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公道(国道・市道・都道府県道など)の路盤整備の深さは?

予備知識として知りたくて、 いろいろ調べたのですが、公共の道路のアスファルトの敷設の厚さや、 アスファルトの下の砂利や砕石などの深さは何センチぐらいあるのでしょうか? 私は住宅の舗装工事をする立場の者ですが、 当方北国においては、200mm~600mmぐらい掘削し路盤工事をしており、実際の実績として、土壌質にも左右されますが、 凍結地域の深度としては今のところ、600mm掘って不陸が起きたケースはほとんどありません。 もちろん、車両の往来頻度、重貨物車通行度合にも左右されることは周知です。 土木工事に携る者として、公道(公共工事)についての 知識は欲しいところです。

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  • char2nd
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回答No.1

 アスファルトについては、表層は5cmが標準ですが、交通量の多い道路の場合は2層・3層になっている場合もあります。  又、表層の下に基層と呼ばれるアスファルト層が作られる場合もあります。  さらに、上層路盤も砕石だけではなくアスファルトの一種である瀝青材を使う場合があります。  上層路盤・下層路盤の厚さは、質問者さんが云われるように、路床に当たる地盤の土質(CBR値)と道路の交通区分によって違います。又、使用する材料によって、最小施工厚が違います(後述)。  凍結深度については、それぞれの地域と高度によって定められており、各自治体で地域ごとに設定した物があります。アスファルト舗装の場合は、最大凍結深度の70%を凍結深とします。ただし、この凍結深には路盤は含みません。あくまでも路床の内、砂や採石などの凍結しにくい材料で構築した部分の厚さです。  住宅の舗装であれば、上層路盤は粒調砕石を使うとして10~15cm、下層路盤はクラッシャランを使うのであれば15~20cm位でしょう。  基本的に、路盤などは最大粒径の3倍以上の厚さ以上、かつ5cm単位で施工することが義務づけられています(アスファルト舗装要綱による場合)。つまり、粒調砕石で最大粒径が30mmであれば、3倍で90mmですから、施工厚さは10cm以上となります。  施工に使う材料は、その地域地域で入手のし易さが違います。施工厚さが厚くなっても、材料が手に入りやすいのでれば、安い方の材料で施工することがあります。地域によっては、標準舗装構成がそのようになっている場合もあります。  ここではあまり詳しくは書けませんが(スペースの関係上)、日本道路協会で発行している「アスファルト舗装要綱」などが参考になるでしょう。住宅の中の舗装であれば「簡易舗装要綱」でもいいかも知れません。市町村道でも、交通量の少ない道路であれば簡易舗装で施工する場合が多いです。

kuropon
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます。 一概に何センチ掘削しているかなどは言えない事だと思うのですが、 当方の仕事で顧客に「道路は何センチ掘っているの?」 と聞かれることがあり、 せめて馴染みの国道、近くの市道の深度を知りたくなったのです。 道路管理者に問い合わせしてみたのですが、意図が伝わらなく、 「例えば、国道○○号線の○○付近は○○センチぐらい掘って工事していますよ」 などど、具体例が聞ければいいのですが、たらいまわしにされた挙句に、一概には言えないなどと、 納得のいく説明が得られないのが現状でした。 char2nd様に具体的にセンチ表示されたご説明を受け大変参考になりました。