四万十川流域に祖母の家があり、小さい頃、四万十川にはダムが無いから
最後の清流なのだという話をよく聞かされていました。
いま調べてみると、家路川ダム(といっても堰に近い規模のもの)
があることを知り、プチショックを受けたのですが、orz
どうやらそういうことではなさそうです。
上流の流域には窪川町という人口14,000人ほどの小さな町があります。
そこからの生活排水で川の水が汚染されているということも言われていますが、
といっても、都会の人が懸念するほどそんなにひどい程度ではないと思います。
また、中・上流域で合流する梼原川などの支流の豊富な流れこみで浄化されるため、
そこから下流域はふたたびきれいな水の流れを取り戻しているようです。
「清流」という言葉のイメージはもしかしたらその支流のほう指すのかもしれませんね。
数年前の話ですが、高知県内の川に関して言えば、上流域に汚染源が少ない
土佐市を流れる仁淀川のほうが水質の面できれいな数値結果を出しています。
四万十川を含む高知県内の河川が全国から見て比較的きれいなのは、
まずその流域に住む人口が極端に少ないと言う理由があげられるのでしょうね。
(自分もその過疎化に一役買っている傾向にあるのですが。。。)
最近では流域山間部の保水力が弱まりつつあって、台風時にはたびたび
昔では考えられないほど水位が高くなることもあるそうです。
「今年は床下まで浸かってしもうて、こじゃんとひどかったけんねぇ。」とは、
祖母の談です。
増水して水位が高くなってしまうと、付近の田畑から土砂が流出して
川底に沈殿してしまうので、それも川を汚す要因となっているようです。
河川敷にも土が入り込み、めっきり雑草に覆われがちになってしまいました。
そもそも山間部の保水力が弱まった原因は、その近代的な営林計画にあると思われますが。
しかしいまは東京に住んでいる自分から見れば、四万十川はまだまだ
流域の風景も含めて「清流」を保っているほうだと思います。
やっぱりココロの拠り所ですね。
あまり具体的な回答でなくてすいません。
参考までに、URLはウィキペディアでの記述です。