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死生学を学びたい(長文です。)
私は地方の旧国立大学教育学部に通う者(二年生)です。ゼロ免コースで、様々な分野を浅く広く学びながら国語教員免許のための講義もうけています。 大学に入ってから死生学という分野を知り、興味を持ちました。もっと深く学びたいと思うようになりましたが、私の在籍している大学には、死生学が研究テーマの先生は居ないので、編入学も考えています(H19年度編入でもいいかなと思っています)。 しかし、就職のことも考えると、教職に就かない場合でも、教育学部の方が、大学で学んだことを活かせるのかなと思い、迷っています。もともと、教職を目指していましたし、今でも、教育に対する興味が無くなったわけではないのです。皆さんならどうしますか。 それでも、もし編入するとしたら、経済的なこともあり、なるべく国公立が良いのですが、私立でもかまいませんので、死生学を学ぶのにおすすめの大学を教えて下さい。因みに、私は、死生学関連の本の中でも、特に興味深いなあと思うのはたいてい哲学や心理学の専門家が書いたものだということもあり、哲学や心理学的な視点から見た死生学を学びたいと思っています。生命倫理なんかにも興味があります。また、学力の面ですが、私の通っている大学は偏差値的には中の上くらいですが、あまり勉強せずに合格したので、これから勉強すれば、まだ少しは伸びるのではないかなと考えています(楽観的ですが;)。外国語科目は得意です。 それと、阪大は、柏木先生が退官されてからはやはり少し学べる分野は変わってしまったのでしょうか。これについてもご存知の方回答お願いします。 わかりにくくてすみませんが、以上のことについて、ご意見お待ちしています。編入や、死生学について周りに情報を持っている人があまりいないので、よろしくお願いします。
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私は死生学の関係者ではありません。知っている範囲で思いついたのは、お茶の水女子大学のCOEプロジェクト「誕生から死までの人間発達科学」(下記URL)です。中身は、知りません。そのほか「死」と「人間学」「教育学」「発達」「臨床」などで検索をかけるといろいろ出てくるみたいですよ。あと、上智大は、たしか以前学長だったアルフォンス・デーケンさんが「死を教える」ことに熱心(?)だった関係で、いまもそういった講義がいくつかあるみたいです。柏木(哲夫?)さんという人は、今は金城学院大にいるようですね(別に知り合いではありません)。 さて違う角度からもうひとつ。ひょっとして、「大学で学ぶ」ということにすごく期待をかけていらっしゃるのかな、と感じました。その期待は、あまり成就しないかもしれません。死生学を系統的に学ぶための科目が順序性や広がりをもって用意されていて、線路を進んでいくように学べる場所がどこかにある、と思っているのだとしたら、ほとんどその可能性はないかもしれないということです(憶測です。そういうところがあるかもしれません。)。特殊講義としてひとつ置かれている、ゼミでたまたま死生学関係のテキストが素材になることがある、程度で、あとは関連していないわけではないがかなり距離のある内容の科目ばかり、という感じなんじゃないかなぁ、と思います。 なにが言いたいかといいますと、「学」を学ぶというのはたいていの場合、要するに結局は独学になるということです。あれを読み、これを読み、そこからさらに関心を広げていく。講義やゼミはたしかにきっかけや刺激になりますが、その程度のものだと思った方がいいのではないでしょうか。もちろん、参考になる情報を示してくれる先生がいた方がいいですよね。でもその先生が、(中学や高校の数学の先生のように)問題を示して解法と答えを提示してくれるわけではないと思います。たとえば、ある学生さんが最終的に死生学の内容で卒業論文を書きたいと思ったとします。このばあい、その卒論の内容は指導教員の著書や論文の要約や、それへの感想のようなものではダメで、自分なりに具体的な課題を立てて深めることが求められるはずです。逆に言えば、指導教員はあなたの独学のよりよきサポーターであるべきで、その意味では死生学の研究者、専門家である必要はないとも言えます。 思うに、転学編入学再入学などはかなりいろいろ大変ですから、もし可能であるなら、いまの大学で死生学の「独学」をサポートしてくれる教員を見つけられてはいかがでしょうか。たとえば文学関係ならいろんな先生がいるということでしたら、日本文学の中の病・老・死、とかいったテーマで迫ってみるとか。あとは、「こいつだ!」と思った人のところへ押しかけていけばいいんです。近所の大学なら講義やゼミに出させてもらう。遠くであればきちんとアポをとって、質問を用意して、1時間とか区切って、会いに行く。私的な研究会や読書サークルを紹介してもらう、とかもあります。さらにもうひとつ、勉強していくうちに、もう一度、関心分野が変わる(関心が広がる)可能性も考慮された方がいいかと思います。参考になりましたでしょうか???
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- sunkitty7
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東洋英和女学院大学院(東京)では死生学のことを専門にしていらっしゃる先生がいます。卒業論文も死生学にまつわるものを書いていた学生がいたという話も聞きました。 ご希望の哲学や心理学的な視点からみた死生学をこの大学院は学べるのかはよく分かりませんが、是非資料なりを取り寄せて調べてくださいね。 ちなみに付属の東洋英和女学院大学では「死生学I」「死生学II」の講義は半期ずつ設けられています。 大学の講義は教養程度なので、研究テーマとして学びたいならこの大学院への進学をお薦めします。 難易度もそこまで心配するレベルではないと思いますよ。
お礼
sunkitty7さん、回答ありがとう御座います。ちょうど今、東洋英和女学院大学の平山正美先生の本「死生学とはなにか」を読んでいるところです。 以前からこの大学に興味があったのですが、やはり、大学での死生学の講義は教養程度のものなのですね。sunkitty7さんは東洋英和女学院大学の在校生、または卒業生の方でしょうか。もしそうでしたら、大学の死生学の授業の評判なんかを教えていただけるとありがたいです。先ほど東洋英和女学院大学のホームページを見て驚いたのですが、こちらの大学は就職率がとても高いんですね。同ホームページで、大学院の「卒業生の声」の中に、「授業でも様々な視点から人間の生と死を分析する」いうようなことが書かれてあり、とても魅力的に感じました。夜間大学院だと言うことも初めて知りました。 資料なども早速取り寄せてみます。ありがとう御座いました。
- sekkie
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はじめまして。よろしくお願いします。 死生学に興味を持たれたのですね。 実は、死生学そのものはまったく無学なのですが、生命倫理については軽く勉強した経験がありますので、それについて記します。 10年近く前、青山学院大学にて、「倫理学」という授業をとった際に、生命倫理を学びました。 不勉強ゆえ、下手なことは言えないのですが、おそらくその死生学というフィールドは、倫理学(もしくは哲学)からの派生的な学問ではないかと想像しています。 そして、欧米発信の学問であろうことも、ホスピスの誕生などからも想像できます。 そして、その授業で教鞭をとられていた小原信(おはら・しん)教授を、ぼくはいまここで紹介しようとしております。 とりあえず、本屋、図書館もしくはアマゾンなどで、小原先生の本をおとりになり、一読されることを推薦します。 アマゾンでのカスタマーレビューには、厳しい意見も多少ありますが、ひとの意見にとらわれず、まずはお手にとってみてください。 ちなみに、カスタマーレビューのみならず、当の青学の学生からも、人気/不人気が(恐らく青学内で一番!?)激しい先生なのですが、これはそれだけ先生が人間味あふれた!?個性的な先生だという顕れです。 なお、ぼくはいまここで「だから青学に入れ」とは、実のところ思ってはおりません。 小原先生が「死生学専門」ではないこともさることながら、もう少し「倫理学」「哲学」という幅の広い視野からいろいろと検索された方が、結果popoyan3さんには有益かと、無粋ながら思っているからです。 あくまでも視野の中央には「死生学」にピントをあてつつ、でも幅広く見極めをしてみてくれたらと願ってます。ひょっとしたら、『ホントに興味があるもの』が、別にあらわれるかもしれませんよ。 学力云々なんて話は、二の次三の次です。 (ちなみに小原先生は現在、退官されて現在非常勤というかたちで教鞭をとられているらしいです。) それと、もしあなたが嬉しいことに小原先生の本を読まれた際に、そこに書いてあることを「これが倫理学(の全て/本道)だ」と思われないことも、一方で期待します。ある意味、「小原流(生命)倫理学」と解釈するくらいが正直望ましいです。 どうせならいろんな方の言うことに触れ、厚みのある勉強にして欲しい、ということです。 うまく回答になっているか心許ないのですが、とりあえずこんなところです。
お礼
sekkieさん、回答ありがとう御座います。早速アマゾンで調べてみて、思い出したのですが、小原信先生という方の本は、以前一冊だけ読んだことがあるようです。「われとわれわれ」という少し古い本を図書館で借りて読んだ記憶があります。 今アマゾンで調べて初めて見ましたが、「いのちの継承」とか「「若さ」という財産を無駄づかいするな! 」とか、タイトルからして面白そうな本が多くありますね。明日図書館に行きますし、明後日は本屋に行く予定なので、早速探してみます。残念ながら財布に余裕がないので、かなり図書館に頼ることになりますが、「ビューティフル・デス―有終の倫理学」は購入したいと思います。 余談ですが私は一年次に「倫理学」の講義を受けましたが、想像と違っていて何だか無駄な時間を過ごしているようでした。単位を取るのが非常に楽という噂(事実)で集まった受講生がだらだら、先生もだらだらで一ヶ月休講になってしまったり、大学ってこんな所なんだと少し驚きました; 私は、これ!と思ったらそれしか見えなくなってしまいがちです。今、回答を頂いているお二人とも、私にとって本当に関心のあることがこれから見えてくるかも、と仰っていますが、本当にその通りだと思います。早く見つかると良いのですが、焦らず、広い視野でものを見るようにしながら探してみます。 こちらも長くなってすみません。とても興味を持てる本(先生)を紹介していただき、ありがとう御座いました。
補足
先ほど、No.3のsunkitty7さんにご紹介いただいた「東洋英和女学院大学」のホームページを見ていたら、教員の中に小原信先生の名前もあって驚きました。現在はこちらの大学におられるんですね。 小原信先生の「ビューティフル・デス」、本屋さんで探したところ在庫がなかったので、取り寄せを頼みました。楽しみです。
お礼
antoninus64さん、回答ありがとう御座います。上智大で、デーケン先生が退官された後も死生学に関係するような講義があること、初めて知りました。ご紹介いただいたお茶大のプロジェクトとあわせて、詳しく調べてみます(URLもありがとう御座いました。プロジェクトのテーマなど読んでみました。とても面白そうでした)。 antoninus64さんの仰る通り、私は、大学で学ぶ、ということに少し拘ってしまっています。高校時代から安楽死や尊厳死の問題に興味を持ち、大学に入ってから死生学にも興味を持って関連書を見かけたら読んできましたが、周りに同じ分野に興味を持っている友人もおらず、そのような話が出来そうな先生にも出会っていませんので、死生学をより深く学ぶには今の環境を変えるのが近道かなと思っていたのです。ですがantoninus64さんの仰るとおり、死生学というテーマをメインに学べる大学は少ないようです。 文学からみた老いや死というテーマも面白いですね。古典研究の先生に話を聞けば、古い時代の人々の死生観なんかも少し知ることが出来るかも知れません。話を聞きに行ってみようと思います。 近所の大学に行くことや私的研究会などの方法は、思い付きませんでした。今の大学か編入か、そればかり頭にあったので…やはり編入したいという気持ちもありますが、編入関係の情報と同時にそのような方法についても調べてみます。 長くなってすいません。大変参考になる情報をありがとう御座いました。