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郵政民営化について

よく分からないのですが郵政民営化って何がよくて何が悪いのでしょうか?私自信は民営化するべきだと思うのですが(なんとなく)アホな質問をすみませんが教えてください。宜しくお願いします。

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回答No.5

郵便事業といっても、実際には「郵便」「貯金」「保険」の3つのばらばらな業務の集合体です。この3つのそれぞれに民営化のメリット・デメリットがありますし、さらに郵便局そのものの存在についてもメリット・デメリットが存在します。 また、郵政改革はドラスティックに行えるものではないため、今回の改革でも一気にケリがつくような類のものではなく、メリットやデメリットについても、一気に表面化するものと、徐々に現れるものがあることについて留意してください。 (1)郵便事業 ・メリット…今後の郵便→インターネットなどへの通信の主流の移り変わりに迅速に対応できるようになる 今後、郵便を利用する人は急速に減り、代わりにインターネットを利用する人が急速に増えることが予測されています。既に年賀状の年賀電子メールへの移行が進み、今後企業間の通信、企業→個人への通信(ダイレクトメールなど)が郵便からインターネットに移る可能性は非常に高いです。その時に、準公務員としてリストラできない郵便局員が多数いたとすれば、合理化にも限界があり、いずれ郵便事業は慢性的な赤字構造になる可能性があります。民営化により郵便の多角的な経営が可能となれば、そういった事態においても新しい事業への人員のシフトが可能となり(例えば郵便局で物販が出来るようになれば、その事業に郵便局員を投入し、利益を上げることが出来るようになる)、郵便事業の収益悪化を防ぐことが可能になるでしょう。 ・デメリット…高齢者など新しい通信に馴染めない人の利便性が失われる 新しい通信方式はまだ万人に利用可能なものとは言えず、パソコンや携帯電話の利用の難しい高齢者にとっては、郵便事業の縮小・転換が、彼らからコミュニケーションの手段を奪うことに繋がりかねません。 (2)貯金事業・保険事業 メリット…官から民への金の流れが促進される 郵便貯金は日本最大の金融機関であり、「絶対に倒産しない」ことを国が保証することで、多数の国民が郵便貯金にお金を預け、その預金残高は350兆円とも言われる膨大な額に上っています(ちなみに一年間の国家予算が70兆円)。この預金資産は国内の様々な産業に投資され、その運用利益が「利子」という形で預金を預けた国民に還元されることになっています。 しかし、郵便貯金は、民間の銀行の預金資産と異なり、その投資先に国や地方自治体など公的な事業への投資が多く行われていることが分かっています。この投資により、国や地方自治体は予算を遙かに上回る事業(道路や橋、公民館など)を執行できますが、その事業が利益を上げなければ国民の貯金が無駄に使われたことになり、問題です。例えば公共事業の入札の際の談合がよく問題になりますが、談合によって業者が不当な利益を上げたとすれば、その利益は郵便貯金を預けた国民の不利益の裏返しであり、その損失を国が保証している以上、国民全体の損失と言えます。他にも必要のない公共工事に郵便貯金の資産が使われると、その見えないコストは国民全体の肩にかかってくるのです。 デメリット…過疎地の国民にとって唯一の金融機関が失われる 貯金・保険を扱う郵便局が、その村唯一の金融機関であるというケースがあります。もし郵便局が儲からない過疎地から撤退するようなことがあれば、その村からは金融機関がなくなり、特にインターネットバンキングのようなオンライン取引が出来ない高齢者などにとっては、金融取引などが行える窓口がなくなるという利便性の低下を招きます。 (3)窓口事業 メリット…郵便局という巨大な官僚組織にメスをいれることによって、より効率的な運用が可能になる 郵便局は巨大な官僚組織といえますが、そこには27万人の公務員が所属し、これら膨大な公務員は郵便事業の効率化を阻害すると言えます。また、膨大な数の郵便局には局長など膨大な数の管理職が置かれ、特に、特定郵便局長と呼ばれる小さな郵便局の管理職のポストが親から子に引き継がれるといった前時代的な習慣が根付いている場所があるようです。民営化によってこれらの公務員を民間のサラリーマンとすることで、事業の動向によって人員を再配置するなど効率的な経営が可能になると同時に、不必要な特定郵便局長といった管理職ポストの削減など、近代的な経営へより大きく梶を切ることが可能になります。 デメリット…27万人の公務員が民間サラリーマン化することによって職の不安が生じる 27万人の郵便局員、およびその家族にとっては、これまで地位の保証がありリストラなく定年までの雇用が保障されていた公務員という身分から、地位の保証がなく、本人の働き如何によってはリストラされる可能性も否定できない民間サラリーマンの身分になることによって、生活の不安が生じます。

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回答No.1

経営がうまくいく所といかない所があるんじゃないですか。 都会ではうまくいき、田舎ではうまくいかず潰れるみたいな感じで…アホな回答ですみません。

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