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「ズク・蒄」という漢字の字義
カルダモンの和名を「小豆蒄・ショウズク」というらしいですが、 香辛料の和名にはニクズクなど 「ズク」という言葉がつくものがあります。 そこで「蒄」という漢字の字義、語源、他の用例などが 知りたくなりました。 草冠を部首に「カンムリ」と書く、面白い漢字なので、 興味が出たのです。 (特に字義が知りたいです) どなたか教えていただけませんか。 よろしくお願いします。
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#1です。 整理して回答します。 1)艸かんむりの下が「冖+元+女」の形のものは、2000/XPでNew Gulimというフォントがあれば 半角 44fb[Alt]+[X] で表示されます。 (この44FBは#1に記した8532, 853B同様、ユニコードです。) 同じく「宀+元+女」の形のものはユニコード26E05にありますが、まだ一般に実用はできません。 2)「豆/荳」の音は、呉音「ヅ」、漢音「トウ」です。 艸かんむり+「(宀/冖)+元+(攴/攵/女)」の字の音は、呉音「ク」、漢音「コウ」です。 この2字を呉音で読めば「ヅ(ズ)・ク」になります。 「蒄」の音は「クワン(カン)」です。 (この字は中国の旧版『辞源』、同『辞海』、『国語辞典』、および日本の『字源』『大字典』などには収めていませんでした。 ほとんど使われることのなかった字であることが知られます。 「植物名としてこんな字もあった」ということしか判りません。 最近の漢和辞典は、JISコードとの絡みで収めていると思います。) * 下掲URL、文字化けしますので、ページを開くたびに 表示>エンコード>その他>繁体字中国語(Big5) としてください。 http://140.111.1.40/yitib/frb/frb04012.htm http://140.111.1.40/yitic/frc/frc11643.htm
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- azuki24
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『日本国語大辞典』『広辞苑』は、いずれも「攵」のほうで出ています。 にくずく 肉豆蔲 … unicode 34098 しょうずく 小豆蔲 … unicode 34098 『大辞林』の「にくずく」も同様。ただし「しょうずく」のほうは「小豆蒄」になっています。 いくつかの辞書や植物図鑑を見ても表記がゆれています。さらには「豆」を「荳」と書いたものもあり、どれが正しい表記なのかよくわかりません。 ちなみに、「蔲」(unicode 34098)や、「蔻 」(unocode 34107)は、WindowsPC以外でも読める可能性はありますが、Webページで表示できるかどうかはサーバ側の事情にもよります。教えて!gooでは、たぶんコード番号で表示される戸思いますがご容赦ください。
- garamond
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「蒄」は音「カン」で「にくずく」などの「ずく」に使うのは誤りです。 「ずく」の「く」の草冠の下は本来は「寇」ですが、「攴」が「攵」になり、さらに「女」に変化し、「宀」が「冖」に変化した字も使われました。 しかし「蒄」は全く別の字です。こんな字がなぜJIS第二水準にあるのか、理解に苦しみます。 勘ぐればJIS規格を作るときに間違えたのでしょう。 「幽霊字」ではありませんが、現代においてほとんど使うことのない字であり、一方、「にくずく」を漢字で表記できないのは困ったことです。 もしWin2000かXPでWord2002以降でしたら、半角英数か直接入力で 8532[Alt]+[X] と打てば、「攵」の形のものに変換されます。 「攴」の形のものは853Bにありますが、MS明朝では出せません。New Gulimと言うフォントがあれば表示されます。
お礼
お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。 漢字にも歴史があり、その歴史にも裏舞台というか、いろいろな事情が絡んでいそうなことが、少し伺えました。 深い見識からのご回答ありがとうございました。 また、よろしくお願いします。
補足
「ズク」の「ク」が「蒄」という字に別の表記があることを、私も後で知りました。 また、カルダモンの中国名が小豆蒄、和名が小荳蒄としている、ハーブ辞書がありましたが、garamond様のお話では、そう言う問題ではなく、もともと間違っているということですか。 では、間違いかどうかを判断するのは、いかなる手順で行うのでしょう。 回答1と回答2の方の間で少し議論されていたようですが、 あとで、よく見てみようと思っているうちに、回答者のなかから削除依頼を出されたようで、消えてしまいましたね。 議論になるということは、判断基準に揺らぎや主観が入るということでしょうか。 しかし、深い「漢字」の一端を見せていただき、興味深く読ませていただきました。 ありがとうございます。
お礼
お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。 丁寧なご回答ありがとうございます。 少し私も調べてみたのですが、 補足を見ていただきたく思います。 またよろしくお願いします。
補足
補足の質問です。 「蒄」と言う字に、『草の名』という意味があると、ある辞書に出ていました。(学研:大辞スパ) もしこれが本当だとすると、『草の名前』と言う意味の言葉なのでしょうか。つまり人の名前のウジ名の部分を『苗字』といい、ウジ名を指し示すように、名前をもった草のその名前の部分を「草の名前」として総括的に指し示すのでしょうか。 或は、ある種の草に名前があり「その漢字は草の名前に付けられたものだよ。どんな草かは、漢和辞典の範疇外だから解説しないけれど。」ということなのでしょうか。 私は、総括的に「草の名前」を指し示す漢字であれば、面白いものだナァ、と思うのですが、この「蒄」の字義は、本当はどうなのでしょう。 「草カンムリ」に「カンムリ」と書く字なので、何か特別な字義があるように思えてしまうのです。 もしよろしければ、またご回答いただければと思います。 お願いいたします。 (門外漢なので、質問の仕方が良くないのかもしれませんが。。。)