明治維新により日本も西洋医学を取り入れることになりました。
この時期、海軍はイギリス、陸軍はドイツと結びつきが強かったのですが、医学に関しては治療中心のイギリスに比べ、病気の研究に重点を置いていたドイツ医学の方が日本では人気があり、北里柴三郎や森鴎外をドイツに留学させ、その技術を輸入しました。
そしてそれに先立って設立された東京医学校(東大医学部)はベルツ(Erwin von Balz 1849-1913)やスクリバ(Julius Karl Scriba 1848-1905)の指導により急速にドイツ化し、日本の医学はドイツ流が主力になりました。
その為医師の多くはドイツ語でカルテを書くようになり、それが現在でも引き継がれています。
因みに若い医師は英語を使いますが
体温のKTは「Körpertemperatur」、血圧のBDは「Blutdruck」というドイツ語の略ですし、カルテ(Karte)という語自体ドイツ語ですから、用語としては残っていくと思います。
お礼
ありがとうございます!!ためになりました。