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平成の不況の対策…

今、日本は長引く不況に陥っていますが、この不況への対策とはどのようなものでしょうか? 私はいくら考えてもわからなかったので、教えてください。

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noname#11596
noname#11596
回答No.1

gb2004さんのご質問にお答えするのは、非常に難しいですが、ご参考までに私の意見を述べたいと思います。不況対策ですが、これは、金融政策と財政政策と経済構造改革政策に分けられると考えてください。金融政策は、基本的には、金利の引き下げと量的政策です。(量的政策だけでもいろいろな意見があり、すぐに理解するのは難しいと思います)金利引き下げ方法には、いろいろあるのですが、技術的なことは、教科書の入門編に詳細書いてありますので、参考にしてください。財政政策の基本は、政府支出の拡大(公共投資)と減税(所得税と法人税減税)が基本です。これらの政策を政府が実行していたのですが、途中で消費税の引き上げや社会保険の負担を国民に強いたことなど、政府が一貫した政策を取らなかったまたは、政府の経済に対する判断を誤ってしまった事実、また、97年ぐらいからのアジア通貨金融危機から、日本にも金融危機が発生し、日本経済も危機的状況に陥ってしまいました。そこから、金融機関が抱える不良債権処理問題や経済構造を改革しなければ、不況問題は解決しないのではないか?また、今までの政策では、効果が上がらないのではないか?という議論が出て、破綻金融機関の処理や金融機関への指導(よく金融庁が中小企業に対して融資を実行しなさいとか、不良債権を処理しなさいなどと言っているのを思い出してください)や、新しい産業を興す目的で、規制を緩和する政策(資本金が1円でも株式会社を作れる様にしたのは良い例と思います)実行しております。また、非効率な部分を抱えては、経済は成長できないのではないか?(不況を脱出できないのではないか?)と考え、長期的ビジョンから、非効率セクション(主に行政の分野)を改善しようという構造改革政策もまた、実行しております。ただ、gb2004さんのご質問は、非常に奥の深いテーマですから、いくつか読みやすい本がありますので、お読みいただくことをお勧めします。まず、宮崎義一先生の複合不況(中公新書)を読んでください。次に斉藤精一郎と吉田和男先生の本、ともに10年不況について複数出しています。この二人の著者の本は、単行本で相当出ていますし、基本的なところは、割と早く理解できると思います。ただ、繰り返しますが、奥が深いテーマです。いろいろな著者達の様々な分析を知るのが、やはり理解目的では最も重要ですから、上記に挙げた著者以外の方の分析や意見をご参考にするのがベストだと思います。

gb2004
質問者

お礼

詳しく教えていただいてありがとうございました。 アジアの通貨金融危機から日本も経済が危なくなった…経済というのは繋がっているんですね。 それにしても景気がよくなるためにはもう問題が山積みですね。考えれば考えるほど頭が痛くなります… それでは教えていただいた宮崎先生の本を読んでもっと勉強します。 ありがとうございました。

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  • Broner
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回答No.2

1. 概 要   今の現状は、不況になる要素がいっぱい絡んでいてそれらを全て解消しなければ回復しないと思います。   あなたは、経済恐慌がなぜ起こるかご存知ですか。なぜ行政改革が必要なのかはご存知ですね。  このことは知識として持っていてください。 2. 現 状  市場主義経済では、供給が消費よりも多くなると、価格値下げ競争が激化する(デフレになる)、こうなると新規の起業や新たな設備投資して、利潤を得ることが難しくなり、投資に慎重になる。  このように投資家や、企業家が設備投資を減少することにより、貯蓄が増大し、それが金利低下を引起こし、そして設備投資の融資を借り入れし易くするので、再び設備投資が増え経済の景気はバランスされる。と思えるのだが、現実はそのように行かない。   その理由は、不況時には一般市民の貯蓄は増大しないからである、いやそれどころか減少する方向に向かう。そう一般市民はこれにより賃下げ、リストラなどにより持っている貯蓄を取り崩していくからです。 これは、我々痛いほど経験しています。   一般市民の貯蓄の枯渇はさらなる消費の低迷を引き起こし、さらなる設備投資の減少を引き起こし、不況スパイラルへどんどんと沈んでゆく。限りなき沈没である。こうして不況状態の長期停滞は続く。   現状は、失業している男女、停止している工場、設備が存在するのに、消費は減少し、(十分な)住居、娯楽は欠乏しているのに、生産は減少するとい う不幸な状態が長期に停滞するのである。労働力と 機械力の異例の空費である、需要には限度があり、 人の財布ほど小さいのである。   このことから、資本主義社会が不況にならないためには、常に消費が需要を上回らなければならない、一般的には、人口が増加傾向にあることが望ましい。そうでなければ、何らかの常に消費が需要を上回る政策を取らねばならないのです。   長くなるので、今回はここまでにしておきます。

gb2004
質問者

お礼

わかりやすいように書いていただいてありがとうございます。 とにかく景気がよくなるには消費が需要を上回ればよいということなんですね!!なるほど。 ありがとうございました。

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