ここでみんなが突っ込んでるのは……具体的構造は置いといて、エネルギーの話でもしましょうか。大幅に省略した書き方をするので専門家の方はそのあたりのツッコミはなしで。
1.家電製品は電気エネルギーを使って駆動する。
2.エネルギーには電気エネルギー、運動エネルギー、熱エネルギーなどがあり、条件を満たせばお互いに変換可能である。
ここに炭素がある。一定量の炭素を燃やす(酸化する)と必ず一定量の熱エネルギーを得ることができる。このことから、燃やす前の炭素には、熱エネルギーに変換可能な【化学エネルギー】と呼べるものがあるといえる。
3.物質はそれ自体が化学エネルギーを持つ。
炭アルミ電池の反応を考えよう。この電池ではアルミニウムが(広義の)酸化される反応が起きていて、その酸化反応の時に放出されるエネルギーが電気エネルギーに変換されている。したがって、炭を燃やすときと同じようにエネルギーを取り出せば取り出しただけアルミは酸化され「灰」になっていく。
「アルミイオンが再びアルミ電極に付着」するためには、少なくとも酸化反応で失われた化学エネルギーを戻してやらなければならない。しかもアルミニウムの「灰」を金属に戻す条件は作りづらく、その条件を作るのに大幅に余計なエネルギーを投入する必要がある。しかもアルミの場合投入するのは電気エネルギーである。
4.アルミを再生するためには、アルミから取り出した以上のエネルギーを与えなければならない。
だったら最初からその電気エネルギーを家電にやればいいという話になる。要するに炭アルミ電池で云々って盛大に電気の無駄をしているようにしか見えないわけで……。
ここで突っ込んでいる範囲はほぼ高校化学に相当する範囲内の問題なので、一度勉強しなおされることをお勧めします。エコロジーを「実現」したいなら本格的な自然科学の知識がないと無理でしょう。企画する分には常識にとらわれない発想があっていいんですが。
お礼
ありがとうがざいました。水素ガスのことは気がつきませんでした。水素を燃料電池に利用して・・・って考えていくと、とても大きな家になってしまいそうです。うぅ。やはり問題が山積みですね。 直流を交流にするのは、家庭用インバータを利用すれば可能かと思いました。 今思ったのですが、アルミニウムイオンをアルミに戻すのは、大量の電気を使うという点でエコではないかもしれませんが、ボーキサイトから水酸化アルミニウムをつくる過程を工場から省けると考えれば、将来エコにつながる技術になるのでしょうか・・。いただいた意見を参考に考えてみます。ありがとうございました。