人間の目は可視光(人間の目に見える光のこと)と呼ばれるごく限られた波長の電磁波のみを見ることが出来ます。(テレビやラジオの電波や太陽光やレントゲンのX線なども全て電磁波です。もちろん光も電磁波です。)可視光の中で最も波長の短いものは青紫色の光で、長いものは赤い光です。
さらに波長が短くなると紫外線やX線となり有害となります。また、長いものは赤外線となります。
前置きはここまでにしておいて、なぜ黒く、または白く見えるのかを説明します。人間の目の中に飛び込んでくる光が、全ての波長(可視光の範囲で)を含んでいる、分かりやすく言い換えると全ての色を含んでいる光は、透明に見えます。ですから太陽からの光は透明に見えます。(これをプリズムというものを用いると様々な色の光が取り出せます。)白というのは透明に近く、ほとんどの波長(色)を含んでいる光です。ですから白く見える物体は、ほとんどの可視光を反射していることになります。
また、まったく光が目に入ってこないことを、人間は暗い(黒い)と感じます。白いものも真っ暗な部屋で見れば黒く見えるはずです。ですから、黒いというのは、目に光が入ってこないことを意味します。ですから、黒く見える物体というのは、ほとんど全ての可視光を吸収していることになります。
結論です。
白い物体は、電磁波を吸収せず反射するため、熱の輻射をよくします。
逆に黒い物体は、電磁波をよく吸収するため、熱の輻射をあまりしません。
長くなりましたが、以上です。
お礼
一番用よく分かる説明です。有り難うございます。