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現象学と最後の観察など
お世話になります。 現象学について、いま一つ理解できません、質問も整理が出来ないようです。 個々に感じる疑問を羅列してみますが、誤解している点を指摘していただけると幸いです。 1)現象学は、感覚が絶対的なものではなく、したがって、認識を放棄して、現象を本質直観により現象学的還元を行い、人間にとっての有用性を、考察することとすると、 これは、遠回りして、物質と表象を分ける以前の、素朴な直観に、戻ったことになるのでしょうか。 2)個別諸科学も、最後の観察によって(コンピュータで解読された数値を読み、二重螺旋を顕微鏡・あるいは模型で確認する)その絶対性に、疑問が表れます、経験によらない知覚が無い以上、フッサールの言う「生活世界」の境界が、どのような意味を持つのか、理解できません。 3)我々の知覚が相対的で、生きるために与えられた器官だと言う事は、理解できるのですが、それでも私は尋ねてみたいものです「光は有るのかと」 不出来の質問で、ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします。
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以前「脳の中の幽霊~」でお答えしたものです。 私がせいぜい答えられそうなのは1)だけです(勉強不足です) >物質と表象を分ける以前の、素朴な直観に、戻ったことになるの でしょうか うーん、ニュアンス的にはそんな感じだと思うですが、「戻る」と いう表現は私には新しいです。 本質直観は言われるように、現象学的な還元を行って、できるだけ 憶見(ドクサ)を排除した側面(不可疑的な側面)を取り出すこと によって、確信成立の条件を探す方法です。 ドクサを排除するために、物質と表象を「ノエシス-ノエマ」、又は 「内在-超越」の構造によって整理します。 ※ノエシス-ノエマの構造のポイントは、「現に知覚されている もの」と「そこから思い込まれる全体像」という対比、 内在-超越の構造のポイントは「疑えないもの」と「疑えるもの」 という対比です。 よって物質と表象を分ける前ではなくて、物質と表象の構造を分け た後だと思います。 ご存知かもしれませんが、現象学の還元方法のルールとして、 「自分の感覚や、五官を疑わない」というものがあります。 これは結構重要なところで、デカルトのコギトとは一線を画す ルールです。 フッサールはこのルールの説明として、「もしこの感覚や五官すら 疑わしいものであるなら、人間は現実についての、どのような 確信すらも成立しえない」というところに基軸を置いています。 …なかなか言葉で説明するのは厄介ですね。自分が如何に理解して ないかがよく分かるというものです。 2)や3)については他の方に頼らざるを得ません。 すみません。
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- zenzenzen
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あなたの言う全体とは一体何でしょうか. あなたの言う全体は憧憬するものなのですか? 全体の一部分であって憧憬するとかしないとかの問題ではない. 自らがきってきってきろうとしても切り離せないものだ. もし憧憬するという想いがあるとすればどちらがどちらを思っているのだろう.
お礼
うん~、益々困りますね。 お礼で答えていては、洒落にもなりません。 「全体への憧憬」 つまり、全てを知りたいと思ってしまう、 人間の性ですね、 「理解できないこと」を、「理解する」 此処で理解する、と言うのは、「理解できない『事』を」 ではなく、「理解できないこと」です。 私のような凡人には「これ」がわからないですね。
- zenzenzen
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そういう喩えで言うなら 暑苦しい光を好んで感受する人もいるだろうね. ところで”理性”はどんな波長を”感じる”のだろう.
お礼
これこれ、私が質問しているのに、 変な質問しないで下さい、益々、こんがらがります(笑。
- zenzenzen
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光とは何か 光が在るかどうかを あなたは何によって知るか. 知りたかったら それを感受できるであろう その器官を研ぎ澄ませ
お礼
ふむふむ、難解なご回答、有難うございます。 うん~、確かに、紫外線は、皮膚の感覚を通じて、 存在を知ることが出来るかも、証拠も残りますし。 しかし、赤外線はどうなのかな? 光に限らず、全体への憧憬から抜け出すのは難しいですね。
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お礼
とんでも有りません、ご回答有難うございます。 >ご存知かもしれませんが、現象学の還元方法のルールとして、 「自分の感覚や、五官を疑わない」というものがあります。 ありゃ、全然知りませんでした。 それで、 >「もしこの感覚や五官すら疑わしいものであるなら、人間は現実についての、どのような確信すらも成立しえない」 私は今この状態ですね(笑。