一部が既に#1、#2さんが書かれてますが
○メリット
・株式の新規発行
→広く一般投資家から資金調達が出来る
・会社の知名度・信用の向上
→商売上のメリット、人材採用でのメリット、銀行からの借り入れ条件の向上
○デメリット
・上場コスト増(情報公開にかかる費用、証券取引所への会費)
・買収危機の増大
・投資家(株主)との利益相反
が考えられます。
ワールド寺井社長の説明では
・充分にブランドが確立しているので、知名度向上は必要無い
・自己資金も充分持っているので、これ以上の資金調達も不要
→上場のメリットはない。
一方、投資家との利益相反が一番の問題で、最近は対立が目立っている。
とのことでこれを一番のデメリットとして説明しています。
簡単に言うと「村上ファンド」の様な投資家が跋扈してきて、短期間での株主利益還元の圧力が強くなってきたと言うことです。
目茶苦茶簡単に書きます
ワールドが100億円の利益を出したとします。
5年後10年後の事業拡大のため80億円を新規事業に投資する計画を立てました。
ところが投資家は、「海の物とも山の物とも解らない新規事業になんか手を出すな。投資をするなら、既存事業の強化に使うか、さもなければ株主配当に回せとの圧力がかかります。
要するに
○会社の考え
5年後10年後を考えて、新たな事業に利益を注ぎ込みたい。
○投資家の考え
新規事業が軌道に乗るまでは赤字を出す可能性があるじゃないか、今儲かっている事業の強化にお金を使い、株価上昇/配当増額等の株主価値向上を最優先せよ。
なのです。
で、ワールドは株式上場を廃止したのです。
同じような話ですが
サントリーは一度も上場したことがないし、する気もありません。
これは社長が、何かのインタビューで答えてましたが。
上場すれば、短期の利益を求められる。投資のリターンは1~2年で成果を求められる。
しかしながらウィスキーは仕込んでから10年~20年後になって初めて成果が解る。
ウィスキー事業は一般投資家とは相容れない事業なのです。
お礼
お礼が遅くなりすみません。 >資金調達、会社の知名度・信頼度向上といった目的がすでに達成されているのであれば、あえて上場を続ける意味がない、という判断だったと思います。 また、再度上場すれば、株を持った役員、幹部が上場益を得るわけです。彼らの仕事へのモチベーションは上場しているときよりも高いでしょう。 この部分が特に参考になりました! 確かにオンワードは大手なので、資金は十分かもしれませんね。 ご回答ありがとうございます。
補足
オンワードではなく、ワールドでした! 失礼致しました。