こんばんわ。現在教職への就職関係に携わっていますので、経験を生かしてお話させていただきます。
#1さんがおっしゃっているように、公立私立を問わず、小学校、中学校、高校で正式教員または非常勤講師をしたいなら(主に高校ですが)、教員免許を取得することが必要最低条件です。残念ながらこれがないことにはどうしようもありません。なので、今の大学を卒業後、再入学するか、現時点で編入するしかないと思います。しかし、仮に今後の編入学で教員免許が取れても、日本史を含む「地理歴史」の教員枠はとても厳しい就職状況で、県によっては採用すらない場合があります。あってもせいぜい5~6人で、倍率は二桁三桁が当たり前です。今後は少子化によってさらに募集が減る傾向に
あります。
ただ、予備校の講師や大学の研究者(教授など)は教員免許が必要ありません。予備校や塾なら倍率も一桁からあります。予備校は実力さえ認められればいつでもどこでも受け入れてくれるはずです。ただし、生徒の成績を上げるのが目的の施設ですから、自分の好きなことばかりはできないでしょう(学校の講師だって好きなようにはできませんが・・・)。日本史の面白さを教えるというよりは得点アップのテクニックを教えるところです。研究者は大学卒業後に大学院へ進学し、マスターコース(修士課程)およびドクターコース(博士課程)で論文が認められればどこかの大学で講師ができるはずです。研究者は自分の好みのテーマに絞って研究し、教授するわけですから、日本史好きには願ったりかなったりの理想職だといえるでしょう。ただ、こちらも現在では極めて狭き門で非常に厳しい状況です。しかも、途中であきらめて進路を変更したくなっても専門性が高すぎて修正がしにくいです。文系の大学院生は企業が敬遠します。ですので、博士課程を出たものの採用してくれる大学がなく、30代での就職浪人(オーバードクターといいます)という方も多くいます。
と、ここまで厳しいことばかりお話しましたが、教職に就きたいと思っていらっしゃるなら、包み隠さず現実をおしえて差し上げたほうがよいかと思い、書き込ませていただきました。逆にいうと半端な覚悟では教員は目指せないご時世です。ストレスがたまる職であるのに、給料も決して良いとは言えませんので、ボランティア精神がない方は長く続かないでしょう。
以上、私の知りえている情報です。県によっては採用枠が多いところもありますので、決してあきらめずにがんばってください。そして、まずは教員免許を取りましょう!!