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融雪剤の塩害
塩カリなどの凍結防止剤が、 及ぼす塩害、特に水質にどのような影響を及ぼすのかが、 知りたいのです。 なにを調べればいいのかだけでもよいので、 教えてください。 よろしくお願いします。
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先ず持って、「何のために知りたい」のかが不明で、回答 に困ってしまいました。 例えば、tunkeさんが地方公共団体等におつとめで、自分 の地域に融雪剤散布をしているのだが、これの害の有無を 事前に予測したい等々なら、有る程度明確な事も書けるの ですが......。 といいますのも、広範囲に散布される融雪剤の塩害は非 常に難しい問題でして、限られた紙面では書き切れ無い ほどの事柄です。 そこで、アウトラインだけを列記してみます。 まずは、基本的なことを。 現在、融雪剤(凍結防止剤)には、一般的に塩化ナトリ ウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、岩塩などが 主流で、一部には大理石加工品も入っているようです。 で、これらは、当然ながら散布された後は土中に浸潤する こととなりますし、土中水分の塩濃度を変えますから 地下水等のpH、電気伝導度、硬度を変化させる可能性が あります。 次に塩害発生の側面の一部を。 融雪剤が溶解した水そのもの(非濃縮水とでも呼びまし ょう)で発生する場合と、それらが濃縮して発生する 場合の二つに分けて想像することができます。 また、被害が発生する対象物も、自然物(例えばメダカ など)と、人工物・栽培物(例えば建造物や水田等)に 分けられるでしょう。 それらを分けて考えた場合 1.非濃縮水が自然物に与える影響 生物中で、比較的鋭敏なものが短期で影響を 受ける可能性があります。 例えば、藻類の一部は あるpHが有る一定範囲を逸脱すると二酸化炭素の 吸収が出来なくなりますから、当然、発育にも影響 しますし、そうなるとそれらを補食しているメダカ 等の小型生物にも影響が考えられます。 2.非濃縮水が人工物に与える影響 鉄筋コンクリートに塩類が浸潤した場合、鉄筋の 腐食(発錆)により強度が低下します。 3.濃縮系の自然物に与える影響 ため池等で強烈な濃縮が発生した場合は、その池 の生物相が(劇的に)変化する可能性があります。 4.濃縮系の人工物に対する影響 非濃縮系に同じ で、これがやっかいなのですが、融雪剤の塩害を確実に 把握する事は困難なんですね。 と言いますのも、工場排水などと違い、散布域が広く 散布量も一定ではないでしょうから、影響の出方が 解らない(地域性に紛れる可能性もある)、塩害によって 生物相が若干変化している可能性もありますが、水田 等の農薬の影響も関係してくるでしょうから、一概に 塩害とは言いづらい、結果として、実証面からは把握 できませんから、勢い実験ベースで評価せざるを得ない ことになります。 しかし、実験ベースで評価すると、それこそ害(影響) が膨大な量になり収集がつきません。 総括して。 もう少し目的をハッキリとお書きいただけたたら、それに ポイントを絞って回答できると思います。
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- nozomi500
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yumityanさんの >塩素の混入による土壌の酸性化でしょうね 「塩素」でなく「塩素イオン」として考えるべきだと思いますが、塩素イオンについては、融雪剤でまく以前に塩化アンモニウム(塩安)として肥料で入っています。それで塩害、という話は聞いた事がないですが・・・。 アンモニウムイオンにくらべれば、カルシウムイオンのほうが「強い」ものですから、塩素イオンとの結びつきは強い。~塩素の発生反応は弱い 融雪剤をまくような場所では、水は多いと思いますから、心配するほどの残留はないのではないでしょうか。 ちなみに、塩化カルシウムは、何かの副産物で製造しているから、コストが安いそうです。ただし、今年は寒いから大量生産しよう、というわけにいかないとか。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
こんにちは。補足をいただきまして。 >ダイオキシンのような環境基準~ではなくて、水質基準だったと思います。 上水道の基準の他、下水道の基準、水質汚濁防止法による河川、湖沼、海での基準があったと思います。 http://www.env.go.jp/kijun/mizu.html ↓も参考になると思います。 http://www.nihs.go.jp/law/suido/suido.html
お礼
ありがとうございます。 拝見させていただきます。
- yumityan
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こんにちは 融雪剤として使用されているのは塩化カルシュウムと塩化ナトリウムです。液体で散布車で散布しますが、坂路では固体状の袋が置いてありますね。KCLは高価なため使用していません。自動車や構造物に腐食性があるため、最近CMA(酢酸カルシュウム・マグネシュウム)が試験的に使われています。このように融雪剤の最も問題になるのは腐食性です。 環境面で見ますと、散布された後周辺に飛散し、一部は河川や下水道に流出します。塩化カルシュウム自体は無害ですが、周辺の土壌を酸性化させる事があります。下水処理場では活性汚泥に与える影響などが問題になりそうです。 函館市下水道部で実験した例を見たことがありますが、その文献では特に阻害は無いようでした。 環境面では高速道路の沿道で、経年的にCa等を調査した事例を見たことがありますが、やはり増加傾向があったものの、植生には大きな影響は無いとの結論だったようです。これらの結果からは、問題ない様に見えますが、心配なのは塩素の混入による土壌の酸性化でしょうね。(土壌が塩橋の影響で酸性化すること、また、降雨量の少ない所や透水性の悪い場所で、土壌表面に塩類が集積することがある。)
補足
ご回答ありがとうございます。 もしよろしければ、 文献など教えていただけると有り難いのですが・・・
以下の参考URLサイトには関連質問の回答がありますが、参考になりますでしょうか? この中で#5で紹介したサイトも参考にして下さい。 ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。 早速拝見させていただきます。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
よこから失礼します。m(__)m 塩化ナトリウム、塩化カリウムはどちらも中性ですから、pHへの影響はありません。 塩化カルシウムを使う場合は、弱酸性なのでpHの変動が考えられます。 また3つのいずれでも、水質検査項目の電気伝導度の低下、塩素イオンの増加、蒸発残留物の増加という影響があります。
お礼
ありがとうございました。非常に助かります。
補足
またまた、質問なのですが、 これらの項目もダイオキシンなどのように環境基準値が決められているのでしょうか。
- ADEMU
- ベストアンサー率31% (726/2280)
塩化カリウムは塩化ナトリウムと殆ど同じようなものと考えれば水質に影響を及ぼすとは考え辛いにですが、塩素イオンもカリウムイオンも我々の生活環境の中にはいろいろな形で存在しているので通常では害は無いように思います。確かに塩化カリウムでも人は殺せます(よく殺人場面で静注する場面がありますが)ので濃度が濃くなると危険なことには違いありません。 塩害といえば鉄がさびるとか農作物が駄目になるとは思うのですが。 検索方法は「塩害」「塩化カリウム」で十分できると思います。参考URLにもありますが、最近は凍結防止剤ではなく遅延剤というそうです。
お礼
早速のお返事ありがとうございます。
補足
水質の性質、たとえばPHなどが変わったりすることは あるのでしょうか?
お礼
上記にかんして 敬称が抜けてしまいました。 誠に申し訳ありません。
補足
専門的なお答えありがとうございます。 質問が曖昧すぎたようで、申し訳ありません。 結論からいえば、 道路の排水水質を予測し、 必要な場合には対策を練るということだったのです。 しかし、全く素人なもので、現状や害の有無も全くわからなかったため、ここで質問させていただきました。 ですので、今回kenchinがお答えいただいた内容でも、 非常に助かっております。