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木がかれる原因
生物の本を読んでいて思ったのですが一本の木が枯れる要因と森林の木がかれる要因はなにが違うのですか?わかるかたがいたら教えてください
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森林の木が枯れる、という言葉を、あるまとまった面積の森林の植物がすべて枯れる、の意味で使ったと解釈して説明します。 木に限らずすべての生き物は、(当たり前のようですが)生きていくのに必要な資源があるところでのみ、生きていけます。植物にとって重要な資源としては(色々ありますが)水とか,光とか、温度などがあります。これらの資源が、生きていくのに必要な量だけ得られなくなった時に、木は枯れます(病気や害虫の話はひとまずおいておきましょう)。 ところで、森の中にはいろいろな大きさの木があります。上に伸びた木は光合成のエネルギーとなる光を十分得られますが、下の方の木は木漏れ日で何とか生き延びていきます。しかし、上の木がさらに大きく育ったとき、下に大きな日陰を作りますので、その下に生えていた木はやがて、光不足で枯れます。とはいえ、上にある大きな木も隣の木との競争に負けて枯れたり、台風などで倒れたりして枯れます。すると、森の中にまた光がさす部分が多くなり、小さい木も生えられる様になります。こう書きますと、大きな木だけが有利なようですが、大きな木は大きな体を支えるためにたくさんのエネルギーが必要なので、一方的にどちらが有利とは言えません。 今は光のことを例にとって説明しましたが、他の資源も同じ事です。森の木は資源を分かち合い(奪い合い)ながら、順番に枯れて、生え替わり、全体としては一定の姿を保っているのです。 それに対し、森が枯れる、ということは、森全体の中から、ある資源がなくなってしまった結果だと考えられるのです。上の光の例でいきますと、たとえば(火山の噴火か何かが原因で)ある地域を長い期間、厚い雲が覆ったとしましょう。するとその地域の森は全体的に光不足に陥り、枯れてしまいます。 もう少し枠を広げて考えますと、先ほどおいておくとしました病気や虫の問題も、さらには公害問題も同じようにとらえることができます。つまり、森が枯れる、ということは、いろいろな生物や、気象、養分などのつながり、ネットワークに大きな変化が起きていることを示しているのです。