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京極夏彦氏の本はどうですか?
私はもうずいぶん以前から京極夏彦氏の本を読んでみたいと思っているのですが、諸般の理由からいま一歩踏み出せずにいます。実際に京極夏彦氏の本を読了した方、もしくはファンの方にお聞きしたいのですが、氏の本はどうですか?巷では、「キャラ小説」だとか、「意味不明」だとかいわれている向きもあるそうなのですが、実際はどうなのでしょうか? 東野圭吾の「超殺人事件」ではありませんが、最近やたらに分厚いだけの中身の薄い小説が目立ってきたように思います。ここまで書く必要があるのか?というくらい我々の想像力の入る隙間もないくらいびっしりとのっぺらぼうのような文章が塗りこめられた小説にはもううんざりなんです。そのせいか、最近ではただ分厚いだけで、拒否反応が出てしまいます。そして京極夏彦氏の作品もすべからく分厚いのです。 忌憚のないところをお聞かせください。
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京極夏彦は面白いと思います。なので、ぜひ読んでみてください。 たしかにウンチクが多いですが、無駄なウンチクではなく世界観を構成するためのウンチクです。 「京極堂」シリーズでは、本当に妖怪に関するウンチクがたくさん出て来ます。個人的にはストーリーに関係なく、それ自体面白いと思っています。 鵜呑みにしてはいけないと思いますが、妖怪に関する知識が自然と頭の中に入ってくるので。それもオカルトな感じではなく、民俗学など伝承にもとづいた真面目な妖怪話です。(たしか京極さんは水木しげるさんが会長?をつとめる妖怪学会というようなものに入っていたような。学術的な感じですよ) その大量に語られる妖怪話が世界観を構築して独特の雰囲気をかもし出しているのだと思います。 そうしたウンチクが全くなかったら、なんだか今一つになってしまうと思いますよ。 ちなみに、勘違いしている人がけっこう居られるようなのですが、京極堂シリーズは登場人物たちが妖怪の話を作中でしているだけであって、実際の妖怪は出て来ません。 キャラクター小説だとか言われていますが、言われてみるとたしかにそうかなと思います。でも私は言われるまで気になりませんでしたよ。 もしかしてtochanxさんはキャラクター小説はお嫌いですか? 私も「いかにも」なものはあまり好きではありませんが、それほど悪いものではないと思います。ライトノベルと呼ばれるジャンルにも、良作はたくさんありますよ。 まあ、好き嫌いはありますが、新しい文学の流れとして一般に受け入れられても良い頃じゃないかと思います……。かく言う私もあまり読まないんですが。 京極夏彦の本は分厚いものばかりですが、映画になった「わらう伊右衛門」や「覘き小平次」は薄めです。 ともに江戸時代が舞台ですが、厚さに抵抗があるのならこちらもどうぞ。 実際の怪談等に材をとった小説のようです。面白かったですよ。 それと、近未来が舞台の「ルー=ガルー」もオススメです。 妖怪話も怪談も長い長い蘊蓄もでてきませんが(題名はいわゆる狼人間のことですけどね)、私は好きです。厚いのは変わりませんが。 主人公が中学生の女の子だったり、近未来の日本が舞台だったり、他の作品とは趣を異にしていますが、とても面白かったです。 関係ない事ですが、京極さんは元デザイナーで、表紙の絵など自分で描いているそうです。 実際に本になった時の文字の並びや見え方なども、自分でこだわって執筆されているとか。 すごいですね。
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- agapanthus
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京極堂シリーズを「絡新婦の理」まで読みました。すべての作品で、かなり専門的なことが長々と書かれています。でも、謎を解く上で必要な知識ですから、無駄なウンチクではないと思います。なにしろ長いですから、謎解きの場面では忘れてしまって、何回もページを探してしまいますけど(*^_^*) ホームページがありますから、参考にされては?
お礼
おお、これがかの宮部みゆき氏を参加されている大極宮ですか、立ち読みもできるんですね。とても参考になります。ただ、いきなり?な語句がずらずらでてきました。これはちょっと苦戦というか苦悩しそうです。 作者説明に、妖怪馬鹿で時代劇フリークとありますが、どうもそれが作品に色濃く反映されているのでしょうね。ま、しかし、チャレンジしてみます。 どうもありがとうございました。
- suppi-
- ベストアンサー率14% (24/167)
京極夏彦作品は、正直、最初は、睡眠薬がわりでした(苦笑) うぶめの夏を最初に読んだのですが、意味わからなくて、すぐに眠れました。 しかし、もうりょう・きょうこつ・てっそと読んでいくと今度は、面白くて眠れなくなってしまいました。 特にじょろうぐもが面白かったですよ。 じょろうぐもまで読んだ後、また、うぶめから読み返してみると、前は理解できなかったことも理解できて、面白かったです。 森作品もそうですけど、読み返したくなることがあるそういう作品でした。 読んだことがないんですけど、「どすこい」がおもしろおかしそうです。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、噛めば噛むほど味がでるというやつですね。 それにしても森作品、私の場合、あとから読んでも大して理解できませんでした(とほほ 京極作品は大丈夫であることを祈ります。これから書店にでも行こうかと思います(仕事をさぼっているわけではありませんので念のため--;)
- orangeclock
- ベストアンサー率42% (73/173)
私の印象は京極夏彦さんの小説は、ウンチクが多いけど、ストーリーが面白いし、話が意外な方向に進んでいくので、勢いがつけば厚さは関係なく読めちゃう。でも、何冊か読んだらちょっと飽きてくる、という印象かしらん。 ちなみに、私は活字をガンガンと消費してしまうタイプで、じっくりあじわって読むタイプではありません。読むのもかなり早いです。だから、京極夏彦氏の本は、一冊買うだけでしばらく時間がつぶせるという意味では嬉しかった。 厚さでビビっちゃうというのなら、やめた方がいいかもしれませんね。でも、本の好みなんて、結局読んでみなくちゃわからないことだし、他人がどういっても要は本人の感じ方の問題だと思うので 自信「なし」。
お礼
回答ありがとうございます。 ウンチクが多くて何冊か読んだら飽きてくるというのは森博嗣の小説との共通点ですね。 そうですか、ストーリーは面白いですか、確か相手の記憶が見えてしまう能力を持った探偵がいるんでしたよね? その設定はおもしろそうだなぁと思ったのが読んでみようと思ったきっかけでした。 私の読書スタイルは消費型ではありませんね。かといってじっくり浸るというのでもありません。本当に読むのが遅いです。森博嗣作品なんかは一冊読むだけで一日が消し飛んでました。ガンガンと読めるなんてうらやましい限りです。 とりあえず一冊買ってみて試してみます。
お礼
とても参考になりました。先ほど書店に赴き、並んでいたものを片っ端から買ってしまいました^^; 財布が空になりましたが、分厚い恐怖症を無理にでも克服するため、背に腹は代えられませんからね。 しかし京極氏は多彩な人なのですね。このおどろおどろしい絵はなんと自ら描かれたものでしたか、確かにすごいですね。今日は徹夜で、このちょっと今までとは違う小説の世界へ迷い込んでみようと思います。帰ってこられるかしら… ちなみにライトノベルにはちょっと批判的ですが、確かに良い作品にも出会えました。「時空のクロスロード」だとか「ダブルブリッド」なんかは傑作でした。(そういやダブルブリッドの続編はいつ出るのだろう…)先駆けの「ブギーポップ」はちょっと合いませんでしたが。 回答ありがとうございました。