けっこう難しい課題です。
どの発光体でも、消費する電力と、発光する光のエネルギーとを比較することは出来るのですが、その場合、人間の目に見えない赤外線や紫外線の取り扱いをどうするかが問題となります。ちなみに、白熱電球は出てくる光の多くが赤外線となるため、「変換効率」としては決して悪くはありませんが、人間が見て、同じ明るさにするために必要な電力は、蛍光灯には遠く及びません。
ですので、このような場合の効率に相当するものとして、「lm/W」というものが出てきます。lmとは、大雑把に言うと、人間が見たときの明るさの単位と思ってください。同じ明るさの明かりにするために必要な電力、ということで比較することが多いようです。
そして、蛍光灯と発光ダイオードを比較することも簡単ではありません。それは、蛍光灯は、広い範囲をまんべんなく照らすことを得意とするのに対して、LEDは、スポットライトのように狭い範囲を明るく照らしたり、遠くから見ても鮮やかな、大型のテレビの光点となることなどを得意とするからです。(使ってみるとわかりますが。)
また、LEDはもともと単色なので、単色(赤や緑など)の光を作る時の効率は非常に高いのに対し、電球などは必要で無い光をフィルターでさえぎるため、効率はさらに低くなります。
大雑把に言うと、一般的な照明として使用するなら、現状、もっとも効率がよいのは蛍光灯で、LEDは、蛍光灯と同等にすることが出来そうな目処がたっている、という状況です。(参照URL)
電球の消費電力は、蛍光灯の1/3~1/5程度、というのが一般的な言い方でしょうか。
御参考になりましたら。
お礼
大変詳しい回答をありがとうございます。 「明かるさ」というのは「目にみえる光の量」であって、「放射される光のエネルギー」ではないんですね。なるほどです。 つまり、 電球…赤外線に強い明かり 蛍光灯…紫外線に強い明かり LED…単色光(長波長)に強い明かり といった感じでしょうか? 輝度角についてはレンズ等である程度は調節できるので、全方向を照らす以外はすべて同じようなものと考えると、使用は適材適所といった感じですね。