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ラディン師の関与について
米国のテロ事件で、米政府はラディン師が首謀者であるという 相当の確信を得ているようですが、一方でアフガニスタンの タリバン政権はラディン師の事件への関与を否定しています。 誰が犯人であるか、本当のところはまだ判りませんが、 ラディン師が事件の首謀者だった場合、今の状態でタリバン政権が 事件との関与を否定することに、何の意味があるのでしょうか? それがどうしても解りません。 ラディン師を擁護するつもりは全然ないのですが、 事件当初からずっとこのことが引っ掛かっているため、 もしかしたら本当にラディン師自身は関与してなかったのかも、 と思ってしまいます。 新聞を見たらラディン師が相当怪しいのは明らかなのですがね。 タリバン政権が事件への関与を否定するメリットについて、 何かご存知の方がおられましたら教えていただけませんか?
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昨日数人とこの件で話し合ったのですが、まず、仮に関与をしていたとしても否定をするでしょう。否定をしているのに攻撃を一方的にかけるアメリカは、イスラム側から見れば正義を理由に暴力を振るうならず者になりますから。犯行声明を出せば、ほとんどのイスラムが彼に敵対するでしょう。 あるいは、我々自由主義で教育を受けたものは、合理的にものを考えるし、重大な意志決定は必ず会議を行います。国家にしても(建前では)国民のために国家があることは、皆が知っています。宗教においても信仰の自由は当然認められておりますが、国のルールに従って存在するわけです。しかし、タリバンなどの原理主義は、宗教を維持させるために国家があり、宗教をすべてにおいて優先させるため、その考え方は、我々の考える合理性とは違うものでしょう。 アメリカを怒らせたならば次はどうなるかを考えた上で、手を打つのは我々の持つ合理性での話で、彼らにとっては国家が滅びても宗教教義が優先するのかも知れません。 また、ラディン氏が強い独裁者であった場合、アメリカ憎しという彼の感情論だけで、後先考えず計画が実行に移された可能性も高いでしょう。 リーダーの個人的な感情で、国がつぶれた例は過去にもたくさんあります。
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- akikoy
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この事件のあとなんにも知らずにのんきに生きてた一母親も戦争について考えざるをえない気持ちになりました。 いろいろ勉強するうちに今は簡単に意見がいえない気持ちです。タリバンのメリットについてはよくわかりませんが、宗教はメリットより重要なことがあるとは思います。 オサマ・ビン・ラディンについて’98のインタビューがありました。 ぜひ読んでください。
お礼
ご意見ありがとうございます。 政治的なメリットだけではなく、宗教的に、つまりイスラム的に自らを高める事が目的だった可能性もある、という解釈でよろしいでしょうか? 今回の事件は、政治的駆け引きだけでは解決できない、複雑な問題なんですね。 今朝の新聞でもアメリカの報復行動について、さらにその攻撃に対するタリバン側からの報復について、書かれていました。 タリバンは「アメリカに協力する国にも報復する」と言っています。 という事は、日本もタリバンから攻撃される可能性が十分ある、ということです。 これがきっかけで第三次世界大戦勃発、なんてことになるんじゃないかと心配です。
#1に回答したものです。jun95さんのご指摘のとおりですので訂正させていただきます。
お礼
わざわざすみません。 お恥ずかしい限りです。 今後このような事のないように、しっかり勉強いたします。 どうも、お騒がせしました。
- jun95
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ビンラディンは、ホメイニ師と違って「師」ではありません。
お礼
すみません。 勉強不足のため混同していました。 ご指摘ありがとうございます。
私が思うに、仮にラディン師の意を汲んで実行されたとしてもそれがラディン師の意思だけだったかと。つまりラディン師の上に意志していたものの存在はないのか、ということです。このテロがおきたあとにある動き、つまりアメリカの報復、またそれに対するアフガニスタンを中心とするイスラム圏の反発、あらゆる分野での混乱・・・ということを十分読んだ上で今回のテロがあったのでは、と思うのです。今回のテロは最終目的ではなく、最終目的に至る第一段階に過ぎないのではないか、と思うのです。 そのあたりをタリバンは十分踏まえて次の次を読んでいるのでは。また、まったく根拠はないですが、ラディン師を装ってイスラム原理主義の人を動かしている「影武者」的存在があるのでは・・とも考えられます。実際のラディン師ではなくこの偽ラディン師が純粋な原理主義者を操っているとすればどうでしよう。このことにタリバンも気がついておらず、今回の実行犯ももちろん気が付いてないでしよう。純粋なるが故に疑いも持たなかったでしょう。もちろんこの偽者を操っているさらに大きな権力が存在する、というのが前提です。あたかもラティン師の個人レベルの意志でイスラム原理主義者が起こした、と結論付ける材料があまりに早い段階で、ご丁寧にも数多く報道されることが逆に、準備されたシナリオを思わせます。ケネディ暗殺の時のオズワルド単一犯行説を彷彿とさせます。 これから始まることをよく見ていれば次第に明らかになると思います。かんぐりすぎだとしても、今回のテロを起こすことで、その後に何が始まるかを何も考えずに、やけくそで起こしたと思うことのほうが不自然ではないでしょうか。誰が命令したにしても、テロは戦いなのですから、戦いに作戦はあたりまえで、作戦は次の次の次まで読まないはずがありません。
お礼
早速のご意見ありがとうございました。 否定するのも作戦の一部、あるいは タリバン勢力内のラディン氏とは関係ない一部のグループによる犯行、 という可能性があるという解釈でよろしいでしょうか。 非常に参考になりました。 我々の得られる情報というのは、現実にある事実のほんの一部に過ぎないわけで、 そこからすべてのことを判断するのは非常に難しいのだということが 今回の事件でよく解りました。
お礼
ご意見ありがとうございます。 最初の意見は、否定するのはアメリカを悪者として位置付けるためだということですね? 日本では、昔ほどではないにしろ、アメリカに憧れを持つ人は多いですし、アメリカに対して特に強い憎悪を持つ人はそんなに見かけませんが、日本以外の国では、政治的・歴史的・経済的・文化的なことでアメリカを憎いと思っている国があるわけで、実際アメリカもそう思われても仕方ないようなことをしてきたわけです。 今回の事件に関連しての報道で、中東で毎日テロの危険にさらされている民間人が、「今回のテロで、常にテロの脅威に脅かされている私たちの気持ちが、アメリカ人にも解っただろう。」という趣旨のコメントをしておりました。 日本はアメリカとの関係のほうが強いせいもあってか、ニュースなどもアメリカ側から見た意見が多く、タリバン勢力を単純に悪者と決め付けがちですが、他の国では今回の事件に対して日本とは違った見方をしているのだな、と思いました。 だからと言って、アメリカ人個人に巻き添えを食わせてよいというわけではありませんが。 それから、次の意見について、イスラム原理主義者は我々の持つヨーロッパ的合理主義とは異なる考え方をする、ということですね? アメリカの掲げる「平和」「自由」「民主主義」が、途上国にとっては必ずしもよい響きを持たないように、それぞれの国や民族に独特の価値観や倫理観があるわけで、そういうことを踏まえた上で外交をするのって、本当に大変なんだろうな、と思いました。 なるべく皆が幸せになるように、日本の閣僚にも頑張ってもらいたいです。 色々と考えさせられる意見をありがとうございました。 こういう事について議論し合えるご友人がいるのはとても良い事だと思います。羨ましいです。