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バブル時からの減少分は?
とっても、困っています。わかる方早急にお返事いただけると幸いです。 東京証券取引所1部上場企業の時価(株価)総額はバブルのピーク時は 約600兆円であったが、最近では300兆円前後で推移している。 この金融資産の減少分300兆円はどこに消えたのか? また、その意味することについて検討し、株価下落の影響について教えてください。 お願いいたします。
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ちょっと正解なのかどうか自信はありませんが、私が証券会社にいた頃、このように理解していました。 つまり消えた金額分必ず誰かが儲かっているのです。その儲けは過去の商いで起きたものに基づくものが大半と考えていました。 例えば、Aさんが2月に¥100で買った株が10月に¥200になっていました。そこでAさんはBさんにその時の時価¥200で売りました。Aさんは¥100儲けたわけです。 しかし一方のBさんは高値をつかんでしまったようで翌年の2月には¥100になっていました。Bさんはそこで売り、結局¥100損してしまったわけです。 つまりBさんの消えた¥100分は実はAさんの懐に入っているわけです。 すごく単純な例ですが、これが基本だと思います。 今の時代に当てはめれば、バブルやITバブル時代に儲かったつけが今の不況なわけです。個人の方ではバブルに儲かった時より今抱えている損の方が大きい人が多いと思いますが、それはただ単に世の中儲ける時は大きく儲け、損する時はそれを最小限にくいとめられる人がいるということが原因です。つまりそういったプロの人たちが負っていたはずの損を個人の方が負っていることになります。 株価下落の影響についてはいろいろあります。 ひとつあげれば企業の信用力低下でしょう。 例えば、株価はその企業の健康値ですから、当然それが下がれば信用は低下します。信用の低下した企業(仮にA社としときます)つまり金を貸しても返ってこなそうな企業には当然誰もお金は貸さないわけです。 またA社の場合信用が低下していますので株を新たに発行してお金を集めようとしても誰も買ってくれません。つぶれてしまえば紙屑になってしまいますから。それを知っている証券会社はそんなA社の株式新規発行の要求を突き返してしまいます。結局A社はつぶれてしまいました。 本来A社は金があれば事業を拡大でき儲けることができたかもしれません。しかし肝心の銀行も以前他の人に貸した金が返ってこなくて、体力がなくなってきている上に、こんなんじゃ誰にも貸したくないとかなり神経質になっています。普通の預金者に払う利息は微々たるものなのでなんとかなるだろうと、結局その銀行は手持ちの資金で国債を買うことにしました。 先程のつぶれたA社に勤めていた人はどうなるのか。当然、職がなくなるわけですから、収入がなくなります。そうなるとお金をガンガン使っているとまずいわけですから、物を買うのを控えます。そうなるとその物を売っているいる人の収入が今度は減るわけです。 このように景気にもマイナスの作用が働きます。 以上あくまで一面的な見方でした。
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- tiuhti
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この手の話には、中々「これぞ正解」ってなものは無いと思うんですが、私の考える所を書きます。 まず、時価総額600兆円といっても、それは「買い手が600兆円払った結果、株を持っていて、売り手がそれに相当する600兆円を持っていた」って訳では、勿論ありません。発行されている株式の一部が売買されて、売買されなかった株も含めたすべてを、その売買された一部の株の値段で評価したら600兆円だった、というだけの事です。 御存知かと思いますが、日本では、企業間の株式持合(生保の場合は、年金契約等の見返りとしての、一方的な株式保有)があります。ここ数年は、急速にほどけてきていますが、それでもまだまだ持合は残っていますから、以前から持ち続けている株式保有者にとっては、持っているだけでいつのまにか膨大な含み益ができたのに、それが数年後にパーになった、という事です。No.1の方のテレカの例と同じですね。(私では到底思いつかない、すごい良い例ですね。)パーになった影響は後で考えるとして、ここでは、「元々売れないし売る気もない株の値段が、概ね元に戻ってしまっただけで、理屈上はそれだけではどーって事無いはずだ」という事を確認しておきたいと思います。(株を担保に金を借りたとしても、その金を使った実物投資がそれなりのキャッシュフローをあげていれば、今ほどの不良債権問題にはならない。) 一方、実際に売買された株についてどうかというと、売買とは、株券と現金を交換する事ですから、株価がいくら下がっても世間全体の現金は減りません。つまり、ゼロサムゲームであれば、全体としては±0だから、景気への影響も理屈上はゼロだ、って事です。 だから、「バブル崩壊で○○○兆円の国民の財産が失われた」といった言われ方が時々されますが、誤解を生みやすい言い方だと思うので、私は好きではありません。 で「○○○兆円はどこへいった」という議論は良いとして、株価の下落の影響を、理屈上ではなく実際に考えて見ます。 経済学で言うところの「資産効果」、「逆資産効果」って言葉を御存知でしょうか?一般的には、アメリカの株価上昇で「金持ち気分(あくまで気分であって国全体としては実現していない利益)になった個人が、消費を増やす」(=資産効果)といったときに使われます。私は、同じ様な事が日本の企業にも起きていた、と思うんです。(っていうか、80年代前半からサラリーマンやってたので、実感として強く感じます。)具体的には、「株の含み益があるから、多少リスクのある設備投資・新規事業でもどんどんやってしまえ」という行動の仕方です。銀行も、その含み益を頼りにして、どんどん融資してくれました。それで、今から思えば無駄な設備投資がどんどん行われて、景気がよかったのではないでしょうか?(金融面から見れば、銀行の過剰な信用創造の結果マネーサプライが増加する事になる。) うまく回転している間は、例えば工場機械設備への投資が、日本で調達されれば、銀行が融資した金は、日本国内に留まりますから、それがまた新たな設備投資や消費に回ったりして、好景気は維持されますが、それが一旦逆回転しだすと、機械を売りつけた側はもらった金を使わなくなる(ただ使わないだけで、国全体として減るわけではない)、全体として需要が減り、それが作ってしまった設備投資からのリターンも減らし、だからますます怖くて新規の設備投資ができない、といったスパイラルにもつながります。(マネーサプライも延びない。) 「○○○兆円はどこにいった?」と考えるよりも、「資産効果」のように考えた方が、実際に起きた事により近いと思っています。具体的なマクロの数字に基づかない議論ですが、私はこんな風に考えています。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 資産効果についても知りたかったのでホントたすかりました。 なぜ「どこへいったのか?」という言葉を使ったのかというと 私は大学で経済を学んでいる者なのですが、先生が そういう質問の仕方をしたのです。 それで、そのように書かせていただきました。 今後の参考にさせていただきます。
- hanshin
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ちょっと前なら数万円で売買されていたという広末さんのテレカは、 今では数千円で買えるそうです。では、その差額はどこへ消えた のでしょう? これは消えたのはなく、広末さんのテレカに対するマニアの評価が下がり、 今のマニア市場で売れる数千円という値段に下がっただけです。 当時、数万円する広末さんのレテカを100枚もっている人がいたら、 この人は数百万円の資産をもっていたことになりますが、 その時にもっと値上がりすると見込んで、マニア市場に売らずに、 今でも持っているとしたら、その人はせいぜい数万円の価値のものを もっているに過きません。これから、又値上がりするかもしれませんが、 もっと下がるかもしれません。極論すると600兆と300兆の株価も 同じ株券の値段なのです。 ある企業が、ある時期の株価を元に株券を担保にして 金融機関からお金を借りたとします。その担保にした株券の 価格が下がったら、金融機関は追加担保を要求します。 これに対処できない企業からは、融資が引き上げられたり、 定期預金が引き出せない事態となり、倒産に追い込まれたり します。また、これまでは株を買った時の株価より売る時の 株価が高くなる「含み資産」で凌いできた企業が多かったのですが、 今後は買った値段より株価が下落するため、損失を計上する 損保関係の会社が増えます。その結果は破綻や倒産です。 現在の株価の下落は、企業収益を蝕んでおりじわじわと ボディーブローのように効いてきています。
お礼
早速のアドバイス大変ありがとうございました。 例も書いていただいてわかりやすかったです。 参考にさせていただきます。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 大変助かりました。 説明の仕方も大変わかりやすかったです。 参考にさせていただきます。