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スーパーダイエーについて
新聞でも大きく報道されているのであえて伏字にする必要は無いと思いますので名前を出して質問します。 過去に2回債権放棄を銀行にしておいてもらって、今回3回目の債権放棄をさせてまでスーパーダイエーをなぜ存続させるのでしょうか? スーパーダイエーを潰さない理由をどなたか教えてください。 債権放棄の数を間違えているかも知れませんがあしからず・・・・
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現状、ダイエーが存続しているのは、ひとえに、ダイエーに存続させる価値がある、という判断を投資家(産業再生機構+銀行 (+再建案に応じている各種スポンサー))がしているから、ということであります。 法的整理を行って会社を解散させ、価値がゼロになるよりも、活かせる部分は活かす事で、現状以上にダイエーの価値を回復する事が出来るのではないか、という見方を関係者がしている、ということです。 ----- 債権放棄については、銀行に対する「貸し手の責任」と大いに関係があると思われます。すなわち、返済能力が十分でない者に対して、返済能力以上の貸付を行った責任、という部分です。 これは、ダイエーの保有する土地を担保として貸付を行ったものの、土地価格が下落したことにより担保価値が下落したことなどを指すといえます。 この責任を問う具体的な形として「債権放棄」を銀行に要求し、銀行も飲んだ、ということがいえるかと思われます。 銀行からみても、ダイエーがつぶれて返済がゼロになるよりも、ダイエーが存続していくらかでもお金が返ってきたほうがいいわけでして、合理的な判断にも基づき、債権放棄を飲んだものと思われます。 ------- 過去、”潰れた”といわれる企業でも、全く跡形がなくなってしまう企業は、特に大企業では必ずしも多くありません。 どこかの企業/投資家が、”潰れそうな企業”を救うことに価値を見出し、合併なり、会社更生法/民事再生法といった形で、実態としては存続させている、というケースがむしろ多いです。(これは米国でも同様) 大きな企業は、資産(土地建物設備)であれ、人材であれ、また有力取引先であれ、完全に清算するには勿体無い(→まだ価値がある)とおもわれるものを最後まで幾ばくか有しているのが通常です。ですので、完全なる清算、という形にはなりにくいと思われます。 ”潰れないなどズルイ”という感覚も思わず持ちたくなりますが、なんだかんだいって、「持てるもの」という部分はあります。 ダイエーと同業のマイカルも、イオンに救済された後、存続している店舗自体は以前以上の活気を取り戻しています。やはり力はあるのでしょう。 そういった「力」の部分に目を向ける企業/投資家がいる以上、完全に潰れる、ということはなかなかおきにくい、という見方を持っておいてもよいのではないでしょうか。。。 以上ご参考になる部分あれば幸いです。
お礼
非常に詳しく書いて下さり良く判りました。 どうもありがとうございました。