住宅ローン減税 最大600万円のケースは?
2009年度の税制改正関連法案の目玉の一つ、「最大600万円の住宅ローン減税」について教えてください。
長期優良住宅については、最大控除額が600万円とされていますが、その最大の控除を受けられるケースについて疑問があります。
最大600万円となりうる条件は、
(1)長期優良住宅であること(控除率1.2%)
(2)2009年・2010年・2011年に入居すること
(3)限度額いっぱいの5,000万円以上借り入れること
、であるということまでは分かっています。
上記の条件を全て満たしていて、所得税・住民税を併せて年間60万円以上収めていたとします。
(年間60万円の控除)×(控除期間10年)=600万円
という計算はわかります。
問題は、「控除が始まった2年目以降の控除金額が60万円になるのか」ということです。各年の控除金額は、その年の年末の住宅ローン残高で決まるとすると、住宅ローンの残高は健全に返済していけば、当然ながら年々減っていきます。
5000万円のローンを1年目に200万円返済した場合、残高は4,800万円になります。その場合、控除金額は57.6万円になると思うのですが・・・
そう考えると、最大60万円の控除を10年間受け続けるには10年目のローン残高が5000万円の場合という、とんでもないケースになってしまいます。
この控除金額の算出の考え方が間違っているのでしょうか。
それとも、最大600万円は現実的には有り得ないことなのでしょうか。