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ドン カルロスの時代背景について
神聖ローマ帝国、スペイン王のフェリペ2世に実際にこのような王子はいたのでしょうか。系図等を検索してみたのですが、いまひとつ定かになりません。また、ポーザ侯爵は実在の人物なのですか。
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ロドリーゴ(ポーザ侯爵)は実在を確認できませんが、ドン・カルロスは実在の王子です。 1545年に生まれ、1568年に23歳で亡くなっています。 フェリペ2世と最初の王妃マリア・マヌエラ(ポルトガル王女でフェリペ2世とは同い年の従兄弟姉妹同士)の間に生まれた王子です。 #2さんがご紹介の過去ログは、私が質問させていただいたものです。 ただ、ドン・カルロスについては、オペラのような人物ではなく、愚鈍・暗愚だったようで(おそらく生まれながらの精神・神経系の疾患だったのではないかと思われます)、この息子を世間に出してよいものかどうか、フェリペ2世は悩んだようです。 実際、フェリペ2世(1527-1598)とエリザベッタ(エリザベート・ド・ヴァロア)(1545-1568)の年齢差は18歳あり(ドン・カルロスとエリザベッタは生没年が一緒なんですよ)、オペラからもフェリペ2世は「年老いた王」をイメージさせられますが、2人が結婚した年、フェリペ2世は32歳にしかなっていないんです(エリザベッタは13or14歳)。 フランス王家は、むしろフェリペ2世との結婚を喜んだらしいです。 王と結婚すれば王妃になれるが、王子と結婚しても将来王妃になれるとは限らない-ということが原因のようですよ。 フェリペ2世とエリザベッタ(および4番目の妻アンナ)とドン・カルロスについては、下記の書籍に詳しいです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4404033109/ref=pd_bxgy_img_2/249-2810836-5305920 また、エボリ公女については、実在の人物でhttp://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1194934 でご紹介いただいた内容にほぼ近いものが http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4404033133/ref=pd_bxgy_img_2/249-2810836-5305920 こちらの書籍に掲載されています。 エボリ公女のひ孫(ルイサ・フランシスカ・デ・グスマン)が、ポルトガルのジョアン4世の王妃になっているんですよ~。 元々、私は歴史を専門に勉強していたのですが、どうしてもエボリ公女だけは調べ切れなくて、こちらで教えていただけて助かりました。 ここから発展して、フェリペ2世の庶弟ファン・ホセ・デ・アウストリア(ドン・ファン)やサンタ・クルス侯爵(アルバロ・デ・パサン)のことを調べだしたら面白くて止まらなくなってしまいました(笑) #2さんがご紹介のサイトに、ドン・ファンの子供を産んだ女性として「女:アナ・デ・メンドーザ 1568-1600? (庶子)アンナ」とあるのですが、アナ・デ・メンドーザって、エボリ公女の本名(?)と同じなんですよ。 ね、おもしろいでしょ。
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- pyon1956
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#1さんのご意見に補足。 エボリ公女ですが、 過去ログ http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1194934 にあるように、実在の人物です。ただし本当にフェリペ2世の愛人だったかどうかははっきりしません。 ドン・カルロスという息子がいたことはここにもありますね。 http://nekhet.ddo.jp/people/habsburg-spain.html
- Ta595
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こんにちは。興味があったので調べてみました。 フェリペ2世にドン・カルロスという息子がいた事,ドン・カルロスの婚約者エリザベットを父フェリペ2世がめとってしまった事は史実らしいです。 一方で,ドン・カルロスとエリザベットが恋愛関係にあったこと,ポーザ侯爵ロドリーゴとエーボリ公女の存在は創作であるようです。 調べるにあたっては,以下のサイトを参考にしました。 http://nekhet.ddo.jp/people/habsburg-spain.html http://homepage3.nifty.com/classic-air/database/verdi/doncalos_exp.html http://homepage3.nifty.com/operasuzume/DonCarlo.htm *人名表記(エリザベット/エリザベト/エリザベート,あるいは,エボリ/エーボリ)はいろいろあるようで,質問者さんが思っている表記と若干違うかもしれませんが,ご了承ください。