- ベストアンサー
小津安二郎作品について
最近見た小津安二郎監督の作品に出てる俳優について。 昭和6,7年ころの作品「淑女と髯」「その夜の妻」「青春の夢いまいづこ」をビデオでみました。主演俳優は岡田時彦、江川宇礼雄というひとです。名前は日本名ですが、顔はどうみても外国人かハーフでした。当時は外国人やハーフと思われる役者は結構いたのでしょうか?原節子もちょっと日本人離れした雰囲気もあったし、知りたいのでよろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
今晩は。質問の作品はまだサイレントの頃のものですね。 戦前の特にサイレントだった頃、小津さんのみならず先進的な映画関係者、一口で言ってしまうと現代劇を撮る人は、アメリカ映画に相当に影響されていました。心酔していたと言っても良いでしょう。先ずそういう状況が有ったことを念頭に置いてください。 ですから、俳優に関しても作品によっては日本人離れしたマスクの持ち主を重用したということも有り得るのかもしれません。 ではありますが、原さんは1920年生まれで、両親は間違い無く日本人です。横浜の生まれですから、その親がどうかということになると、混血の可能性は有るとも無いとも、なんとも言えません。ただし、私が参考にしている日本映画俳優全集(女優編は1980、男優編は1979、刊行)にはその類の記述は全く有りません。 一方、岡田時彦は1903年東京神田の生まれで、やはり両親は日本人。ただしこちらも、明治36年のことですから可能性としては否定できないにしても、実際の所はなんとも言えません。なお、岡田茉莉子は娘です。 江川宇禮雄は、これは大当たりです。1902年、横浜の山下町生まれ。父はドイツ人、母は日本人、江川ゑい。元々はウィリーという名を、様々な経緯で宇禮雄と買えたもの。 まぁ、個別のことはともかく、現代劇では多分にハンサムな男や女が好んで使われた結果ということではないでしょうか。ほかに誰かいたかどうかは、ちょっと思い当たりません。今から資料をひっくり返すのは、まぁ、ご勘弁を。
お礼
回答ありがとうございました。 PCの調子が悪くてお礼が遅くなりました、すいませんでした。 これでのどにつかえていたものがすっきりした感じです。質問に書いた作品はサイレントで弁士の声もなくまったくの無音声で、一時も目が話せず見るのはたいへんでしたがまた昔のを見つけたら見てみたいです。