国民生活金融公庫の国の教育ローンのことですね。
金融機関に勤務しており、以前この業務も担当したことがあるので、ご参考程度のお話はできると思います。
まず、国民生活金融公庫の国の教育ローン(以下「国の教育ローン」といいます)は、銀行等の金融機関で取り扱っている教育ローン(以下「プロパー教育ローン」といいます)とは多少条件等が異なります。
金融機関に勤務していて教育ローンを担当している人間でも、「プロパー教育ローン」しかご存じない方には説明が難しいものなのです。
お借入申込者が障害者であることは問題にはなりません。
自分が学校に行くための費用を借りることも問題にはなりません。
ただし、その学校が国の教育ローンの対象校となっていなければなりません。
> 学校に行き手に職をつけたいそうです
というからには職業訓練校のようなところですね。
国民生活金融公庫のサイトでは、対象校として「その他職業能力開発校などの教育施設」も挙げられていますが、実際に志望する学校が対象校となっているかどうかは、国民生活金融公庫もしくは委託金融機関にお尋ねください(ミュージシャン養成学校のようなところが対象になっていたのに驚いた覚えがあります。でも、宝塚音楽学校は対象校になっていないんですよ(蛇足で失礼しました))。
ですが、#1さんがおっしゃるとおり「収入の証明は出来ないとのことです」が問題となります。
これはプロパー教育ローンでも同じことです。
時々、「確定申告をしていないだけで実際には収入がある。」とおっしゃる方がみえますが、これも不可です。
公的に収入を証明できる書類がなければプロパー教育ローンにせよ、国の教育ローンにせよ、借り入れの申し込みはできません。
国の教育ローンには、「在学中は返済を据え置くことができる」システムがあるので(実際、据置期間は利息分だけを支払うことになります)、一見、「学校を卒業して就職したら返済すればいいんだから『現在』収入がなくても、利息分だけ払う能力があれば貸してくれればいいんじゃないか?」と思うのですが、現実としてそれはできません。
仮にいくら条件のよい保証人(連帯保証人)を付けるとしても不可能です。
お知り合いの方に、多少なりとも収入がある血縁者はいらっしゃいませんか?
その方が扶養範囲内のパート収入しかないとしても、場合によっては、融資可能となる場合があるんです(もちろんパートの収入の証明ができることが条件ですが)。
とりあえずその方に借入者となっていただいて、融資を受けられるのも方法の1つなのですが、そういう方はいらっしゃらないのでしょうか?
そして、お知り合いの方は、借り入れ申し込みをしていただいた血縁者の方に返済をする-という方法を取れば…と考えたのですが。
仮に、上限の200万円を借り入れた場合、現在の国の教育ローンの貸付利率は1.85%ですから、返済期間を10年(120回)とすれば、1回あたりの返済額(元金+利息)は18,269円となり、月に2万円程度の返済ができる-ということであれば、返済可能-ということですよね。
尤も、国の教育ローンには独自の審査基準がありますので、返済能力だけでは何とも言えない部分があります。
返済能力は問題ないのに、ある独自の基準がポイントが低くて借りられない-ということもあるんです(この基準については申し上げることはできませんが、プロパー教育ローンではあまり問題にされないようなことですね)。
私は、奨学金等については存じませんので、教育ローンが借りられない場合の代替案というものは、ご提示できませんが、「ではこういった場合には国の教育ローンはどうなのか?」ということならばお答えできると思います。
何か思いつかれたり、国民生活金融公庫のサイトなどをご覧になられて疑問を持たれた点がありましたら、補足にでも書き込んでいただければ、お答えできる範囲でお答えさせていただきますので、ご遠慮なくお尋ねください。
お礼
大変参考になりました。 結局国民金融公庫はダメで学校の指定するローンを組んで入学したそうです。 ありがとうございます。