南スーダンPKO
稲田さんが日報問題等の責任を取って辞任しました。それはそれで他の失言問題も含めれば当然と思います。
でも、日報問題の本質は、PKO推進5原則に合致しない紛争地域に自衛隊を派遣し、更に、かけつけ警護の任務を付与した部隊まで追加で派遣したことにあると思います。日報に「戦闘」と書いていなくても現地のレポートから戦闘が行われていたのは明らかでした。つまり追加派遣どころかPKO部隊がいてはいけないはずのところ。もともとPKO派遣をしたのは民主党時代の野田政権だったので、民進党のスネにも傷があるし、またPKO協力法ができてから国連のPKOへの要件も変わって、5原則と国連の考え方にすでに矛盾がある中での派遣だったことも問題でした。
ただ、昨年7月の首都ジュバでの戦闘はそれまでにもまして深刻なもので、それにもかかわらずPKO部隊を引き上げるどころか戦闘可能な部隊を送った判断は大きく、稲田さんの一存だけで決めたとも思えません。結果的にPKO部隊を唐突に引き上げたことでも本当にやばかったことがわかります。民進党が本気であれば、安倍政権はPKO協力法・推進5原則に違反していたことは追い込めたはずだと思います。もちろん民進党にも痛手はあるのですが、それでも得るものは大きく、しかも今の民進党には守るものなど何もない。強行採決された改正安保法にまで話をさし戻せるネタだし、恐らく安倍総理を直接追い詰められる話だったと思います。
民進党はなぜ、それをしないで、日報が見つかったのに隠していたことのみを追求したと思いますか?
加計学園の様な、文書があった無かったとか言った言わないとか、忖度があったなかったとか発展性がない話を延々をやって、大事な話をやらないと言うのは国民をバカにしてないかと思うのですが。
お礼
参考になりました。ありがとうございます。