まずタイトルの「米作の将来」どころか、日本の農業の将来は悲惨としかいいようがありません。
主として農業に従事している人は、現在日本に200万人ほどいますが、10年後には半分に減り、その10年後には…
要は、40歳より下の世代で農業をしている人が、極端に少ないのです。
ですから、「小さいところ」もなにも、後を継ぐ人がいないのですから、大変な事態になろうとしています。
農業の中でも稲作は大規模化(機械化・自動化)が容易で、国の主要な農産物であるため、農地がこれから日本をしょって立つであろう有望な農家に集まるよう「担い手政策」というのを行っています。
さて、以上のことを踏まえて本題に入ります。
まず、「小さいところ」の歩む道は3つに分かれるでしょう。(1)兼業農家、(2)委託等、(3)農地売却
借金が絶えないという点ですが、これは個人経営であれば、農業のみならず、飲食店でも、製造業でも当たり前のことです。別に特別ではありません。大企業でも借金をしながら、規模を拡大し、収益を増加させているわけです。
ただし問題なのは、農業従事者の収入が他産業に比べて低いことです。農家であれば食べるものには不自由しないので、質素に生活していれば、生活できなくはないですが、今の若者が好んでそういう生活をする世界に入っていくでしょうか。
農家の「企業努力」が他産業に比べて、弱いという点もありますが、特に稲作は大規模、企業化が不可避な時代と思います。
「先祖代々の土地」を手放すまたは他人に任せることに抵抗を示す世代の人もいらっしゃいますが、経営の効率化は、他国との競争力という点でも重要です。
各農家に、1年に何日も使わない耕耘機とコンバインと脱穀機がありますね。他産業からみるとこんな非効率的な商売していて倒産しないものだと、思われていますよ。
長くなってしまいましたが、要は、借金を重ねる自体はどの業種でもあることで、問題は、収入レベルが低く、経営効率が悪いことです。これを解決するためには、小規模農家は、兼業化するか自分で耕作することをあきらめるしかないということです。
補足
規模が小さいと外に依頼し機械も中古でそろえるなどその他にもできることは努力したとすれば、米を作ってこの先も採算をとってやっていくことはできるものでしょうか