでしょうけれど、Dr.のもとでも探せば良い働き口はあると思います。 または番外編で、中国に渡って「鍼灸医師」や「中医師」になるという手もあります。 以上、ご参考まで。 良い方向性が見つかりますようお祈り致します。頑張ってくださいね!
お礼
「目の前の患者さんの為に役に立ちたい」のか、「自分の探究心・向上心を満たす方向性を優先する」のか ということを考えたこともありませんでした。 ただ、すがるような気持ちでいる患者さんと、 私自身があまりにも簡単に鍼灸師になってしまったことのギャップが怖かったような気がします。 ご回答のような方々と出会い、志を共感しながら医療に貢献するためには、私自身が自分を信用できるように技術と知識を身につけることが何より大切なのだと思います。 そしてその方法は一つではないし、今の自分が歩んでいる道も間違えではないと思えるようになりました。 少し気持ちが楽になった気がします。 ありがとうございました。
- sachi218
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私も鍼灸師の方や東洋と西洋医学の共生を進めてきた 医師と関わって参りましたが、医師でなくても 東洋医学を究めていくことはできるのではないかと 思います。 また、医師になるための勉強も大事かもしれませんが 鍼灸師としての技術をみがき、体験を積むことが 重要だと感じます。 また、大学の教授や医師と共同研究をされている 方もたくさんいらっしゃいますし、研究、勉強は 志さえあれば、いくらでも活躍の場はあると確信 します。 どうか、今の向上心を忘れずに精進してください。
お礼
ご回答ありがとうございます。 鍼灸師としての腕を磨く場を探すことも難しく、 これが言い訳なのか、現状を冷静に見ているのかわからなくなっていました。 でもやっぱり鍼灸師としての技術を磨くことが大切ですよね。 励ましのお言葉ありがとうございました。
お礼
丁寧なご回答と励ましのお言葉ありがとうございます。 医師でなければどうしようもない場合を見分ける目だけは養っていこうと思います。 そうですよね、確かに熱心に通ってくださる患者さんもいますし、このままがんばってもよいような気がしてきます。 同業者には相談しにくいし、関わりのまるでない人には分かってもらえないことが多かったので、大変参考になりました。 ありがとうございました。