以前採用にかかわっており、何百人の学生を面接しました。その時の経験から言って、嘘や大げさな話は分かりました。100%見抜けたかどうかは不明ですし、ちょっと大げさな話し振り程度であれば、微笑ましいと思い見逃していましたが、嘘や他人の功績を自分の事として話すことは、許しませんでしたね。
面接官は、ある意味「人を見るプロ」です。普段から人事に関わっていない人であっても、もっと厳しいビジネスの世界で、例えて言えば多額の金額を掛け金にしたポーカーゲームを毎日やっている人間たちですから、人を見る目にかけては人事のプロと同様レベルかそれ以上の経験があります。
面接では学生の話をドンドン掘り下げて質問していきます。本当に自分がやっていた事であれば、どこまで掘り下げられても答えに窮する事は無いはずですが、嘘や他人のやった話を突っ込むと、どこかで答えに窮したり、辻褄が合わなくなってきます。
また、面接官は話の内容だけでなく、ちょっとした目の動き、身体の動き、手の動き、頭の動き、言葉尻のイントネーション、言葉使い、等々相手の心理が表れるポイントを見逃しはしません。普段のビジネス上の交渉でもそう言った部分を見逃さないのと同じです。
もちろん、完全にだまされているケースが無いとは言いません。あったのかもしれません。でもそこまでだませるなら、それは一つの特技ですね。会社に入ってからバレたら信頼を失い居辛くなるだけですし、一生だまし通せればそれはそれでその人のSecond Natureだと思うだけです。
でも、余程の才能がないとそこまでだまし通すのは困難です。リスクの割にリターンの少ない嘘は止めた方が良いと思いますよ。