こんにちは。
所詮インターネットではどのような匂いなのかわからず、私も中華丸まな板を使用したことがないのですが、いつかは買いたいつもりで少しずつ勉強してきた経験からの次のようなアドバイスはお役に立つでしょうか。
ポイントは、(1)本来の木の香りでくせがあるのか、(2)移り香なのか、(3)表面の変質や付着物なのか、というところです。
ご存知かも知れませんが、中華丸まな板が、日本のまな板と大きく違うのは、木目を垂直に(木の輪切りで)使うのか、横に(正目で)使うのかということ。この結果、まな板の扱いについて大きく考え方が違っているのは、中華まな板はしょっちゅう表面を削ることを前提にしていることです。
日本のまな板も表面を定期的に削り、表面を整えるとともにその際の木の香りを楽しんだりしますね。中華まな板も同じような考え方があるものの、木目が垂直です。これはまな板の上でたたいたりぶつけたりといった荒っぽい使い方に向いている(木の繊維がささくれにくい)一方、汚れが木にしみこみやすく、荒っぽい使い方で表面が傷みやすいことともあいまって、しょっちゅうまな板を削る習慣になっています。
とりあえず、熱湯を十分かけて洗い、数日、日陰に出してみましょうか。軽い移り香ならばこれで消えるでしょう。でも、多分、それまでだって密閉されていたわけではないので、これで消えない可能性は高いでしょうから、さて、早速削ってみましょう。
本来ならばカンナを使う必要があるでしょうが、実際には中華包丁で「がりがりやってしまう」場合も多いようです。(包丁は研げばよいという大陸的感覚!私は日本まな板にカンナをかけますが、さすがに日本まな板を和包丁では削ることはできませんね。)
強めの移り香や表面の変質はこれで落ちますが、さて、その結果出てくる木の本来の香りはどうでしょう。
これがお気に召さなければ残念ながらあきらめでしょうか。それでも、料理に移り香が出なければ、後は慣れてしまえば良いかもしれません。
日本人はもともと微妙な香りに敏感と言われており、さらに最近、一部企業が除菌・消臭をあおりたてていますので、そもそも大陸的感覚にはあわないかも知れません。
せっかくの機会ですから、香りくらいは慣れるように努力して、「全世界の消臭剤の半分は日本で消費される」「全世界の医療用抗生物質の1/3は日本で消費されて耐性菌の温床になっている」などと馬鹿にされないようにするのも有意義かも・・・
お役に立てれば幸いです。
お礼
ご丁寧に、また詳しく教えて頂きありがとうございます。 洗って、、陰干ししても全く臭いがとれないということは、木そのものの臭いのような気がします。 私自身も、アジアが大好きで、色んなニオイには強い方だと思ってるのですが、ちょっと今回は、強烈すぎですね。 台所全体が臭うような状況なので、家内に捨てられるのも、時間の問題かも知れません。 いずれにしても、ありがとうございます。