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抵抗を使用したインピーダンス変換について
抵抗をπ型(T型?)に組み合わせると信号は減衰しますが、インピーダンスの変換が出来ると聞きました。50-75ohm変換で-6dBあるいは-10dBの減衰量を持つ変換器の抵抗値を教えて頂けませんか?。 簡単な原理を説明した教科書等も可能であれば、教えてください。よろしくお願い致します。
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キーポイントは抵抗の直列・並列接続の計算方法と連立方程式を立てることができるかです. π型でもT型でも,入力側から見たインピーダンスと出力側から見たインピーダンスで方程式が一つずつ,そして減衰量を決める方程式が一つの,未知数3個(r1~3)に対して連立方程式が3本ありますからですから解は得られます. 入力,出力側インピーダンスri,ro,電圧減衰量 1/n としてπ型の場合の方程式は r1//(r2+r3//ro)-ri=0 r3//(r2+r1//ri)-ro=0 (r3//ro)/(r2+r3//ro)-1/n=0 となります.(rm//rnは並列抵抗でrm rn/(rm+rn)を意味します) 解は r1=ri(ri-n^2 ro)/(-ri+2 n ri-n^2 ro) r2=(n ro-ri/n)/2 r3=ro(-ri+n^2 ro)/(ri-2 n ro +n^2 ro) 具体的数値を代入すると 1/n=1/2(-6dB): r1=83.3333,r2=62.5,r3=375 1/n=1/3.162(-10dB): r1=72.35,r2=110.669,r3=161.229 1/n=1/10(-20dB): r1=56.8702,r2=372.5,r3=92.3554 です. 同様にT型の場合, r1=ri(ri-2 n ro+n^2 ro)/(ri-n^2 ro) r2=2 n ri ro/(n^2 ro-ri) r3=ro(ri-2 n ri+n^2 ro)/(-ri+n^2 ro) 1/n=1/2(-6dB): r1=10,r2=60,r3=45 1/n=1/3.162(-10dB): r1=23.2593,r2=33.8849,r3=65.9396 1/n=1/10(-20dB): r1=40.604,r2=10.0671,r3=65.9396 となります.
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- motsuan
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よくわかりませんがインピーダンスがマッチングするように 抵抗を間に入れればいいんですよね。例えば、 入力側インピーダンスZin 出力側インピーダンスZout →--Z1----- | | Z2 Zout | | --------- とかいう回路を組んでインピーダンスがマッチング条件 Zin = Z1+1/(1/Z2+1/Zout) と逆から見込んだときのインピーダンスがマッチング条件 Zout = 1/(1/Z2+1/(Zin+Z1)) を解けばいいんですよね。この場合回路が対称でなく抵抗が正の実数であることから インピーダンスの置き方はZout<Zinとなります。 Zin=75Ω,Zout=50Ωとして、 Z1= 43.3Ω, Z2=86.6Ω になります。 パワーの計算はよくわかりませんが(いいかげんで申し訳ありません) Zin75ΩをZ1(43.3Ω)、その他(32.2Ω)で分けて その他のうち、ZoutとZ2で86.6:50に分けて消費するから 32.2/75*86.6/(86.6 + 50)=0.272=-5.6dB (10log) になるのではないでしょうか? これが正しいとすると、反射を無視した定性的な性質として Z2(に相当する抵抗)を高い値にすれば 伝送路の方にパワーが流れて行きます。 また、水平ではないほうの抵抗(Z1に相当)が大きいとそこでパワーを食ってしまいます。 一方、インピーダンスをマッチングするためには、高いほう(Zin)からみたとき、 出力側に下駄をはかせる必要があるために(Zout)直列に抵抗を入れる必要があります。 一方、低いほう(Zout)からみたときには、 Zin側に見えるインピーダンスが下がればよいわけで、 並列になっている部分だけあれば良いことが分かります。 ということは、たぶんこういう形がロスの少ない形なのではないでしょうか? (これは両方から使う場合ですよね。きっと) 入力側が決まっていていれば →--Z1----- | Zout | --------- とやって、Zin=Z1+Zout とすればよろしいのではないでしょうか(いわゆるマッチング抵抗ですよね)?
お礼
返信が遅くなってすみません。別にπやTでなくてもL型でもインピーダンス変換できますね。ありがとうございました。
- atari
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-20dBのπ型の場合,50Ω側から R1=58.462Ω R2=303.1245Ω R3=97.0525Ω と計算できました. 参考にした文献は下記のものです. LCフィルタの設計&製作(森栄二著,CQ出版社) 「測定に利用するなら-20dBが便利」と書かれていました. お役に立ちますかどうか…
お礼
早速のご回答ありがとうございます。ご紹介頂いた文献(本)を見てみたのですが(私の知識が乏しいので)少し難しかったです。基礎から勉強しないと…。 減衰が大きいほどばっちりインピーダンス変換が出来るようですね。とりあえず教えて頂いた-20dBで作製しましたが、やはり少し減衰が大きかったようです。どうもありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。わかりやすく解説頂き非常に助かりました。良い勉強になりました。