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エネルギー関係の本
現在,さまざまな形態でエネルギー(電力(原子力,火力,自然エネ),ガス,燃料電池など?)が供給されていますが,それらを現時点の能力で発電コストや環境負荷やライフサイクルコスト等で論じて整理比較した良書はないかと探しています.(電力やガス会社のHPを見ればある程度わかるのかもしれませんが,できれば色眼鏡のない第3者の視点で比較してほしい.実は各企業のHPに載っている数値は甘甘だーとか厳しく評価していたり) あと,原子力,火力,自然エネ,ガス,燃料電池などのエネルギーの取り出し方や取り出す装置の原理等もあまりよくわかってないので,そういうことを解説している本とか. また,最終的にエネルギーを受け取る消費者としてはどのようにエネルギーを選んだらいいのかの整理・比較とかも知りたいです.受け取るエネルギーの代表的なものにガス・電力がありますが,ガスや電気という形で供給されたエネルギーもそれぞれガス専用,電気専用器具のCOPと設定されたガス・電気料金次第でどちらが得かとか変わるでしょうし.(さらにガスはコージェネを使うかどうか,電気はエコキュートを使うかどうか,とかによっても違うのでしょうし,各電力会社・ガス会社によって価格設定も違うでしょうし,比較整理するのがかなり難しそうですが) あと,以前ですと「ガス」「電気」「燃料電池」とかは別個のエネルギーってイメージがあったのですが(電力自由化によるものなのですかね),ガス会社が電力事業に参入したり,その逆もあったり,エネルギー間の垣根が最近どんどんなくなっているような気がするのですが,そういうことも含めて将来的にエネルギー産業全体がどのような構図になるのだとか解説しているものとかご存知ありませんか? 自分自身よくわかってないので,質問自体うまくできないのですが,上記のような内容で何かよい本があればお教えください.よろしくお願いします.
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ご質問の内容に対してまとめて答える本はないと思います。家庭だけに特化して目先の費用比較をしたいのか、地球規模で見てあるべき姿を知りたいのか漠然としていて答えようがないです。 質問1 エネルギー(電力(原子力,火力,自然エネ),ガス,燃料電池など?)が供給されていますが,それらを現時点の能力で発電コストや環境負荷やライフサイクルコスト等で論じて整理比較 回答 各技術は日夜変化しており、データは数年前のものです。 一概に比較は出来ません。 これらの技術に関してはエネルギー管理士が専門家です。また総合的な比較(コスト、技術、環境影響、社会的な影響など、エネルギーの安全保障)は技術士などが専門的におこなっています。電力中央研究所(電力会社出資)にはこれらの専門研究者もいます。 専門家向けデータであれば 資源エネルギー庁(編)(1999):エネルギー2000.電力新報社 目次は http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Book_Index/Rene_EN.html NEDOなどの新エネルギーの研究成果報告書は5年位前のデータをもとに比較しています。 http://www.nedo.go.jp/database/index.html でユーザー登録をすれば参照可能です。 ただし読みこなすにはエネルギー工学の基礎的素養は必要です。 質問2 原子力,火力,自然エネ,ガス,燃料電池などのエネルギーの取り出し方や取り出す装置の原理等 工学部の教科書的なものはエネルギー管理士のテキスト(省エネルギーセンター)、オーム社、電気学会(発電工学)、機械学会(エネルギー工学)などのタイトルがあります。工業高校生向けであれば電験3種のテキストなどが最も平易でしょう。 質問3 最終的にエネルギーを受け取る消費者としてはどのようにエネルギーを選んだらいいのかの整理・比較 中学生程度の知識であればこちらでしょうか? HPなら http://www.iae.or.jp/energyinfo/index.html 読み物なら 「調べてみようエネルギーのいま・未来」 岩波ジュニア新書444 各発電方式の最も簡単なものは電力会社のホームページや広報部に請求するともらえる「電力設備」などのパンフレットになります。 発電効率やコストは経営上あるいは政治的に企業秘密にしているので載っていません。(概数はありますが) 不正なことを書くと糾弾されるので「色眼鏡」では書いていないようです。(ただし、肝心なところを知らせないという姿勢があります) 燃料電池が「良い」というのは電気を発生させる場所ではたしかに水しか出ませんが、燃料となる水素の発生とか電池の基幹部品である高分子膜には原子力発電で作った電気を使います。天然ガスや石油から改質して水素を取り出す方法もあります。こういった点は「ライフサイクルコスト」といった視点で評価されます。 エネルギーの発生から消費までの利用や廃棄(ロス)はエネルギーバランスというフロー図で示されます。 エネルギー管理士のテキストのまず最初にはそれが載っています。 http://www.eccj.or.jp/ 環境省の地球温暖化防止のページなども参考になるでしょう。 単価(設備費、ランニングコスト)などの経済性のデータは専門新聞、雑誌を丹念に読み込んでいかないと部外者にはわからないでしょう。 消費者が1KWh30円で買っている電気は原子力発電では8円のコストを掛けてつくられるとか言っていますが、電力会社でない一般企業が自家発電すれば数円で出来るなんて情報はまずどこを探してもないでしょう。(設備をいくらで買って、環境対策や地元対策にいくら使い、人をどれだけ使って燃料にないを使うかなどで大きく変わります) 製紙会社は紙の絞りかすを燃やして電気を作っていますし、石油企業は重油にならないタールを燃やして電気を作っています。これらはエネルギー源の有効活用ですが、不要物処分という側面もあります。石炭の燃え殻もセメントの原料になるし、埋蔵量が多く安価なので適切な公害対策をすれが一概に石炭火力が悪いということは出来ません。 電気、ガス、燃料電池は相互に関連があります。 昼間使う電気は現在半分以上が火力です。その燃料に天然ガスを使っていますが、東京電力の使うガスの量は東京ガスの10倍もあり、しかも石油の相場と連動しています。燃料電池の燃料は都市ガスを触媒で改質して水素を作る方式が有望ですからガスそのものです。 コジェネは効率的といわれ、ガス会社が積極的に推進していますが、燃料は灯油にしたほうが安価です。 値段や効率だけでエネルギーは選択できません。 需要に応じて即応できるのか? 移動用(車両)に使えるのか 環境負荷は? 供給の安定性は?:石油ショック 安全保障への影響は? :核テロ 事故時の影響は? 水素タンクの安全性は? 利便性 :灯油ストーブは給油が面倒ですね。ノートPCの燃料電池にスポイトでアルコールを入れますか? などいろんな視点から検討の結果、「ベストミックス」になっているのが今の姿だと思います。 電力自由化は公益事業と地域独占の歴史から見直すと良いと思います。電気学会から出ている「電力施設管理」のテキスト(大学講座教科書)には当初民間企業主体自由競争だった電気事業がなぜ地域独占になったのか、独占する代償としてどのような規制があったのかなどの歴史的背景がわかります。
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- dash1223
- ベストアンサー率27% (19/68)
推進している企業や国自体の発表はイマイチ信用度が低いですね。 「東京原発」という映画を見て、僕自身もエネルギーの事を調べてみたのですが、その課程でこのサイトを見つけました。 元技術者の内部告発のようなサイトで、衝撃的な内容になっていますので、参考になると思います。
- cathoderay
- ベストアンサー率39% (122/310)
大学ではそれらの内容をエネルギー工学として扱います 電力のベストミックスとは何か なぜエコロジーエネルギーは”役に立たないか” などを目から鱗形式で講義してくれます。 エネルギー工学関連の書籍を探して見られるとよいかと 思います。
お礼
ご指摘ありがとうございます. エネルギー工学の分野でいろいろと探してみたいと思います. どうもありがとうございました.
お礼
ご指摘ありがとうございます. とりあえず,エネルギー関連の知りたいことを質問欄にばーっと書いてしまいました.脈絡が無くてすいません.さすがに,世界規模の内容と家庭レベルの内容を両方含むような一冊の本や資料を期待していたのではないのですが,世界規模の内容についてだけでもいいので,なるべく一冊の本で論じられているものがあればなあ,と思い質問した次第です.(本が変わると,データの出所とかも変わってそうで,比較するのがめんどくさそう,という至極個人的な理由です;笑)資料先の紹介ばかりでなく,文面でいろいろと知己を頂きまして,本当に参考になりました. このような,教えて君の質問に答えてくださり,どうもありがとうございました.