原題は「コウノトリになったカリフ」ですね。
バグダッドの王様カリフ・カシドが、ある日、商人から黒みがかった粉の入った小箱と奇妙な文字の書いてある紙を買いました。その紙には「この小箱の粉をかいだ後、『ムタボウル!』と叫べばどんな動物にもなれ、再び人間の姿に戻りたい時には東に向かって3度おじぎをし、もういちど『ムタボウル!』と言え。ただし動物の形をしている間は決して笑ってはいけない。もし笑ったら、呪文を忘れ二度と人間には戻れない」と書いてありました。
カリフは、早速宰相と一緒にコウノトリに変身し、コウノトリ達の会話を聞いては楽しんでいましたが、その間抜けな仕草と話につい大笑いしてしまい、呪文を忘れてしまいました。
実はカリフ政敵である魔術師のカシュヌルの陰謀。これを機会にカシュヌルはまんまと自分の息子を王様にしました。カリフは大変くやしがりましたが、もうどうにもなりません。カリフはコウノトリの姿のまま、宰相と一緒にさまよい歩きました。やがて古い建物の中で泣いているふくろうと出会います。ふくろうもまたミズラとの結婚を断ったことが原因で、カシュヌルの魔法によって醜い姿にされてしまったインドの姫君だったのです。カリフはふくろうからその古い建物に集う悪人たちの中に、呪いを解く呪文を知っている者がいることを聞きました。ふくろうは悪人たちの集まる日時だけは知っていましたが、ふくろうとの結婚を約束した者にしかその日時は教えられないことになっていると言います。醜い姿のふくろうと結婚しなければならないことは、かなり勇気のいることでした。カリフはさんざん悩んだ末にふくろうに結婚を申し込み、集まってきた悪人たちのうわさ話から忘れてしまった呪文を聞き出すことに成功したのです。
呪文を唱え、ようやく人間の姿に戻ったカリフと宰相が振り向くと、醜かったふくろうは目をみはるばかりの美しい姫君に戻っていました。カリフと姫君と宰相はバグダッドに戻り、カシュヌルとミズラを追放しました。カリフは姫と結婚して、末長く幸せに暮らしました。
と言うあらすじです。
ご参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございました===!!! ほんとうにうれしいです~~!! いつも車を運転中、ムタボールという呪文が脳裏をかすめますので、気にかかってしょうがなかったのです。ネット検索してもいまいち分からなくて…これで頭を高くして眠れます~ほんとうにありがとうございます~