キーポイントは抵抗の直列・並列接続の計算方法と連立方程式を立てることができるかです.
π型でもT型でも,入力側から見たインピーダンスと出力側から見たインピーダンスで方程式が一つずつ,そして減衰量を決める方程式が一つの,未知数3個(r1~3)に対して連立方程式が3本ありますからですから解は得られます.
入力,出力側インピーダンスri,ro,電圧減衰量 1/n
としてπ型の場合の方程式は
r1//(r2+r3//ro)-ri=0
r3//(r2+r1//ri)-ro=0
(r3//ro)/(r2+r3//ro)-1/n=0
となります.(rm//rnは並列抵抗でrm rn/(rm+rn)を意味します)
解は
r1=ri(ri-n^2 ro)/(-ri+2 n ri-n^2 ro)
r2=(n ro-ri/n)/2
r3=ro(-ri+n^2 ro)/(ri-2 n ro +n^2 ro)
具体的数値を代入すると
1/n=1/2(-6dB): r1=83.3333,r2=62.5,r3=375
1/n=1/3.162(-10dB): r1=72.35,r2=110.669,r3=161.229
1/n=1/10(-20dB): r1=56.8702,r2=372.5,r3=92.3554
です.
同様にT型の場合,
r1=ri(ri-2 n ro+n^2 ro)/(ri-n^2 ro)
r2=2 n ri ro/(n^2 ro-ri)
r3=ro(ri-2 n ri+n^2 ro)/(-ri+n^2 ro)
1/n=1/2(-6dB): r1=10,r2=60,r3=45
1/n=1/3.162(-10dB): r1=23.2593,r2=33.8849,r3=65.9396
1/n=1/10(-20dB): r1=40.604,r2=10.0671,r3=65.9396
となります.
お礼
ご回答ありがとうございます。わかりやすく解説頂き非常に助かりました。良い勉強になりました。