金融の自由化というのは、1980年代の後半から
アメリカの銀行や証券会社が日本政府に
要求していたことなんです。それでアメリカの
言いなりという発言があったのかと思います。
>郵政民営化によってアメリカにはどのような利益があるのでしょう、
郵便局が国営なら、その保証は政府がしてくれると
いうことで、民間より信頼性が高いわけです。
ただ郵便局に資金運用の実力があるわけでは
ないので、郵便貯金で集められたお金は、
特殊法人の使い込み、つまり
回収不能の資金投資として続いていたんです。
★民営化によって、今までアメリカの
民間の金融機関がさらに日本市場に
入り込める利益があるはず・・・なんですが、
実際にはアメリカの金融機関の日本市場への
参入はだいぶ進んでいるので、今はあまり意味は
ありません。
現状でも新生銀行みたいに、アメリカの民間
資本で運用される日本の銀行ができてしまって
いるわけですから。
日本は戦後、経済を復興させるために
国会の承認をいちいちとらなくてもいい
特別扱いの資金の流れを幾つか作りました。
当時は臨機応変に対応するためにそのほうが
よかったんですが、それが慢性化して、
国会承認など、公の審査を受けないため、
資金運用の妥当性を考えず、ただ使う方法
ばかり考えるお金の流れが定着してしまった
です。これが郵政問題でもよく出てくる
「財政投融資」などです。
他にも同様の問題があり、それらの解決の
ために公共機関の民営化というのが動き始めたのが
1970年代の後半で、1980年ころ
総理大臣になったことでも有名な中曽根さんが
本格的にこの問題に取り組み始めたと言われて
います。
これにより、旧国鉄のJRへの民営化、
専売公社の日本たばこ産業への民営化、
電々公社のNTTへの民営化が進みました。
ですから今の郵政民営化は、その流れの1つで、
アメリカの言うなりというわけでもないんです。
お礼
詳しく教えていただきまして有難うございます。因みに私は賛成派なんですが実際はマイナス面も多いんでしょうか?