早めの、期間短縮の繰り上げ返済をお勧めします。
ただし繰上返済は、利率は良いが二度と引き出しができない預金のようなものです。
手許にある現金が必要であるとわかっている場合は、やらないという手もあります。
いくら手許に残すかは、使う目処(教育や車の買い換えなど)や、就業の見通し(転職などがありそうかそうではないか)・貯蓄の割合(どれぐらいの期間で貯蓄を回復できるか)によって異なります。
繰上返済は、元金充当に該当します。
漫然と返していると、利息ばかり払っていて、借金はいっこうに減っていないということになります。
期間短縮の繰り上げ返済をすると、ガツンと元金が減り、その月の分の利息が消えます。
返す翌月の分から数ヶ月分の元金に充当されます。
元利均等払の場合は、最初は元金が少なく、利息が多くなっています。
返すにつれ、元金部分が増え、利息が少なくなっていきます。繰り上げ返済をして得をするのは、この利息の部分です。
利息が多いうちのほうが、多く得をします。
(また、同時に保証会社の保証料も消えるため、あとで保証会社から払い戻しがあります)
期間短縮の場合は、「100万返す」というよりは、「○ヶ月分の元金を返す」と考えたほうがわかりやすいです。
その分、短くなります。元金が少ないほうのうちが、少ない額で長い期間短縮されるということからも、先に繰り上げ返済したほうが得であることがわかります。
では元金がいくらなのかということを知る必要がありますが、それは返済予定表に記載されていますし、計算もできます。
あと、返済手数料は銀行により異なります。
私が借りている銀行では、100万円未満は5千円、100万円以上は3万円なので、100万円未満で繰上返済しています。
(公庫ならば100万円以上だったと思いますが)
試算してみます。4,000万円を3%・35年で借りたとします。
元金均等払による支払額は、\153,940になります。
これを420回(35年)で払うので、総額は64,655千円です。24,655千円は利息です。
1回目は、元金53,940+利息100,000の153,940でした。
60回目は、元金62,501+利息91,439の153,940です。
120回目は、元金72,603+利息81,337の153,940です。
5年目ということは、元金は62千円ぐらいですので、仮に100万円返済すれば、16ヶ月ぐらい短縮できそうです。このときおそらく140万円分ぐらいの利息が消えてなくなります。
この効果が、あとになるにつれ薄くなっていくことがおわかりになると思います。
参考までにですが、153,940で5年間(60回)払った場合、合計で9,236,400払っています。
しかし借金はまだ36,512,951残っています。348万しか減っていません。差額は利息です。
元利均等は最初は元金が減りません。元金をガツンと減らす繰上返済はいいです。
計算は、Excelで、PMT関数・PPMT関数・IPMT関数を使うと簡単にできます。
毎月の支払額=PMT(3%/12,420,-40000000) (420は35年) =153,940
元金=PPMT(3%/12,60,420,-40000000) (60は60回目) =62,501
利息=IPMT(3%/12,60,420,-40000000) (60は60回目) =91,439
(PMTは全回同じだが、元金と利息は毎回違うので、回数が必要になる)
(もちろんPMT=PPMT+IPMTになる)
お礼
有難うございました。数字に強くないので、後半は、雰囲気で理解しました.