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「動詞の連用形+尽くす」の受身形の正しい形
「動詞の連用形+尽くす」の受身形には3通りの形が考えられますが、どれが正しいのでしょうか? たとえば「侮辱し尽くす」の場合なら、 1 侮辱し尽くされる 2 侮辱され尽くす 3 侮辱され尽くされる の3通りがあります。3番目はあまり使われないような気がしますが、どれが正しい受身の形なのでしょうか?
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前後の単語の結合の強さにもよるのではないでしょうか。 「飲み干す」のように、連用形+動詞の形のものの中には、「飲み干す」で一単語になっているものがあります。 http://jiten.www.infoseek.co.jp/Kokugo?qt=%A4%CE%A4%DF%A4%DB%A4%B9&sm=1&pg=result_k.html&col=KO&sv=DC この場合は、「飲む」には活用する余地がなく「飲み干される」になります。 「食べ尽くす」 この形は、辞書には一単語としては載っていないですが、「飲み干す」に近く一単語として認識されることが多いため、「食べ尽くされる」が自然な受身形として考えられます。 ご質問のような問題は、特に、名詞+するのサ変動詞+尽くすの場合に起こると考えます。 この場合も、「・・・尽くす」を一単語とみなせば、尽くすのみが活用した1の形が自然と考えます。 しかし、「侮辱し尽くす」「研究し尽くす」をそれぞれ一単語としたときにすわりが悪いと判断した場合、サ変動詞のみでの活用が用いられるのではないでしょうか。
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思いつくままあげると、 言い尽くす、食い尽くす、焼き尽くす、し尽くす(前に「研究」などのついた相当数の複合語を含む)、立ち尽くす、出尽くす、出し尽くす、見尽くす、嘗め尽くす、極め尽くす、売り尽くす、語り尽くす、取り尽くす、やり尽くす などが考えられます。 この中で問題になるのは、「立ち尽くす」「出尽くす」などは、自動詞であり、受身の形にするのは無理なようです。 質問者が問題にしていらっしゃる「~し尽くす」という複合語は、「侮辱し尽くされる」が普通の使い方では無いでしょうか。他の語も「言われ尽くす」とは言いませんし。(これは当然か 笑) もちろん3の「される」を2度使うのは「ナシ」でしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。たいへん参考になりました。 私自身も、「侮辱し尽くされる」が普通の使い方だろうと思っていました。(ちなみに私は40代後半です。) 皆様の回答を読むうち、言葉が変化してきているのではないかと思えてきました。
- garamond
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私もその問題は気になっていました。 基本的には「~しつくされる」が正しいと思います。 というのは、「尽くす」が他動詞なので、「~され」という受け身の形のものの後に続いてこれと合体することには無理があるからです。 「燃え尽きる」(自動詞の合体) 「燃やし尽くす」(他動詞の合体) が本来のありようだと思っています。 しかし、「燃えつくす」と言う人も出てきています。 それと呼応して、「研究されつくしたテーマ」のような例を多く目にするようになりました。 私自身の考えは上に書いた通りですが、一方で(今とっさにいい例を思いつきません)「~しつくされる」と置き換えるとニュアンスが変わるものもあり、場合によっては「~されつくす」もあっていいのかな、と感じています。
補足
ご回答ありがとうございます。 >、「尽くす」が他動詞なので、「~され」という受け身の形のものの後に続いてこれと合体することには無理があるからです。 上記の部分について、よく理解できませんでしたので、もう少し説明をいただければありがたく存じます。 受身と他動詞が合体するのは無理というのは、どういう理由によるものでしょうか?
お礼
ご回答ありがとうございます。大変参考になりました。 結合の強さというのは、確かにあるかもしれないと思いました。 そして、「すわりが悪い」ということに言及されてましたので、結合が強いか弱いかは、全体的な音節の数によるのかなとも思ったのですが、「言われ尽くす」という言葉も結構使用されているようなので、どうも音節数の問題ではなく、やはり、一単語として認識されるかどうかで、受身の助動詞の位置が決まるように思えました。