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放射性物質の基準について
- 放射性物質の基準値は4月から変更されます。各品目ごとの規制値には「bq/kg」という単位が使われますが、これは1キログラムあたりの基準値を示しています。
- インターネット上では、食品を1年間で1キロも食べない場合は問題ないという意見もありますが、実際には100グラム摂取の場合でもキログラム換算の基準値を適用する必要があります。
- 食品の基準値は、一般的に1年間で1キロ食べることを想定したものです。ただし、米などは1キロ以上食べるため、この考え方は適用されません。
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こんにちは。 質問者さん同様に「量」と「濃度」で混乱している人が多いと思いますので少し整理しましょう。 先ず「bq/kg」という単位が示している意味は「濃度(濃さ)」と理解すればよいのです。 例えば何かの食品に放射性物質がどのくらい含まれているのか?を知りたいとしても その測定対象物(例,食品)が数グラムの物もあれば、数キロの物もあるので判りにくいですね。 じつは、ここで求められる答えには2通りあります。 (1)実物(実重量)の中に何ベクレルの放射性物質が含まれているか・・・実際にふくまれる量(Bq)ですね。 この値を、食べた物全てを毎日積算すれば、総摂取量が正確に判ります。しかし、実際には困難です。 (2)一定の割合(kg、g、l など)に対してどの程度の濃さで含まれているか・・・濃度を(Bq/kg)で表す。 そこで、どの程度の「濃さ」か?という割合で示せば一定の物差しになりますので、 後は実際に摂取する食品の実重量に掛け算すれば含まれる放射性物質の実量を推定(算定)出来る事になります。 要するに、うす塩の味噌汁も大量に飲めば塩分の過剰摂取になりますし、高血圧という影響が出るのと同じ事です。 体内に取り込む放射性物質の量は、『食品に含まれる濃度(Bq/kg)×食べた食品の実重量(kg換算)=摂取量(Bq)』 という事です。 それから大事な点として、放射性物質毎に体内残留性を踏まえた基準であるべきですから、単位に摂取期間を加えて (Bq/kg/日)とか(Bq/kg/年)という基準で表さないと規制値として定める意味が曖昧になると思います。 この事は今回の放射性物質の規制に限らず、環境ホルモンや残留農薬、環境汚染物質等の基準を定める政治家や 役人にとっては、一般市民に気づかれ難くて都合のよい『判り難さ』なのです。
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- misawajp
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#3が端的に説明しています 人体への影響に関しては、濃度は二次的です、一次的には摂取量です 1万Bq/kgに物を1g摂取しても 10Bqです 100Bq/kg の物を10kg摂取すれば1000Bqです かなり荒っぽい言い方になりますが 1000Bqは10Bqの100倍の影響があります 自説にこだわるあまり、量と濃度の関係を見失っています 影響するのは濃度ではなく量です(人体の反応の特性もありますからその点の考慮は必要ですが)
お礼
再度回答ありがとうございました。確かに、一番問題なのは濃度ではなく量だということが分かりました。ご指摘ありがとうございました。しかしながら、『1万Bq/kgに物を1g摂取しても 10Bq』と言われても、なかなか安全だとは思えません(流通するはず無いですが・・・・)。また、一般食品の基準値は、(確か厚生労働省のサイトに記載されているはずですが)偏食の場合も考慮した結果だったと思います。ネット上のような考え方は、あくまでも常識の範囲での摂取量の場合であって、偏食の方の考慮が欠けていると思います。間違った方向に進まなければいいと思いますが・・・・。回答ありがとうございました。 *誤植にはご注意ください。
>〇〇(食品名)なんか1年間で1キロも食べないから大丈夫でしょ。数グラムしか食べないのもあるんだから」みたいな意見があります 間違ってはいないと思います。 >摂取量が1キロ未満であっても、キログラム換算の数値を適用しなければならないと思うからです。 当然です。 要はおのおのが自己責任で年間の累積摂取量を管理しなければならない。規制値はそのための参考値だということです。もちろん、普通の日本人なら、ことさら自己管理しなくても年間のベクレル累積は安全値以内になるように総体的に規制されているはずです。 >ネット上の意見の中には、あたかも単位の「bq/kg」が単なる「bq」にすりかわっているような意見、つまり、「国の基準値を超えたものでも、微量なら摂取しても大丈夫でしょ」みたいな意見があるということです。 国の基準値を超えてもいいとは誰も言っていないと思いますが、理屈で言えばそういうことになります。国が食品ごとに基準値を決めるのは、平均的な日本人がそれを年間に摂取する量を勘案して決めているわけで、個人的に平均値の何倍も摂取すれば、それが基準値以下でも摂取量(ベクレルの総量)を超える場合もあると思いますよ。まあ、この数年は馬鹿食いをしないことです。 >この食品の基準値は、それぞれのもの(水、一般食品など)を1年間で1キロ食べることを想定した基準値なのでしょうか? 当然違います。米は主食で、日本人はみんなたくさん食べるので基準値は低く抑えられています。
お礼
回答ありがとうございました。
- misawajp
- ベストアンサー率24% (918/3743)
中途半端な受取り方です >この食品の基準値は、それぞれのもの(水、一般食品など)を1年間で1キロ食べることを想定した基準値なのでしょうか?普通に考えて、米などは1キロ以上食べるのでこのような考え方は無いと思いますが・・・。. これは 全くの勘違いです この基準値には 摂取量は考慮されていません 1日に200gを毎日摂取する物も、1週間に1回100g摂取する物も、1年間に1・2回 50g程度しか摂取しない物も、お茶のはのように水で抽出し数十倍に薄めて摂取する物も牛乳のようにそのまま摂取する物も同じ条件で規定されています 例えば 放射線量が 50Bq/kgのお茶を飲む場合には、1回分のお茶(葉)は5g程度です、放射性物質が全量抽出されても(実際にはそんなことはありえませんが) 0.25Bqに過ぎません >インターネット上では「〇〇(食品名)なんか1年間で1キロも食べないから大丈夫でしょ。数グラムしか食べないのもあるんだから」みたいな意見があります。私は、この意見は間違ってると思います。理由として、一般食品の場合は、1キログラム「あたり」100ベクレルを基準としているからです。つまり、単位はあくまでも「bq/kg」であるから、100グラム摂取の場合、基準は10ベクレルとなり、摂取量が1キロ未満であっても、キログラム換算の数値を適用しなければならないと思うからです。 これは 質問者の重大な誤解・勘違いです ひとつは ただ単に 表現の違いだけであること 100Bq/kg も0.100Bq/g も全く同じことを表しています もうひとつは その意見には 摂取量が1キロ未満だから、キログラム換算の数値を適用しなくも無くても良い などとは言われていません 100Bq/kgの物を10kg摂取すれば 1000Bq だが 1000Bq/kg の物を100g摂取しても 100Bq にしかならない と言っているだけです
お礼
回答ありがとうございました。補足2です。例えば、12bq/100gの一般食品があります。これをキログラム換算した場合、120bq/kgとなり、新基準では規制値を超えています。はたして、この食品は食べても安全と言えるでしょうか?つまり、例えばこの食品を200g食べたとします。摂取した放射性物質は、24bqです。この「24bq」だけを見て安全と言えるでしょうか?12bq/100g=120bq/kgですので、安全だとは思えません。
補足
私の言いたいことがうまく伝わらなかったようです。100Bq/kg=0.100Bq/gなんてことは当たり前のことです。私が言いたいのは、ネット上の意見の中には、あたかも単位の「bq/kg」が単なる「bq」にすりかわっているような意見、つまり、「国の基準値を超えたものでも、微量なら摂取しても大丈夫でしょ」みたいな意見があるということです。再度、回答を求めます。
- E-1077
- ベストアンサー率25% (3258/12620)
確かに間違ってはいないと思います。 が、しかし、グラム単位にするとまたベクレル単位も変わるので、分かりやすくしているのだと思います。ジュースやスナック菓子のカロリー表示もそうですよね。一袋単位じゃなくグラムになってたりする。じゃ1本飲んで一袋を食べた総カロリーは?と計算しなければならない。 ま、まだまだ試行錯誤している段階ですから、大目に見ていようと思います。 成分表示もまだ統一されてないし。 早く安全に、何も気にしないで食品を選べるようになって欲しいものですね。
お礼
回答ありがとうございました。確かに、人それぞれ食べる量・頻度も異なっているので、まだまだ十分な数値ではないですね。(厚生労働省のホームページをみたところ、特定の品目(水、牛乳など)を除く一般食品は、どんなに偏食をしても大丈夫なように規制値が設定されているようです)
お礼
回答ありがとうございました。非常に分かりやすい回答で、すぐに納得することができました。ありがとうございました。