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和風の怖い小説
和風の怖い小説を探しています。 イメージとしては古い日本家屋の似合う感じですか。 古い金田一耕介のドラマみたいな、(石坂浩二が やってたくらいの)縁側の外は明るい日差しなのに、 家の中は薄暗く「シン」としていて、蝉の声がうる さいのに静寂を感じるような、そんな雰囲気の映像が 思い浮かぶような小説が良いです。 これまでに読んだのは、 坂東真砂子「死国」、「狗神」他、 京極夏彦の京極堂のシリーズ、 岩井志摩子「ぼっけいきょうてい」他、 小野不由美の「屍鬼」他、 パッと出てきたのはこんな感じです。 結構ミーハーですね(笑) 横溝正史は文章があまり好きでは無かったです。 上記の作家以外の作品でお勧めの作品を教えて 下さい。 あと、小池真理子が怖いと聞いたのですがまだ 読んでいません。和風の作品もありますか?
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恐いの種類が違うかもしれませんが ●夢野久作「ドグラ・マグラ」 はいかがでしょうか。 時代が比較的古いので日本的因襲の怖さのような雰囲気をあじわえる部分もあります。 「恐い」部分のベースは中国由来だったりしますが… あと、「屍鬼」シリーズをあげておられますが、 これってたしかファンタジーですよね?(未読ですのですみません) そういったものに抵抗がないなら、 ●夢枕貘「陰陽師」「桜の花の満開の下」などがお好きなのではないかと思います。 特に後者。桜の花が満開の山道を通ると気が狂うと呟く山賊、死体の首並べをして遊ぶ絶世の美女… 例にあげられていたような作品がお好きならイケるのではとおもいます。おすすめ。「鬼」というタイトルの複数作者の短編集にはいっていたかとおもいます。(漫画ですがこれにはいってる山岸凉子の作品もすっごく恐いです…) あと、 古典ですが… ●石川淳「新釈雨月物語」 上田秋成の雨月物語の現代語訳で文庫もでてます。(角川) 吉備津の釜、青頭巾など基本をおさえてて読みやすいです。 それと、京極堂シリーズは読まれたそうですが、 同作者の「嗤う伊右衛門」は読まれましたか? まだならこれもおすすめです。
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- mahito1004
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私も 乙一さん をお勧めするのですが、 「天帝妖弧」 なんてどうでしょう? 情景が目に浮かびやすく、入り込みやすいと思います。 全体的に純和風で素敵ですよ。 「屍鬼」をあげられていますが、他の小野不由美さんの作品は読まれたのでしょうか? 小野さんの作品でしたら、 「黒祠の島」 はどうでしょうか? ホラーというよりは黒いかもしれませんが、 「屍鬼」と通じるものがあります。 村や家が主体となっていて昔ながらの日本を思い起こさせますし、 また閉ざされた島が舞台なので恐怖感が倍増ですよ。
お礼
回答、ありがとうございます。 >私も 乙一さん をお勧めするのですが、 >「天帝妖弧」 なんてどうでしょう? >情景が目に浮かびやすく、入り込みやすいと思います。 >全体的に純和風で素敵ですよ。 タイトルを見た瞬間、なぜかイメージは中国でした。純和風とのことなので今度は平安時代の京都のイメージです。なんだか勝手に映像が浮かんできます。早く読まないと変な先入観ができちゃったりして。 >「黒祠の島」 はどうでしょうか? 「黒祠の島」は既読です。というか「屍鬼」とこの作品しか読んでいません。その他のは女の子向けの小説とファンタジーしか見つからなくて。ファンタジーも好きなのですが、十二国記のカバーで尻込み…
補足
皆さん回答有難うございました。 「今、何読んでますか?」というアンケートに「坂東真砂子の曼荼羅道を読んでます。また死国みたいな怖いのも書いて欲しい」と答えたのがきっかけで、この質問をあげてみました。 皆さんに回答頂き、夏に向けての読書ライフが充実しそうです。 ポイントなのですが、教えてGoo初心者の私にはどなたかを選ぶ作業はまだまだつらいですが、がんばって決めました。 自分が忘れていた目標を思い出させてくれた#3yasumi_mさんと、ジャンルを教えて頂いた#9usagさんにポイントを入れさせていただきました。 またお知恵をお借りすることがあるかと思いますが、その際にも宜しくお願い致します。 ※#3さんのお礼まで作家さんの敬称が着いたり着かなかったりしてました。なんとなく語呂で着いたり着かなかったりしてたのですが、読み返して失礼かなと感じ#4さんの回答から敬称無しで統一しました。 不快に感じた方がいらっしゃいましたら、深くお詫び申し上げます。
- usag
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僕もそんな感じの小説が好きでよく読みます。 congagaさんが挙げられている作品もどれも読んでますよ。 いわゆる、「伝奇ホラー(伝奇ミステリー)」と呼ばれるジャンルが近いと思います。挙がっている作品もこのジャンルに分類できる作品と言えますね。まだ出ていない物で僕のオススメを幾つか紹介します。 まずは高橋克彦をオススメします。 大河ドラマの原作など歴史長編小説が有名かもしれませんが、個人的には高橋克彦のホラー小説(短編)が一番怖かったし、心に残りました。 『緋い記憶』『蒼い記憶』などの記憶シリーズ、『私の骨』、『星の塔』などがオススメです。東北地方を舞台にして、遠野物語に登場するような土着の民話や伝承を絡めた和風伝奇ホラーです。 他には、田中啓文の『禍記(まがつふみ)』も怖かったですね。失われた筈の幻の古文書をめぐる戦慄の伝奇ホラーです。 少しマイナーな作品ですが、個人的には今まで読んだホラーの中でもかなり上位にランクしています。 あとミステリー系では、北森鴻の『触身仏』、『凶笑面』がオススメです。民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國が 民俗学を駆使して事件を解き明かしていきます。京極作品がお好きなら気に入ってもらえると思います。 >>縁側の外は明るい日差しなのに、家の中は薄暗く「シン」としていて、蝉の声がうるさいのに静寂を感じるような…。 これはやはり僕も坂東真砂子を思い浮かべましたね。特に『蛇鏡』ですが…。以前は彼女は伝奇ホラーをメインに書いていたと思うのですが、『山妣(やまはは)』以降それも薄れてしまいましたね。『死国』や『狗神』も面白かったですが僕は『蟲(むし)』が好きですね。既読だとは思いますが一応オススメしておきます。
お礼
回答、ありがとうございます。 >いわゆる、「伝奇ホラー(伝奇ミステリー)」と呼ばれるジャンルが近いと思います。 おぉ、そういうジャンルがあるのですね。実は小説のジャンル分けが良く分からなくて、それでいつもうまく探せないでいるのかも。 純文学とエンターテイメントの違いって何だろう。こんど質問してみようかな。 >まずは高橋克彦をオススメします。 「竜の柩」「霊の柩」を読みました。SF作家だと思っていたら歴史小説だったり、伝奇ホラーだったり、いろいろ書いているのですね。楽しみです。 >他には、田中啓文の『禍記(まがつふみ)』も怖かったですね。 >あとミステリー系では、北森鴻の『触身仏』、『凶笑面』がオススメです。 タイトルからして涎がでそうですね。怖い物が不思議のままあるのも好きですが、科学的に解明されていくのも好きですね。瀬名秀明の「パラサイトイブ」や「BRAIN VALLEY」なんかも面白かったです。 坂東真砂子作品に関しては#9さんの所でも書いたように読み漁ってました。「蟲」は確か角川ホラーからも出てましたね。
- shido516
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お探しのイメージですとやはり私も坂東真砂子さんが一番に浮かびますね。 中でも「屍の声」(声がこの字ではないのですが、変換で出ないので)は短編集ながら「これぞ和風ホラーの真髄!」と思いましたが、もうお読みになられましたでしょうか。 乃南アサさんの「氷雨心中」 ホラーとはちょっと違いますが、日本ならではの職人の世界をモチーフに人間の情念を描いた怖い小説です。 小池真理子さんですが、「水無月の墓」という短編集が比較的和風っぽい感じだと思います。 特に一作目の「足」という作品は、ドラマにすると丁度仰られるイメージのような、淡々とした静かな流れの中に最後にきてぞくりとさせられます。
お礼
回答、ありがとうございます。 >お探しのイメージですとやはり私も坂東真砂子さんが一番に浮かびますね。 >中でも「屍の声」(声がこの字ではないのですが、変換で出ないので)は >短編集ながら「これぞ和風ホラーの真髄!」と思いましたが、 >もうお読みになられましたでしょうか はい、既読です。「死国」「狗神」でKOされて以来、坂東真砂子作品は目に付けば無条件に買ってます(笑) >乃南アサさんの「氷雨心中」 「氷雨心中」はまだ読んでいません。 「凍える牙」を読んだのですが、最初のシーンで宮部みゆきの「クロスファイア」みたいなサイキック小説かと思ってワクワクしてたら違いました(笑) 作品自体は結構面白く読めたのですが、最初に勝手に変な期待して裏切られた気分になってしまい、それっきりになってしまいました。 お詫びの気持ちも込めて「氷雨心中」、読んでみたいと思います。 >小池真理子さんですが、「水無月の墓」 初の小池作品のご紹介、ありがとうございます。 最後にぞくりとのことなので、油断せずに読んでいこうかと思います。楽しみです!
no.3です。 不備があったので訂正させていただきます。 誤:夢枕貘「桜の花の満開の下」 正:坂口安吾「桜の森の満開の下」 でした。 申し訳有りません。 なお、収録の短編集の名前はあっています。 …この作品の最後の一文を 「名文だ。この一文の前にふれふせ!」と夢枕貘さんがどっかでかいてらしたので勘違いしたようです。
お礼
訂正までしていただいてありがとうございます。 >「名文だ。この一文の前にふれふせ!」と夢枕貘さんが >どっかでかいてらしたので勘違いしたようです。 これ、僕もどこかで読んだような気がします。何でみたんでしょうね。なんだか気になります。 そういえば「桜の樹の下には屍体が眠っている」の原典って何でしたでしょうね。 タイトルみてふと頭から出て来たんですが。その記述がでてきた本も原典の引用をしてたので、元を知らないですね。
- zexus
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イメージとは違うかも知れませんが、上田秋成の「雨月物語」はいかがですか?この中で吉備津の釜はホラーに近いでしょうか?文語体ではありますが、なかなか面白い小説かと思います。 日本の薄暗い家屋というか何と言うか、独特の雰囲気が楽しめるかと思います。
お礼
回答、ありがとうございます。 #3さんからもお勧めありました「雨月物語」ですね。やっぱり原点に立ち返って古典から。「雨月物語」は今年度の読破目標に入れました。かなり期待大です。
期待されるイメージとすこし違うかもしれませんが.... 「夏と花火と私の死体」 乙一 「玩具修理者」 小林泰三 ともに和風(日本のどこか田舎が舞台ですから!)と言えば和風なんですけど.... しかし、物陰から急に、岸田今日子がぬっと現れるような感じ、ではありません^_^; ただし、体温は下がるとおもいます、ョ......
お礼
回答、ありがとうございます。 >「夏と花火と私の死体」 乙一 乙一の小説はまだ読んだことがありません。なかなか手の出なかった作家の作品でもこういう機会に手に取ってみるのもいいかもしれませんね。タイトルもなんかいい感じですし(ちょっと「部屋とYシャツと私」っぽい?) >「玩具修理者」 小林泰三 これは既読でした。和風っていうわけではないですが、ちょっと湿った感じが結構好きでしたね。 SFですが「ΑΩ」も読みました。途中から???になってしまいました。 瀬名秀明も結構好きで、意外と評価の低い「BRAIN VALLEY」なんかも気に入ってるんですけど。 >しかし、物陰から急に、岸田今日子がぬっと >現れるような感じ、ではありません^_^; それは残念です。 襖越しに主人公達の会話を盗み聞いて「ニッ」と笑う岸田今日子…みたいなのが結構好きです(笑) この頃の金田一耕介のドラマは画面が明るすぎて迫力が無いですよね。 >ただし、体温は下がるとおもいます、ョ...... 平熱が低めなので倒れたりして(笑)
- Bouquet12
- ベストアンサー率42% (84/196)
挙げていらっしゃる本、私も全部読んでいて好きな作品ばかりです。 小池真理子さんは今はミステリーは書いていらっしゃらないですが、初期の頃はかなり沢山ミステリ本を出されてますね。ですが作風は和風の怖い小説とは赴きが違って現代生活の日常にある恐怖、のようなものを書いていらっしゃいました。 「家の中は薄暗く「シン」としていて、蝉の声がうる さいのに静寂を感じるような、そんな雰囲気の映像が 思い浮かぶような小説」 そのものズバリですと、岩井志魔子とか坂東真砂子になってしまいますねぇ・・。 坂東真砂子は殆ど読まれましたか? 「山姥」もお奨めです。 江戸川乱歩も面白いですよ。少年探偵団などのシリーズではなく、恐怖小説と呼ばれる方。乱歩のこれらの作品を「芸術小説」と言う人もいます。新潮文庫で「傑作編」が出ていますので機会があれば・・。 ちょっと赴きが異なりますが、安部公房の「砂の女」。 閉ざされた村と砂の家、恐怖体験があるわけではありませんが言いようのない怖さ、自分の存在が世間から消えていくようなそんな恐怖があります。
お礼
回答、ありがとうございます。 >坂東真砂子は殆ど読まれましたか? >「山姥」もお奨めです。 坂東真砂子はかなり読みました。「山姥」「桃色浄土」「旅涯ての地」も既読です。面白かったです!今ちょうど「曼荼羅道」を読んでいて、次に「神祭」が控えています。文庫で買うことが多いのですが、ちょっと目を離した隙に出てました。 >江戸川乱歩も面白いですよ。 小学生の頃に、夜に「人間豹」を読んで猫が鼠を嬲り殺すように人間豹が女性を殺すシーンがあって、その女性に感情移入してしまい怖くて眠れなくなってしまった記憶があります。 この逃げたいような読みたいような、なんとも言えない感覚が怖い小説の醍醐味ですよね(笑) >ちょっと赴きが異なりますが、安部公房の「砂の女」。 >閉ざされた村と砂の家、恐怖体験があるわけではありませんが言いようのない怖さ、 >自分の存在が世間から消えていくようなそんな恐怖があります。 この作家さんは母が良く読んでいました。私はこの作家さんの作品をまだ読んだことが無いのですが、紹介いただいている文を読んでいるだけで怖くなってきました。楽しみです。
- reindeer
- ベストアンサー率50% (27/54)
congagaさんがこれまで読んできた小説とは、かなり作風や雰囲気は違いますが、「和風の怖い小説」といえば、わたくしはなによりも下記の本を自信をもって強くおすすめします。 内田百間〔著〕『冥途・旅順入城式』(『岩波文庫』)、岩波書店、1990年11月 / ISBN: 4-00-311271-7 岩波書店(http://www.iwanami.co.jp)の岩波文庫に収録された内田百間の小説では、ほかに『東京日記 他六篇』(1992年7月 / ISBN: 4-00-311272-5)が発売されています(なお、「百間」の「間」は、ほんとうは門がまえに月、という字です)。 また、岩波書店のウェッブ・サイトにも、この2冊を紹介したページがあります。同社のサイトで検索してみてください。 日常生活がなりたたなくなるような怖さを感じる、内田百間の表現を借りれば「水を浴びた」ような怖い気分になる小説世界です。 オンライン書店ビーケーワン(bk1)へのリンクを下記につけておきます。
お礼
回答ありがとうございます。 内田百間!名前は知っていましたが 手に取ったことは無かったです。 『冥途・旅順入城式』を調べたところ、 岩波のブックサーチャーで『生の不安と 無気味な幻想におおわれた夢幻の世界』 なんて評されてるじゃないですか! なんだか興奮してきてました。
- 2005tk
- ベストアンサー率50% (2/4)
貫井徳郎の「鬼流殺生祭」「妖奇切断譜」 なんていかがでしょうか? この2作品はシリーズものなので、「鬼流」を 先に呼んでくださいね。
お礼
回答ありがとうございます。 おぉ!全く知らない作家さんです。 タイトルから全く内容が読み取ず、いかにも おどろおどろしい… 「鬼」「妖」ときてるので妖怪系かな。 なんだか期待大です。
お礼
回答ありがとうございます。 >●夢野久作「ドグラ・マグラ」 実は大学生の時に一回断念していてる作品です。 他のもう少し短い作品から夢野久作ワールドに慣れていって、再チャレンジの機会を伺っていたのがそのままになって忘れてました。 これを機会に夢野久作ワールドに再チャレンジしてみます。 >あと、「屍鬼」シリーズをあげておられますが、 >これってたしかファンタジーですよね?(未読です>のですみません) yasumi_mさんの考えるファンタジーの範囲が分からないのですが、『指輪物語』や『ハリーポッター』のような物を考えておられるならファンタジーではないです。 未読とのことなのでタイトルから想像できる範囲でいうと、吸血鬼がでてきますのでファンタジーとも言えなくもないですが、多分ホラー辺りになるのでは。お勧めです! 小野不由美さんは「十二国記シリーズ」でファンタジーを書いています。このサイトでも評価が高いので一回手にとってみたのですが、カバーが乙女チックだったので棚に戻してしまいました。いつか読めるかな。 >●夢枕貘「陰陽師」「桜の花の満開の下」などがお好きなのではないかと思います。 夢枕貘さんは結構好きな作家さんです。「陰陽師」は何冊か読みました。「桜の花の満開の下」は知らなかったですが特にお勧めということでものすごく期待してます! 山岸凉子さんの漫画は、私の敬愛する中島らもさんが(亡くなってしまわれましたね、ショックでした)エッセイの中でものすごく怖いと書いてました。じつはビジュアルで怖いのにすごく弱くて、映画「グレムリン」でさえ逃げ出した程(いまだに妹にからかわれてます)の弱虫です。なので考えるだけで怖くて手が出ません(笑) >●石川淳「新釈雨月物語」 そうですよね。これこそ読んでおかないといけないですよね。柳田國男の『遠野物語』もまだだった!! >「嗤う伊右衛門」 あぁ、そうだった!買ったのにまだ読んでない!! yasumi_mさんのおかげで「ドグラマグラ」といい、「雨月物語」といい、「嗤う伊右衛門」といい、読み忘れていた作品を一気に思い出させてもらえました。ありがとうございます。