ミューオン触媒核融合のことですか?
これは、「重水素や重水素・三重水素などの分子が持つ電子2個をミュウー中間子で置き換えると、中間子の大きな質量のために核間距離が小さくなって、室温でもトンネル効果で核融合反応が起こる」というものです。しかし中間子を作るために加速器で5GeV位のエネルギーを使いますが、核融合反応は一回あたり多くても17MeV位のエネルギーしか放出しません。従って、ミュウー中間子の寿命(数ミリ秒?)の間に約300回の使い回しが出きれば、入力と出力が釣合います。様々な損失を考えると、エネルギーを使うためには900回以上の使い回しが必要です。実験では中間子が核融合でできたα粒子(ヘリウム核)にくっついて逃げる量が馬鹿にならないので、レーザーでそれを引き離す必要があるとのことでした。これは理研とイギリスのラザフォード・アプルトン研究所、アメリカのロスアラモスでやっていた真面目なものです。
これと混同されるのが、水素吸蔵合金を使った、いわゆる常温核融合ですが、こちらは色物です。
お礼
回答ありがとうございます。 別に【ミューオン触媒核融合】に限った物ではなく“核融合研究”の中での“触媒核融合”の立ち位置?の様な物が知りたかったのです。 >これと混同されるのが、水素吸蔵合金を使った、いわゆる常温核融合ですが、こちらは色物です。 コチラもお気に入りの作品に出てきているので知っていますが別に混同してはいません (けどコレ位でないと実用的とは言えないですね)