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国境付近在住民の言語
日本には陸の国境が無いので判っていないのですが 陸の国境がある国で国境付近に住んでいる人々の言語はどうなっているのでしょうか? ・両国の言語を使用出来る ・あくまでも在住国の言語しか出来ない人が殆ど ・ブレンドされた独特の言語と在住国言語 いずれかになると思うのですが、実際はどうなっているのでしょうか?
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「国境=民族や言語の区切り」である場所と、そうでない場所があります。 一国の中でも、だいたい一言語である国と、国内で二つ以上の言語が広く使われている国とがありますよね。 スペインとフランスの国境にバスク地方があります。 スペイン側のバスクと、フランス側のバスクと。 こういうところの人たちはそれぞれの国の標準語とバスク語が話せるようです。 スペイン語とバスク語と、フランス語とバスク語。 ヨーロッパに限りませんが、国の主流言語と地方で使う独自の言語があると、国内で既にバイリンガル、トリリンガル状態だったりします。 スペインのバルセロナの人は、たとえば日本人がカスティリャーノ(スペイン語)で話しかければカスティリャーノで答えてくれますが、地元出身同士だと地元言語のカタラン(カタルーニャ語)で会話します。 テレビも、スペイン語チャンネルとカタルーニャ語チャンネルがあります。 しかしフィンランドのように、公用語はフィンランド語とスウェーデン語と2つあるが、バイリンガルは少ないという国もあります。 スウェーデン語話者は人口の6%。 (公用語でなく外国語としては、若い世代は英語も上手ですが) カナダも英語とフランス語が公用語ですが、フランス語人口のほうが少ないし、英語話者はほぼ英語だけを使っているのだと思います。 ちなみに国境は米国と接していて、英語(北米英語と言うのか)ですね。 他の方もおっしゃっていますが、植民地だった国だと旧宗主国が勝手に国境線を設定した場所があり、そういう場所では、民族や言語に関係なく国境が存在しています。 アフガニスタンとパキスタンもその一例で、パシュトゥーン語を話すパシュトゥーン人が国境の両側にいます。 私もよく分からないんですが、なんだか複雑そうですね。多民族で。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BA%BA アルザス・ロレーヌ地方は、時代によってドイツ領だったりフランス領だったりしたところだそうで、地続き国家だと、地理的な隣同士というほかに、政治や所属の歴史も関係するのでは。 近い言語同士だと2つ3つ覚えるのも比較的楽なようです。 ラテン系言語などは造りが似ているので、たとえばスペイン人がフランス語を覚えるのは、日本語話者が一から勉強するのよりずっとラク。 国境付近の言語のブレンドとは違うんですが、異なる言語が混ざり合って独特の言語が出来上がる場合もあります。 カリブ海にあるフランス海外県マルチニック島などで有名な「クレオール」とか、あるいは「ピジン語」と呼ばれるものもあります。 異なる言語が混成して成立したピジン語。 それが母語化したものを、クレオール語と呼ぶとのこと。 クレオール言語 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E8%AA%9E ピジン語 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B8%E3%83%B3%E8%A8%80%E8%AA%9E
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色んなケースが考えられます。例えばドイツ語とオランダの国境ですが、ドイツ語とオランダ語は極めて近い言語で、ドイツ語は高地ドイツ語と低地ドイツ語に分かれ(厳密にはグラデュエーション的なバリエーションを持っているんですが)、オランダ国境の近くで話される低地ドイツ語はオランダ語に酷似しているそうです。そうですね、日本に置き換えれば 九州だけ別の国と考えれて、下関と小倉の方言が極めて近いのに似ています。 それと、フランスのアルザス地方ですが、ここの住民はアルザス語、ドイツ語、フランス語が話せるそうです。アルザス語はドイツ語の方言のような言語です。しかし、国境の向こう側ではフランス語を話せる人は 少ないと思われます。 アメリカとメキシコの国境だと、アメリカ側にはスペイン語を話す人が多いですが、メキシコ側には英語を話せる人が少ないようです。 国境でも、東南アジアの国々のように険しい山脈や橋のない大河などに隔てられ、民族もキチンと分かれていて、人の往来が少ない場合は、言語と国家の境界線がきれいに一致します。 北朝鮮と中国の場合だと、中国側の国境付近には朝鮮族が多く住んでいるのでバイリンガルが多いですが、 北朝鮮側には中国語を話せる人は殆どいないと思われます。 それからブレンドというわけではないのですが、ロシアと中国にまたがって住んでいるウイグル人のようなケースもあります。この場合、ロシア側はロシア語、中国側は中国語の影響を強く受けたウイグル語を話します。
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ケースバイケースで基本的にはこうであるという法則性は無いようですね。 ありがとうごじました
- ismael
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ケースバイケースですとしか答えようがないですね。 例えばアフリカにセネガルという国が有ります。セネガルの領土に突き刺さるようにガンビアという国が存在します。なぜこうなったかと言うとセネガルはフランスの植民地だったのですがイギリスがガンビア河付近に食い込んで植民地化してしまいました。その後独立する時に別々の国になってしまいました。ガンビアでは英語、セネガルではフランス語が公用語ですが両国に住んでいる人たちの使う言語はアフリカ系の同じ言語です。 フランス/ベルギー国境を見ると両国ともフランス語圏ですが微妙に異なるフランス語が使われています。ベルギーにはオランダ語系のフラマン語を話す人も大勢います。
お礼
確立された公用語があるにも関わらず アフリカ系言語を使うとは面白い場所もあるのですね。 これは歴史的背景が問題で。 英仏語=押し付けられた言語 アフリカ系言語=本来の言語 こういう事情も絡んでするのでしょうね ありがとうございました
- tregent
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その具体的な地域によって事情が違うでしょうけど、ヨーロッパでは、たいてい、両国の言語を「ある程度」使用出来る、と思います。 そもそも大都会や首都と離れたところでは方言があるし、この方言の中にブレンドされた語や表現があることも多いのではないでしょうか。 日本国内でも、使用言語(語や表現)を地域別に分けてゆくと、その地域特有の方言もあるしブレンドもあるし、非常に複雑ですね。
お礼
ありがとうございました
お礼
とても詳しい御回答ありがとうございます。