確か、和声学でも第3音の重複は完全には禁止されていなかったと思います。和声学の場合は許容されるべきいくつかの例外もありますし、必ず重複しなければいけない場合もあったと記憶しています。基本的には、それぞれの声部の旋律的な動きが重要なファクターなのですが、なぜ重複していいのか、いけないのか、という考え方そのものが、和声学と対位法を実習で行う場合には、やや違うのではないでしょうか。それに、なんといっても、和声の実習では4声体なのに対して、ご質問の対位法の課題は2声ですから、導音が重複でもしない限り、広範に許容されるのだと思います。私自身も、そういうことをあまり意識しないで学習していました。