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日本経済、製造業、技術流出
サムスンの勢いがものすごいことになっています。 日本の電機メーカーの純利益をたしてもサムスンに追いつけません。ここ数年でここまで成長するということは一体何があったのでしょうか? 日本の技術者がかなり関係していると聞いているのですが、やっぱりそうなのでしょうか? 今の日本には、欧米みたいに産業スパイ法などそういうたぐいのものがありません。日本でも国の利益が損なわれないような法律はできないのでしょうか?このままだと日本のメーカーはどんどん衰退していくような感じがしてしまいます。今後中国のメーカーも伸びてくるだろうし、いくら日本の技術が優れてるといってもあっというまに抜かされてしまうんじゃないでしょうか。
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ちょっと一言、 1.日本が電子部門で急成長した時代、日本政府は莫大な金額のな研究プロジェクトを作り、IC、LSI、大型コンピュータの開発を行いました。最近はこの分野のプロジェクトは日本ではあまりありません、冷戦後はアメリカから文句をつけられるし…。一方韓国では追い上げのため日本に遅れること十から二十年後同じ事を行いました。サムスンもその恩恵を受けました。 2.例えばサムスンのDVDプレーヤーの心臓部六十パーセント以上が日本からの輸出部品で出来ており、これはただの分業です。 3.産業スパイ法があっても日本が得意とする「もの作り」分野ではノウハウの蓄積とその現場での応用、あるいは職人技が多くそれを盗んでも実際に役に立てることは困難か時間がかかりすぎて使い物なりません。理研で騒がれたようなバイオの細菌株を持ち出すのとは話が違います。また、はっきり盗まれたと分かる技術は他国で使用、もしくは製品の販売をすると元の技術の所有権者から告訴されますので、一時しのぎでしょう。もちろん法令の整備がないと技術開発意欲をそぎますので産業情報の保護は必要です。 4.中国の躍進は続くでしょう。現存の技術分野などはほんの手始めに過ぎず、新しく湧き出してくる未知の分野は中国の巨大な市場あってこそ商品化できるとおもいます。逆に中国に売り込むことも考えましょう。中国の一人あたりGDPが向上すれば輸出機会は飛躍的に向上します。既に日本が得意とする高級果物などが中国の消費拡大で飛躍的に好況となっています。
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- prince
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3の者です。 よく「日本の空洞化」といいますが、企業が安い労働力あるいは日本以外の販売市場を求めて海外に出ていくのは当然のことで、経済が成熟すればそうなるのは必至です。 日本としては、低付加価値の行程・製品の製造は安い海外、高付加価値のものについては日本で製造、と分業化していくのが理想です。アメリカ企業も日本より前に東南アジアに生産拠点をどんどん移してましたし、経済学的にもそうなります。 日本の企業にとってはその方が利益が出るわけですから結局日本の利益となります。ただ、日本の製造業の労働者は高い給料に見合った実力を付けていくことが必要になるわけです。 また、日本は製造業だけでなく、サービス業もGDP比率としては高いです。サービス業は基本的に海外分業できないので、経済が成熟すると、労働人口的には製造業からサービス業への転換が起きます。従って、今後はサービス業の育成と、労働者の転職支援等の政策が必要となります。
お礼
返事、ありがとうございます。 現在の日本がここまで大きくなったのは、日本の卓越したものつくりでした。工業がここまでの日本の原点のような気がするし、これからもそうでなければならないと思います。 日本の得意とする工作機械がどんどん進化していくと、誰でも操作を覚えれば同じ製品ができる。日本で作っても、アジア各国で作っても同じ。職人技を有するものもいっぱいあるけども、今の時代はほとんどが工作機械が中心となっています。 結局は、どこで作っても同じだから安い労働力を求めて海外に行ってしまう。 日本に、国内で製造したほうがメリットがありますよっていう法律でもないんでしょうか?例えば税金が安くなるとか。それともこれは時代に逆行することなのかな?
- prince
- ベストアンサー率28% (52/182)
1.サムスン電子はもちろん技術的にもすばらしい会社ですが、政策的にかなり優遇を受けています。半導体業界は技術開発に必要な設備投資額が年々増加しており、そのために合併や撤退が繰り広げられています。業界の残存者は多額の利益を得ます。やはり一昔前の日本の高度成長モデルは各国のお手本となっています。 2.韓国の産業全体で見れば、アジア危機の後いくつもの財閥が崩壊したり、ピンチの時代もありました。 製造業については、資本財を日本企業からの輸入に頼っており、韓国の電機メーカーが好調になれば日本からの輸出も増える仕組みになっています。単純に「韓国メーカーの成長=日本メーカーの衰退」という図式ではありません。 また、資本財からすべて自国(工場の場所は他国にあっても)で生産している日本とは製造業のすそ野・厚みが違い、どうしても不安定さがつきまとう体質といえるかもしれません。 3.日本のメーカーのトップ達は、単純に自社の技術を隠してライバルメーカーの発展を妨げるよりも、もっと広い視野で「ライバル会社との切磋琢磨→業界全体の発展→自社の発展」という図式を考えています。 マスコミはよく「日本の危機」といったようにあおるのが好きですが、韓国経済自体の規模は日本の1/8くらいです。ただ、マスコミは常に何が売れそうか考えて記事を書きますから、そういう雑誌を買う我々も片棒を担いでるのかもしれません。
お礼
返事、ありがとうございます。 日本は今まで、造船業、半導体、家電製品など世界トップを経験してきました。いろんな競争に勝ち進んでいき海外の安い労働力を求め大手の会社はどんどん製造拠点をアジア各国に移しました。 ところが、大手の会社は儲かったとしても日本という国は空洞化となってしまいました。 現在は、企業が国内回帰という現象が始まりつつあると聞いたのですが、実際はどうなんでしょうかね? 液晶大手のメーカーも亀山でがんばっていますし本当に応援しています。 確かに安く作るために海外へ行くには仕方がないかもしれないけど、日本のためにはならないと思います。 一体どうすればうまくいくんでしょうか?
- marutarou
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サムスンがここまで成功したのは、日本の技術をパクというわけではなく、半導体・情報・デジタル家電に大きな研究開発費を投下し、経営資源を集中させる「選択と集中」を行ったからです。 日本の日立やと東芝などは、HPを見ればわかるように、家電から発電、金融まで、ありとあらゆる分野に手を出しており、結局はサムスンの後塵を拝することになりました。 しかし日本企業でも、勝ち組のキャノンは、経営状況が悪い時期に、御手洗社長が、パソコンからの撤退など、大胆な選択と集中を行い、成功しました。 一方、技術の流出については、先日の青色LEDの事件のように、技術者軽視を行ってると、どんどん流出してしまう可能性があると思います。 事実、中国の急成長家電メーカーは日本のメーカーの技術者を引き抜き、製品の改良しているそうです。
お礼
ありがとうございます。 サムスンの利益率と日本の電機メーカーの利益率を比較すると、日本が数パーセントに対してサムスンが20数パーセントと聞いたのですが、なぜそこまで違うのでしょうか?為替の影響でしょうか?
お礼
ありがとうございます。 もし韓国、中国の物価が日本並みになったとしたら、日本の製造業は復活するのでしょうか?