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原告らの主張は,争う。など、判決文によくある文言の意味を教えてください。
タイトルどおりなのですが、 原告らの主張は,争う。など、判決文によくある文言の意味を教えてください。 なんとなく推測しかできず、理解できません。 また、判例の読み方や文言が詳しく書いてあるサイトなどがありましたら、教えてください。 よろしくお願いします。
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判決の読み方を解説した本としては、中野次雄先生の「判例とその読み方」という有斐閣からでている本がありますが、判決文がどういう順番で何が書いてあるか、民事訴訟(この場合に民事に限定しますね)の裁判のシステムを理解すると、一気にナゾがとけてきます。 まず民事裁判は、原告側が訴えを起こします。裁判所は、その訴えが正しいかをいきなり判断するのではなく、被告側の意見を聞きます。ここで、原告側がいろいろ述べたことのひとつひとつについて、被告は「認める」「争う」「知らない」と答え、「争う」ものについては、意見をいいます。 裁判官は、「争う」と答えたものについて、どちらの言い分が真実なのかを判断し、認めるといったものは真実として、知らないといったものは、原告に証明を求め、最後の判決を書きます。 従って、被告側が、すべてに「認める」というと、そこで裁判は終了で、真実がどうであろうと、原告の訴えがそのまま判決文になります。 真実でないものを「認める」と答えると、真実になってしまうのです。 判決文は、いきなり結論、つまり裁判所の最終判断が記載されます。次に原告側の言い分、被告側の言い分、双方「争う」と主張したものの裁判所の判断、とつづき、それから、最終判決を出すに至った裁判所の判断根拠と続きます。 これだけ理解して判決をお読みになると、ずいぶん理解がしやすくなります。つまり、いろいろ書いてある中味が、この部分は、原告側の勝手な言い分を書いたところなのか、裁判所の判断なのかを頭に浮かべた上で読んでください。
お礼
ありがとうございます。被告の判断だということがわかりました。勉強になります。