>建ぺい率60%、容積率300%の土地には、何階建ての建物が建てられるのですか。また、どうやって計算するのですか。
一応一級建築士の有資格者がお答えしますね。
というか、この御質問の背景がわかると答えやすいです。
まずお答えは、「計算で出すものでなく、三次元のシミュレーションで出すものです」
その方法は以下の手順になります。
(1)敷地図面を一定の縮尺で描きます
(2)斜線制限(隣地斜線、北側斜線、道路斜線)と、日影規制を加味して
篭かけ図とよばれるボリューム図面(立体の多面体の網のようなもの)をコンピュータ
などで描きます。
斜線制限には天空図による緩和や、前面道路の影響線などあってとても複雑です。
(3)マンションなら、その網のなかで、階高3m程度を想定して立方体のモデルを入れ込んで
いきます。
(2)(3)を同時にこなすTPプランナーという企画用のソフトもあります。これはプロ用
(4)さらに、機能性や部屋割りなど考慮して、実際のボリューム図(ブロックを積んだもの)
をつくり、この段階で、容積率チェックをします。つまりどこまで容積を使いきれているか。
普通、容積を全部使い使いきれるような恵まれた土地は少ないです。
斜線制限や道路幅員で容積の上限が規制されることもあります。
(5)そこで総合設計制度というのがあって、斜線制限を緩和して高い建物ができるように
する制度があります。これは公開空地を一定規模設けることで容積率自体の割り増し
もあります。
(6)実際に準工業地域だと高層マンションの計画なんでしょうね。
敷地が幹線道路に広く面していて一定規模(確か東京都で2000m2以上)の敷地ならば
都住総と呼ばれる総合設計で400%の容積が780%くらいに割り増しされることが
あります。それから駐車場は容積対象外ですし外廊下ベランダも対象外なので
実際はかなりのボリュームのものが建つ事があります。
これが、個人の住宅(準工業では考えにくいですが下町にはいくらでもあります)
なら、簡単100坪あっても200坪あっても木造なら3階以上は無理です。
敷地が狭くてかつ道路幅が狭いなら、鉄骨アパートで5回どまり
鉄筋の低層マンションでもそんなに高くはなりません。
簡単に計算で出せるものではなく専門家に依頼して図面を描いてもらうべきものと
御納得くださいませ。
一級建築士はそのためにいますので・・・。プロの不動産屋もブローカも建築士と
組んで企画をつくるのです。
補足
参考URLも拝見させて頂きました。 仮に準工だとどうなりますか。 どうやって、計算するのかURLを見ても良くわからないのですが・・・