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素朴な疑問
最近アンドレス・セゴビアとブラームスを聴いてクラシックに興味が湧いてきました。 今までジャズとロックが好きだったのですが、 そこで質問があります。 ジャズやロックはアドリブやジャムセッション等を頻繁にやりますが、クラシックではそういう事はされないのでしょうか?
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クラシック演奏は基本的に、楽譜をもとに作曲家の意図や世界を忠実に再現することが目的なので、即興演奏以外、ジャズやロックのようなアドリブなどはないですね。 いくつかの例外をあげるならば、まず現代音楽では割とアドリブを入れることがよくあります。例えば「ここから5小節はドとミとファの音だけを適当に演奏しなさい」みたいなことが楽譜に書いてあったりして、そうすると条件付ですが、その間は演奏者のアドリブになります。 それから民族音楽において、特にダンスの伴奏のときには、民謡をもとにジャムセッションのようになったりします。演奏者が、その場のお客さん(=踊り手)の雰囲気に合わせるわけです。 協奏曲では、カデンツァと言って、ソリストが好きなように曲をアレンジして自分のテクニックを披露する箇所があることもあります。例えばチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が有名です。 アドリブの範囲に入らないけれど、しかしクラシックであっても、やはりその場その場で、聴衆の雰囲気に合わせて多少アレンジすることはあります。例えばお客さんの熱気がすごかったら、いつもよりもテンポを速くする、といった程度ですが。 そういえばかなり昔のことですが、ウィーンフィルが指揮者と反りが合わなくて、本番で指揮者を裏切り、突然二倍速で演奏したことがありましたね。。
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- pastorale
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No4さんのおっしゃるように、古典派以前のバロック、ルネサンス音楽にはアドリブというか、かなり演奏者自身が装飾をつけます。 特にソナタの緩楽章で、白玉ばかり並んでる曲をそのまま弾いたら馬鹿みたいです。そのころの楽譜は、「これを基準にして、演奏者が好きに味付けしてね」というくらいのものでした。 最初はストレートで演奏し、繰り返しに装飾をつけたり、二重奏で第一奏者が付けた装飾を第二奏者が返歌みたいに繰り返したり、ある程度のお約束みたいなものはあります。 ジャズはどのくらい自由にアドリブをつけられるのか知りませんが、ジャズとバロックは似ているとよく指摘されますね。
お礼
ある程度のルールがあるところはジャズ的ですね。 まだクラシックは少ししか聞いていないのですが、クラシックの歴史や知識を学ぶとより興味が湧いてきました。 有難うございましたm(__)m
- katatumuriojisan
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皆様のお答えの通りですが、例えばバロックなどでは、アドリブとまでは行かないまでも自由に装飾を着けた演奏は行われます。同じ曲を複数の奏者で聴き比べるとテンポや装飾の方法が驚くほど違うものもあります。 また、内緒でアドリブを交えている演奏もないことはありません。モーツアルトのピアノ協奏曲などで所々和声の音を弾いて楽しんでいる?ピアニストがいたりしますが、フリードリッヒ・グルダ等は、楽譜には無い音を入れて楽しんでいるような演奏もあったようです。 いずれにしても楽曲全体の長さが変わってしまう様なアドリブ等はありません。あくまでも楽譜の上での話です。 クラシック、特にバロックを素材としたジャズは多くありますが、これらは「ジャズ」音楽として分類されています。
お礼
クラシックは譜面通り弾かなければいけない、という偏見があったのですが意外と自由なものなのだな、と思いました。 有難うございましたm(__)m
- potipo
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クラシックのコンサートで即興演奏というのはあまり聞いた事がありませんが、モーツァルトなどは楽譜に書かずに、即興でやっていた事もかなりあったようです。というのも当時は全員分の楽譜を書いているヒマがなかったため、他パートの人たちの分だけ書いてしまい自分の分を省略したということです。 話はそれますが、ベートーヴェンのバイオリンソナタ第9番「クロイツェル」というのがあるのですが、ベートーヴェンがはこの曲を期日までに完成する事ができなくて、1楽章と2楽章の途中(楽譜にはおおまかなガイドラインしか書いていなかった)までしかできていなかった(3楽章はバイオリンソナタ6番をそのままいれた)ため、初演のときにブリッジタワーという人が怒ってしまい、ベートーヴェンと絶交したそうです。つまり初演では一種の即興演奏になったのでしょう。 他にも絶交の理由にはある女性を巡るトラブルという説もあります。 その後、出版に際してはちゃんと完成させていますが。 #2さんが書かれているようにカデンツァというのもありますが、時代が進むにつれてカデンツァの部分も実際に書いてあったりします。 ウィーンフィルの話はカラヤンという指揮者が振っていた時に、ベートーヴェンの第7交響曲を定期演奏会で演奏したのですが、前日の練習でカラヤンの遅いテンポにオーケストラが嫌がったため、本番の2楽章でいきなり速いテンポで弾きだしたというわけです。カラヤンも何事もなかったかのように棒を振っていたそうですが。 岩城宏之さんのフィルハーモニーの風景という本に載っています。
お礼
回答有難うございます。 色々面白いエピソードがあるんですね。 指揮者とオーケストラの仲って大事なんだな、と思いました。
- esezou
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pottage さん、今晩は。 私も若い頃はロック以外音楽に聞こえなかったのですが、 あるときを境に、ベートーベンがロックと思えるように なりました。 本題ですが、 即興曲はアドリブそのものですね。 また下記URLをご覧下さい。 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tpnoma/seiyou/classic.html http://www7.plala.or.jp/machikun/essayy.htm
お礼
クラシックにもアドリブはあるんですね。 何か安心(?)しました。 有難うございました。
お礼
回答有難うございます。 チャイコフスキーのバイオリン協奏曲聞いてみます。 >ウィーンフィルが指揮者と反りが合わなくて… こんな事あったんですね。驚きです。 指揮者が困っている姿が目に浮かびます(笑)