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CDT値と飲酒の関係について
飲酒に関し血液検査を行うことの是非について、ある国際会議で話題になりました。スウェーデンの医師が「γ-GTP検査では飲酒以外でも高い値を示すので検査精度が良くない。CDTを調べなければ意味が無い。Swedenでは自動車運転免許の検査でもCDT値を見てアルコール中毒の有無を判断している」との発言をし、それに対しCDT検査は時間がかかるとか費用がかかるなどの反論がありました。私は医師でも医療関係者でもないのでよくわからなかったのですが、この議論、実際のところ精度・費用・時間・手間の問題など、専門家の方はどのようにお感じになりますか? それから、その会議の休憩時間に、その発言をした医師に直接質問し、いくつか答えていただいた内容についてなのですが、 ・CDT=Carbohydrate depleted transform ・鉄と結びつく物質。アルコールの大量摂取により血中に増加する。 ↑この理解は正しいでしょうか? それから、 Specificity、Sensitivity、、ASAT、 ALAT などの用語がその説明の中に出てきたのですが、全てを質問しきれずメモして持ち帰ってきました。 お互いに英語を母国語としない者同士でしたので、理解が不十分です。 CDTそのものについても、できればもう少し詳しく、わかりやすい説明があるとありがたいのですが。ご専門の方、お手数ですがご教授ください。
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まず簡単な方から・・・。 >Specificity、Sensitivity、、ASAT、 ALAT これらは解決ついたのでしょうか・・・? Specificity:特異性(酵素反応の基質特異性) Sensitivity:(検査)感度 ASAT:肝機能検査;GOT ALAT:肝機能検査;GPT 「GOT」「GPT」について詳細が知りたいのであれば、TOPページで「GOT」あるいは「GPT」と入れて検索すると沢山Hitしますので参考にしてください。 「CDT」に関しては、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? このページの記載によると ・糖鎖欠損トランスフェリン(Carbohydrate deficient transferrin,CDT) のようです。 ◎http://www.chiringi.or.jp/k_library/kaishi/kaishi2001_2/ (臨床検査医学からみたアルコール医学) ●http://www.so-net.ne.jp/medipro/shindan/4.shinkan/books/20105d.html (肝疾患診療マニュアル:CDT とアルコールマーカー) ○http://www.nsknet.or.jp/~hy-comp/definition/ALsoma.html (アルコール関連身体疾患とは) ●http://www.n-teisinhp.go.jp/wadai/2000/w000828.htm (早発アルコール依存症の治療) ご参考まで。 補足お願いします。
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blackleon先生の回答は「cutoff値」のことかと思います。 以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「ROC曲線」 ◎http://www.takedahp.or.jp/tinfo/medical/66-03.html (検査値の不確実性) 少し疑問なのは「RIA」「EIA」「FAT」等の検査では想像出来るのですが、「TIA」の場合も勿論「cutoff値」の問題はあるでしょう・・・? 問題はこの方法で濁度計とういうもので測定している点が気になります。 あまり感度が良くないのではと想像するものですから・・・? TIAと言う検査方法を初めて知ったものですから・・・。
お礼
濁度計の感度についてはわかりませんが、ここまでの話で私にとっては必要充分な理解を得ることができました。重ねまして厚く御礼申し上げます。
- blackleon
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感度、特異度についてもう少し詳しくご説明します。 ある事象について陽性か陰性かの判断をくだす時、その判断基準となるGolden Standardがある場合それに照らし合わせて、陽性のものを正しく陽性と判断する場合(True Positive:TP)、陽性のものを誤って陰性と判断する場合(False Negative:FN)、陰性のものを正しく陰性と判断する場合(True Negative:TN)、陰性のものを誤って陽性と判断する場合(False Positive:FP)の四つの場合があります。 このなかで実際の陽性例(TP+FN)の中に占める正しく陽性と判断したTPの割合[TP/(TP+FN)]のことを感度(sensitivity)と呼び、実際の陰性例(TN+FP)に占める実際に正しく陰性と判断したTNの割合[TN/(TN+FP)]のことを特異度(specificity)と呼びます。 陽性、陰性をすべて正しく判断すれば、感度も特異度も100%になりますが、実際は多くの場合、感度を上げようとすれば特異度が下がり、特異度を上げようとすると感度が下がるというジレンマが生じます。 CDT値については不勉強でよくわかりませんが、アルコール性の肝障害を指標として用いる場合、そのカットオフ値を低く決めすぎると感度(sensitivity)は高くなるものの特異度(specificity)が低くなる(ほとんどのアルコール性肝障害を拾い上げることができるが、それ以外の問題のない人も多く拾い上げられる)、カットオフ値を高く決めすぎると特異度は高くなるものの感度は低くなる(問題のない人が誤って拾い上げられることは少なくなるが、実際のアルコール性肝障害の人が拾い上げられる率が少なくなる)といった問題が生じることが予想できます。 そのような場合には、正確度(accuracy):[(TP+TN)/(TP+TN+FP+FN)]といった指標を用いて、これが最も高くなるようなカットオフ値を決めるということになると思います。 見当違いな回答ならすみません。
お礼
sensitivityとspecificityについて、よくわかりました。カットオフ値を決めるための概念だったのですね。ありがとうございました。お礼を申し上げるのが遅くなりまして申し訳ありません。
MiJunです。 >概念がいまひとつ理解できません。 ◎http://www.mbcl.co.jp/database/main.asp?strField=06&strFieldCode=0850 (トランスフェリン) 自信がありませんが、CDTもTfと同様に「TIA(免疫比濁法)」法で測定しているとすれば、抗原ー抗体反応をさせてその生成物を濁度計で測定しているようです・・・? スウェーデン医師の発言に関して、その意味は分かりません・・・?? ここからはさらに素人判断ですが、上記測定法(TIA法)に関してスウェーデン医師が発言したかどうかが問題ですね・・・? もし、TIA法に関してであれば、推測ですが、測定しようとするCDT(単一かどうか・・・・?)に対する抗体がモノクロナールなものかどうか・・・? 一般にモノクロナール抗体であれば、「Specifity」は高いと言う事です。 「Sensitivity」に関しては、濁度計は高くないと思いますが・・・? 専門家のフォローお願いします。
お礼
参考URLが大変参考になりました。どうもありがとうございました。お礼を申し上げるのが遅れてもうしわけありません。
お礼
糖鎖欠損トランスフェリン(Carbohydrate deficient transferrin,CDT) でしたか。。。なるほど! 参考になるURLを教えていただきありがとうございます。 SpecificityとSensitivityについては、そのスウェーデン人医師が「Specificityが高いのとSensitivityが高いのとでは前者の方が問題である」という意味のことを言っていたような気がしています。どちらもパーセントで表される概念であるとも言っていたような。。。相当する日本語がわかっただけでも大助かりなのですが、概念がいまひとつ理解できません。私も自分でいろいろ検索してみます。