司法試験の2次試験のなかの択一試験は、受験生の知識としてのレベルは、
大体同じぐらいで差がつきにくいので、知識プラス事務処理能力を問う、
といった感じの問題になっています。
また、問題自体も法律をある程度勉強したとしても、
問題を読んでも書いてある意味がよく分からなかったり、
そもそも憲法の問題なのに、何でこれが憲法の問題なのか
よく分からない問題がたまに出題されたりします。
これは例え東大生でもありうる事で、
司法試験に合格するためには、
法律知識と同時にある程度の(高度な?)文章読解力、論理的思考力が
必要であることを表しています。
現行司法試験の場合、定義の言い回しなど、ある程度正確に覚える必要がありますし、
論理展開のパターンなども、一科目に付き150ぐらい、
六科目で、合計900ぐらい覚える必要があると言われています。
逆に条文は、こまめに六法を引くように初学者の段階から言われますので、
大切な条文は自然と覚えてしまいます。(と、言われています。)
また、身の回りで起こりうる事やニュースで聞いたりで
イメージが持ちやすく、医学知識のような、
日常あまり聞かないような事項をひたすら暗記しなければならない、
という記憶の方が大変なような気がします。
ただ、司法試験の場合、記憶だけでなく、論理的に考える要素も非常にも重要ですので、
その点が、その人のセンスやテクニックが必要になってきて、
医師国家試験より難関なのかなと思います。
お礼
具体的に説明していただき、大変参考になりました。 医学部についてもまたご存知であれば是非教えてください。ありがとうございました。