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高校数学"組合せ"の問題
ふとした事情から,高校の時ものすごく苦手だった確率・統計の教科書を見返すことになってしまいました. その中の問題, 問)15冊の異なる本を5冊ずつ次のように分ける仕方の数を求めよ. (1)書棚の上・中・下段に並べる. (2)3つの束にくくる. 5冊ずつ3つに分けるのだから順番は関係なく,組合せの問題で,答えは 15C5 × 15C5 通り だと考えました.しかし巻末の答えは,(1)については上記の通りですが,(2)は 14C4 × 9C4 通り でした. 上の2つは全く同じことを言っているとしか思えません.どなたか易しくかつ数学的にご指導願えませんでしょうか.
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(1)は、15C5×10C5ですよね。 (2)は、 (1)は上中下と区別しているのに対して、(2)はその区別をなくしているので、上中下の並び方の数だけ場合の数が減ります。 3つの並び方の数は3!ですので、 (2)の答えは、15C5×10C5 / 3! (= 14C4 × 9C4) になります。 式が 14C4 × 9C4 となるときの考え方は、 まず1冊特定の本Aを選んで、3つの束のうちで、本Aが含まれる束について考えます。 すると、その選び方は、14C4になります。 次に、残りの10冊の本のうちの一冊の本Xが含まれる束について考えると、残り9冊の中から4冊選ぶことになるので、9C4。 これを掛け算することで求めています。
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- Naoki_M
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15冊の異なる本に、1~15巻までの番号を振ってみます。 (2)で1~5巻、6~10巻、11~15巻の3つの束にくくる、という場合を考えると、(1)では、 上段に1~5巻、中段に6~10巻、下段に11~15巻 上段に1~5巻、中段に11~15巻、下段に6~10巻 上段に6~10巻、中段に1~5巻、下段に11~15巻 上段に6~10巻、中段に11~15巻、下段に1~5巻 上段に11~15巻、中段に1~5巻、下段に6~10巻 上段に11~15巻、中段に6~10巻、下段に1~5巻 これら6通りの並べかたはそれぞれ区別しなければいけません。 したがって、(1)の場合の数=(2)の場合の数×6 です。 (1)の場合の数=15C5×10C5なので、 (2)の場合の数=15C5×10C5÷6=14C4×9C4 となります。 ポイントは「同じ冊数の組は区別しない」ということです。この問題は「5冊ずつの組が3つ」あるので6(=3!)で割っています。参考までに、同じような問題を考えてみましょう。問題文の条件を変えて次のようにします。 (1')書棚の上段に6冊、中段に5冊、下段に4冊並べる. (2')6冊、5冊、4冊の3つの束にくくる. (1'')書棚の上段に7冊、中段に4冊、下段に4冊並べる. (2'')7冊、4冊、4冊の3つの束にくくる. 答え (1')15C6 × 9C5 (2')15C6 × 9C5(3つの束は冊数がそれぞれ異なるので区別できます) (1'')15C7 × 8C4 (2'')15C7 × 8C4 ÷2!(4冊の束が2つありますが、これらは同じ冊数なので区別しません) 高校の教科書でしたら、おそらく別のページに似たような例題(答えだけではなく解説もついているもの)も載っているのではないかと思います。探してみてください。もし載っていなければ、学習にはもっと詳しいテキストをお使いになることをおすすめします。 余談ですが、バイトで数学を教えたことのある立場から見て、この教科書の問題はおかしいです。こんな問題を試験で出してしまったらクレームが来ます。問題文に「分ける」とだけ書いてあればよいのですが、(1)の文には「並べる」という言葉が入っているので、組合せではなく順列を連想させてしまいます。 例えば、上段に1~5巻を並べるとして、「左から順に1巻、2巻、3巻、4巻、5巻」「左から順に1巻、2巻、3巻、5巻、4巻」......「左から順に5巻、4巻、3巻、2巻、1巻」という120通りの場合をそれぞれ区別しそうな気がしてしまいます。このように解釈して計算すると、答えは15P5×10P5×5P5になってしまいます。 この問題と同じような計算をさせたいなら、「5冊ずつ甲、乙、丙の3組に分ける」「5冊ずつ3組に分ける」というふうにすべきですね。本題とは関係のない話になってしまいました。失礼しました。
お礼
ご回答ありがとうございます. わかりやすくよく理解できました.数学が苦手だったため理解は出来ても心が納得しない,そういう感じです. ところで,最近の試験はクレームを付けてもよいのでしょうか.私の高校の頃は先生から”察しろ”とよく言われたものでした.なにも察することは出来ませんでしたが・・・.
- mikisuke_0226
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(1)は上・中・下の名前の付いた3つの組への分け方。 (2)は名前を付けずに3つの組に分けるわけ方。 この違いがあるので、 (1)での上・中・下、上・下・中、中・上・下、中・下・上、下・上・中、下・中・上の6通りの分け方が(2)では同じものとみなされるので、No.1さんの回答のように3!=6で割ったりなどすることになります。
お礼
mikisuke_0226様.ご指導ありがとうございます. 名前が付く=区別できるということですかね. ポイント差し上げられなくて申し訳ありません.2人分しかないので勘弁願います. 最初にご回答いただいた方と,一番文章の長かった方に差し上げました.決して回答の良否だけではございませんので,あしからず.
お礼
(1) 15C5 × 10C5です.入力ミスです. (2) さて, sunasearch様はじめ,皆様のご指導と参考書等を何度か読んでみて理解することは出来ました. 区別出来るかどうかがカギのようですね. ありがとうございました.