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郵政民営化せずに改革はできないの?
基本的には民営化賛成です(というよりせざるを得ないと思っています)。 ただ,国鉄のときのように自殺者まで出るような改革は避けたいものです。また,メリットとデメリットを比べても,結局どっちが大きいかもわかりにくいし,民営化にはリスクも伴うようです。 そこでお尋ねしたいのです。民営化せずに法案を整備して,たとえゆっくりであっても安定・着実に改革していくことはできないのでしょうか。 国債なんて一切郵便局は引き受けません,という法案を通せばいいんじゃないか。特殊法人には一切金を貸しません,という法案を通せばいいんじゃないか。もっと言えば,ちゃんと特殊法人改革をすれば郵貯のお金を流さなくてもすむのではないでしょうか。 少なくともこれで税金を投入するのは止められるように思うのですが。郵貯と簡保が大きすぎて公平な競争ができないという問題は残りますが,少なくとも税金を消費税2%分もつぎ込んでいる点さえ改まれば,無理に民営化でなくてもいいように思うのですが。 素人の戯言です。むきにならず,楽しく参加してくださいませ(^^)
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> 特殊法人には一切金を貸しません,という法案を通せばいいんじゃないか。 これは5年ほど前に財政投融資改革として実行され、少しの移行期間があるものの、すでに完全にメスがはいり、公的事業から民へ投資先の移行が行われています。これにより郵貯などは市場で自主運用をしなければならなくなったので、特殊法人も金融市場から自ら資金を調達しなければならなくなりました。数年の移行期間があるものの、特殊法人を中心に公的事業のみに郵貯のお金が使われるという問題は基本的には解決している問題なのです。(たしか2007年か08年に移行がほぼ完了) また、この問題の基本的な前提として、「民」がやるべき事であった一般企業への投資を、銀行などの金融機関が行わなかった為に起きているのがすべての発端です。 その結果、銀行の信用が落ち、郵貯にお金が流れてしまい、そんな中、郵政は民業圧迫をしないなどとう前提から、公的事業にしか投資をすることができず、国民の間でも民業を圧迫してはならないと考えられ、そして10年たっても景気の回復がなされない、銀行は相変わらず、そこで目をつけられたのが郵政ということです。 現在、民間銀行などが一般企業への投資が健全に行われているかというと、かなり怪しく、利回りの良い外国のファンドに使われ本来の役割を果たしていないという面が強いです。また、郵政が民営化されれば、現民間銀行と同じような行動にでるのは目に見えています。 例えば、日本の金融機関が利回りがよいからといって、すべて外国の市場や企業に投資していたらどうなるでしょうか?日本国内はどんどん衰退し、金持ちの金転がしだけがその利を受けるという仕組みができあがってしまいます。 そういう意味でも、今回の郵政民営化には民営化ありきで中身がないと言われるゆえんなのです。 民営化すればすべて良しと、何も知らずに小泉人気から民営化支持となってしまっている現状は非常に危ういのです。
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- bigskull
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自民党案でも赤字になる可能性はありますよ 政府は10年間で預金残高が3分の2になることを見込んでおり、 預金保険料などの新たな負担も発生します。 >「しないよりまし」 見切り発車でどの程度のメリットが発生するかが問題だと思いますが、 自民党案だと天下りの問題など、反って問題を大きくしてしまう可能性もあります。 問題はどのようにすれば問題を大きくせずに改革を成功させることができるかだと思いますが、 政府の管理の元縮小し、資産の償却や合理化を行い、安全が確認されたところで「釈放」してやるのが最も安全だと思います
お礼
ありがとうございました。ホント,赤字になりそうな気がしてならないのですよ。 さて,締め切ります。皆さんありがとうございました。お二人にしかポイントがつけられないのが残念です。 政治カテゴリーの5001に関連した質問を載せています。よろしければそちらでもご意見をうかがいたいと思います。本当にありがとうございました。
- maeken
- ベストアンサー率21% (32/152)
#10です。pluto001さんの内容に補足させてもらいます。確かにJRなどの民営化は一般的に成功していると言うイメージが強いですがそれにより失われたものも多いと言うのが現状です。(個人的には成功しているとはいいがたい)ついこの前JR西が脱線事故を起こしましたが、メディアは民営化を肯定したいがために「国鉄の旧体質が問題」だと言っていました。しかし、統計学的に見ればJR民営化後の死亡事故が増えているのは明確です。(大雑把に言えば国鉄/JRの社員の過失により事故を起こす周期が平均20年に一度だったのが10年に一度に短縮されている⇒要は事故を起こす確率が2倍増えたわけです)それに、民営化により利潤が上がるため地方路線の廃止と言う市場の失敗を埋められるだろうと思われていましたが、むしろ逆の方向に向かっています。(仮に廃止はしょうがないとしても、この区間に代行バスを通すなどの代行策すらとっていません)しかも、利潤を増やすために多くの急行が特急に格上げされた結果、急行利用者層が高速バスに多く流れ、結局儲かっていた路線まで壊滅したという路線もあるほどです。このような事情もあり、肝心の借金は予想されていたほど減っていません。今回の民営化の件に関してもメリットだけが強調され、デメリットがあまり表立っていないと言うのは個人的には不満です。まだ、小泉さんがきちんと「民営化したらこのようなデメリットが出てくる可能性がありますが、出来るだけ抑えますからどうか賛成してください」とこのように語りかければまだ納得がいきます。しかし、民営化の負の部分が語られずになし崩し的に押し切ろうとする姿勢には納得がいきません。
お礼
本当ですね。政治家はメリットばかりをいって,負の部分なんて語りませんから。 JRは一般的には成功したと見られていますが,負の部分もあるのですね。勉強になりました。 ありがとうございました。
- bigskull
- ベストアンサー率23% (112/479)
株式会社化したって借金の返済は続きますよ。 大蔵省運用部がこしらえた借金です。 個人的には株式会社化(≠民営化)にこだわらなくても改革は可能だと思います。 公社職員を非公務員化し、郵貯簡保の規模を絞っていくのがスジだと思います。 自民党案では、規模もそのままで国家の大きな影響を残すのに株式会社化の意味がわかりません
お礼
短いけど,的を射た意見をいただきうれしく思います(^.^) >自民党案では、規模もそのままで国家の大きな影響を残すのに株式会社化の意味がわかりません そうなんです。小泉さんが頑張って法案を通したところで,どれだけの成果があるのか・・・。「しないよりまし」程度かも。郵便局員は当然非公務員にしないといけません(まだしてないのがおかしい)。 ただ,他のお礼にも書きましたが,「郵貯簡保の縮小」のやり方がわからないのです。「縮小するけどつぶさない,黒字にならないといけない」なんて可能でしょうか。 ここが失敗なら「民営化しない方がよかった」になると思うのですが。
- goobest_2004
- ベストアンサー率26% (318/1199)
いろんな国内での民営化、世界中での郵政民営化、それらの前例がいっぱいあるなら、民営化経営はうまくいくと思っています。 失敗した場合、経営者がよっぽどバカか意図的だってことです。 国営で改革するのと民営で改革するのとでは、その後が変わりますね。 民営化によって、公正取引委員会や、金融庁の財務諸表管理、財務指標の達成義務、株主利益の最大化と株主への財務公開、監査法人の経理チェック、国税庁の納税チェック(脱税がないか細かく経理をチェック)など、とにかくいろんなシステムが働きます。しかもそれらは既に民間で機能しているシステム。 郵政のために、一時的に機能するか分からない監視システムを築くよりもよっぽど確実です。 元には戻りにくくなるし、いろんなモノが見えてきます。 財政投融資の中身なども。 不良債権も金融庁の基準に合わせて対策しなければならなくなります。 国営のままだといつ戻るか分からないですよね。 私は見えることが一番大きいと思いますね。
お礼
「見えることがいちばん大きい」はうなずけます。民営化したら透明になりますから。 ただ,郵貯,簡保は縮小の方向ですよね。なら民営化したらつぶれるのでは? 私はここがどうしてもわからないのです。質問にも書いていますが,うまい解決法が思いつかないのです。おっしゃるように,不良債権も民間と同じ土俵で解決しないといけません。できるんでしょうか。 ご回答ありがとうございました。
- aozola
- ベストアンサー率12% (72/563)
さっき見た新聞の受け売りなんですが、民営化しても意味がないってその方が言っていたのですが、けっきょく民営化しても国債をたくさん持っている郵便局が、国の国債発行に対して協力しないわけには行かないわけですよね、国債が暴落したら困るわけですから、たくさん持っているわけですから、だから、民営化しても国との関係を切る方法は無いようです、民営化しても官僚の天下り先が増えるだけで何の意味もない、と言われてました。 民主党の案は質問者の方と似ている考えのようですが、わたしが民営化が胡散臭いなと最近思っているのは、自民党は歳出削減に対してあまり言ってないですよね、マニフェストにしても、削減の事はあまり書いてないので、自民党の民営化は、他の利権を残すための尻尾きりにしか見えなくなってきてます。 ですから質問者さんのような考えを通さないために、関係ない改革をして本質的改革をしないで済まそうとしているように、私は見えますね、ここ辺がくさいと思うのなら、民主党に入れるのもいいかもしれません。
お礼
政治家のやることはほとんどが胡散臭いですね(^^;) 今の民営化法案も(詳しく読んではいませんが)どうにも中途半端な感じがしますし。 ありがとうございました。
- pluto001
- ベストアンサー率18% (32/171)
「民営化」という言葉には、JRやNTTの一定の成功のイメージが強く存在する。その為、かつての成功体験から「民営化をすればすべて良くなる」と、郵政民営化それ事態には目を向けない、国民の思考停止状態を作っている。また小泉総理もそれを知っていて「民営化、民営化」とここぞとばかりに叫んでいる。 郵政民営化とはどんな可能性を持っているのか多角的に考える必要がある。また、それでも理解ができない、難しい、と感じるのであれば、他の問題を争点に今回の選挙を考えるのも一つであると思います。
お礼
ありがとうございました。 マスコミも刺客報道とかばっかりですね。ほんとにうんざりです(--) 今回の質問でいい勉強になりました(^^)
- nhojutu
- ベストアンサー率23% (5/21)
「民営化」という強烈なメッセージ性はあると思います. 反対派の方々があの手この手で「民営化しなくても改革できる」という,それなりに筋の通った主張ができるので,その気になれば,「改革をしておいてその実,現状を維持すること」も可能なのではないでしょうか. 本当に日本を変えたいならば,国民の8割くらいが「改革しなければ!」という気になるようなメッセージが必要なのです. ひとつは,太平洋戦争の敗戦のように,本当の意味で日本を崩壊させること.しかしそれが嫌なら,それなりのメッセージを作らないとダメなのです.民営化の本質は,その辺りにあるのではないかなと感じています. 私は,50年後の日本が豊かであるためには,今,改革が必要なのではないかと思います.国民の8割,つまり「政治は難しいからよくわからない.選挙は識者に任せよう.」という人々まで含めて,きちんと伝わるメッセージが,今,必要だと.そう考えます.
お礼
そうですね。小泉さんは必死にメッセージを伝えようとしていて,うちの母なども好感を持っているようです。 ただし,郵政民営化については,母は何も知りません(^^;) イメージ選挙になってますね。 ありがとうございました。
- maeken
- ベストアンサー率21% (32/152)
個人的には、民営化しなくても改革はできると思いますよ。といよりも民営化した国はとことん失敗しています。小泉さんが言っている成功例のドイツですら郵便局維持のため大量の公的資金を投入したほどです。(はっきり言って二度手間)一番無様な失敗をしたのはニュージーランドです。民営化後に局数が全体の3割ほどにまで減り、地方では一割しか残らなかったそうです。そのせいで田舎の住民に訴訟までおこされました。結局、政府は郵貯を復活し元の仕組みをいちから作り直さなければならず、おなじく大量の公的資金が投入されたそうです。 じゃあ具体的にどうすればよいかと言うと、郵貯の規模を今より縮小することです。なぜ、郵貯が問題になっているかといえば、大量の資金がきちんと運用されていないことであって、郵貯自体を否定しているわけではありません。(現にビックバン時には郵貯のおかげで国民の資産が守られたともいえます)そして、小泉さんのキャッチフレーズどおりに「民間にできることは民間に」を実行し、都市部やお金持ちの資産は全部銀行に任せ、民間に出来ない部分の低所得者の預金保護や過疎地域の局数維持に専念すればよいのです。それに、規模が小さくなれば無駄な物にお金を使えなくなり、民営化と同じ効果がでるでしょう。
お礼
郵貯の規模縮小には大賛成です。私にはここがいちばん問題だと思えますので。でもどうやって縮小するのでしょう。民主党案の「500万円までにする」というのが実現性があると思えないので・・・。 ありがとうございました。
- pluto001
- ベストアンサー率18% (32/171)
また、郵政が多くの国債を買っている事を問題視する声がありますが、国債を発行しているのは国であって、小泉さんでもあるわけです。これは民営化されても何も変わりません。 郵政民営化は改革ではなく、さらなるねじれ現象を生むだけであり、政治のごまかしでしかありません。
お礼
郵政は国債を「買っている」のですか,「買わされている」のですか? 民営化すると買わなくなるのでしょうか。かといって外国の債券とかばかり買うのも問題ですが。うーん,どうすればいいのでしょう。
- north073
- ベストアンサー率51% (536/1045)
郵貯・簡保については、平成13年度から、財政投融資への預託義務は外されて、自主運用ということになっています。ただし、7年間は経過措置をとることになっています。 http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2004/1224/item7/item7_1.pdf あとは財投債を買うか買わないかは郵貯・簡保の自主判断ですから、公社のままでも、金融市場でより有利な運用をすることは可能なわけです。 政府保証債を減らすなど、この方面から改革を進めていけば、財政投融資制度による特殊法人の資金調達の改善は図られるはずです。 逆に民営化後も、国からの依頼で郵貯・簡保会社が財投債・財投機関債を「自主的に」引き受けることも十分考えられます。(御質問の趣旨からすれば、「抜け道」ということになるでしょうか) 郵政民営化の基本方針(参考URL)でも、財政投融資改革の入口としての意義はほとんどうたわれていません。今回の改革法案で重要なのは、むしろ、民間との競争条件を同一にするという点だろうと思われます。結果として、税収が多少増えることになるかもしれませんが、それが目的ではありません。日本の金融市場をよりオープンにすることが目的であり、この法案の主たる争点は、官対民というよりは、保護主義対自由主義ではないかと思います。
お礼
実によくわかります。私が「いちおう民営化賛成」というのも,最後に書いておられる「保護主義対自由主義」という点からみると民営化せざるを得ないと考えているからです。なのにこれは国民生活では実感できないので,あまり大きく取り上げられないようですね。 私のいう「民営化せずに改革」だと,保護主義をなくすのが不可能なのかなという気がします。税金の無駄遣いや特殊法人の廃止はできても,郵貯や簡保は民営化しないと改革は無理でしょうね。 だとしたら「民営化せざるを得ない」という結論になりそうです。 ありがとうございました。
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お礼
実によくわかります。 ただ,いくら民業を圧迫できないからといっても,特殊法人へのむちゃくちゃな垂れ流しはまずかったですね。 今はおっしゃるように減っているのですが,政府保証債のような形で残っているんじゃなかったですか。これもどうかと思いますが。 >民営化すればすべて良しと、何も知らずに小泉人気から民営化支持となってしまっている現状は非常に危ういのです。 それはわかります。でも,じゃあどうすればいいかがよくわからないのです(^^;) ありがとうございました。